歴史6-1 第一次世界大戦の始まり(まとめ)

ポイント解説

20世紀初めのヨーロッパは、2つの陣営に分かれて列強がにらみ合っていました。1914年、サラエボ事件をきっかけに両陣営は空前の大規模な戦争に突入。第一次世界大戦の始まりです。日本は日英同盟を根拠にイギリス側で参戦します。


第一次世界大戦1914~1918年

 

1.背景:戦争前の状況

・列強の対立(20世紀初め)

三国同盟

ドイツオーストリアイタリア

 

三国協商

イギリスフランスロシア

 

バルカン半島は、列強の利害や民族・宗教の対立が絶えず、ヨーロッパの火薬庫とよばれていた


2.第一次世界大戦

①きっかけ・開戦:1914年

サラエボ事件オーストリアの皇太子夫妻が、セルビア人の青年に暗殺される

→オーストリアがセルビアに宣戦布告

→各国も参加して第一次世界大戦が始まる(1914~18年)

 

②交戦国

ⅰ.同盟国

ドイツオーストリアトルコ

 

ⅱ.連合国

イギリスフランスロシアイタリア日本 

イタリアは三国同盟から離脱、連合国側で参戦

 アメリカは1917年に連合国側で参戦


3.第一次世界大戦の特徴

総力戦

・各国が国民、資源、技術などを総動員して、社会全体を巻き込んで行われる戦争

 

②新兵器の登場

毒ガス戦車飛行機潜水艦など


4.日本の参戦

ドイツに宣戦布告

日英同盟を理由に連合国側で参戦

ドイツが支配していた中国の山東半島や、太平洋の南洋諸島を占領

 

二十一か条の要求:1915年

・第一次世界大戦中、日本は中国に対して21の要求を出した。

 

※おもな内容

・中国政府は、ドイツ山東省に持っているいっさいの権益を日本にゆずる

・日本の旅順大連の租借の期限、南満州鉄道の期限を99か年延長する

・中国の中央政府に、政治・財政・軍事の顧問として、有力な日本人を招く


漢字の読み方(タップで開きます) ・三国同盟:さんごくどうめい
・三国協商:さんごくきょうしょう
・総力戦:そうりょくせん
・潜水艦:せんすいかん
・山東半島:さんとうはんとう
・南洋諸島:なんようしょとう
・二十一か条の要求:にじゅういっかじょうのようきゅう
・山東省:さんとうしょう
・旅順:りょじゅん
・大連:だいれん