歴史5-12 内閣制度、憲法の制定(まとめ)

ポイント解説

1885年に内閣制度が成立し、伊藤博文初代総理大臣に就任。1889年には大日本帝国憲法が制定されました。憲法の規定にもとづいて、議院貴族院で構成される帝国議会も開かれました。衆議院議員は選挙で選ばれましたが、選挙権は税金を多く納める男性だけに限られたため、選挙権を持つのは人口の1.1%だけでした。


1.内閣制度

・1885年成立

伊藤博文が初代内閣総理大臣(首相)に就任


2.大日本帝国憲法

①発布1889年2月11日

君主権の強いドイツ(プロイセン)の憲法を参考に作成

 

②天皇の地位と権限

天皇主権:天皇を元首とする

・天皇にさまざまな権限が集中

 

③国民の規定

・国民は臣民とよばれ、法律の範囲内で言論・出版・集会・信仰の自由などが認められた

※自由や権利が法律で制限されることがあった

 

④意義

・日本はアジアで最初の立憲制国家となる


3.教育勅語:1890年発布

忠君愛国の道徳が示された

→教育の柱として国民の精神的・道徳的なよりどころとなる


4.帝国議会

①二院制

貴族院衆議院で構成

 

貴族院

・皇族、華族、天皇が任命した議員など

 

衆議院

・国民の選挙で選ばれる

 

④選挙権

※衆議院議員の選挙権が与えられた人々:直接国税15円以上を納める満25歳以上の男子

→総人口の約1.1%にすぎなかった


漢字の読み方(タップで開きます) ・内閣制度:ないかくせいど
・伊藤博文:いとうひろぶみ
・大日本帝国憲法:だいにっぽんていこくけんぽう
・臣民:しんみん
・教育勅語:きょういくちょくご
・忠君愛国:ちゅうくんあいこく
・帝国議会:ていこくぎかい
・貴族院:きぞくいん
・衆議院:しゅうぎいん

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