歴史5-7 富国強兵、維新の三大改革(まとめ)

ポイント解説

欧米列強に対抗できる近代国家をつくるため、政府は富国強兵に努めました。維新の三大改革として、教育制度では学制、兵制では徴兵令、税制では地租改正が進められました。


0.富国強兵とは

・欧米列強に対抗できる近代国家をつくるために、明治政府がかかげた国家目標

経済の発展軍事力の強化を柱とする

学制、兵制、税制など広い範囲にわたって改革


1.学制:1872年

・6歳以上の男女すべてが小学校に通う

※学校の建設費や授業料は地元の人々が負担


2.徴兵令:1873年

20歳になった男子は、士族・平民にかかわらず兵役の義務を負う

・多くの免除規定あり(のち廃止)

→家長・長男、役人、官立学校の学生、代人料270円を納めた者は兵役免除

※実際に兵役についたのは、平民の次男や三男が中心


3.地租改正1873年~

①内容

土地の所有者に対し地券を発行

・課税の基準を収穫高から地価に変更

地租の税率は地価の3%とし、土地の所有者が現金で納めることとした

 

②結果

・政府の収入は安定したが、人々の負担は江戸時代とほとんど変わらず

→各地で反対一揆が起こった

・1877年、政府は地租を地価の2.5%に引き下げた


漢字の読み方(タップで開きます) ・富国強兵:ふこくきょうへい
・学制:がくせい
・徴兵令:ちょうへいれい
・代人料:たいにんりょう
・地租改正:ちそかいせい
・地券ちけん
・地価:ちか

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