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歴史5-10 近代的な国際関係、領土の確定(まとめ)

ポイント解説

今回は外交中心の内容です。明治政府は、近代的な国家として、改めて各国と国際関係を結んでいきます。江戸幕府が結んだ不平等条約の改正交渉のために岩倉使節団が欧米に派遣されましたが、失敗に終わりました。清(中国)とは対等な条約を、朝鮮とは不平等な条約(日本が有利)を結びます。一方、琉球処分ロシア樺太・千島交換条約を結ぶなど、領土の確定も進めました。


1.岩倉使節団の派遣:1871~73年

①派遣された人物

・全権大使:右大臣岩倉具視

大久保利通木戸孝允ら政府の有力者も

 

②目的

・江戸幕府が結んだ不平等条約の改正交渉

・欧米の進んだ産業・経済・政治状況の視察

 

③結果

・条約改正交渉は失敗

・日本の国力充実の必要性を痛感して帰国

 

2.清との関係

・1871年、日清修好条規対等な条約を結んで国交を開く

 

3.朝鮮国(朝鮮)との関係

征韓論

・明治政府内で高まった、武力で開国をせまる主張

西郷隆盛板垣退助らが支持

・使節の派遣まで決定するが…

 

明治六年の政変:1873年

・征韓論敗れる:岩倉使節団から帰国した岩倉具視・大久保利通らの反対で使節の派遣を中止

・政府内の意見対立により、西郷隆盛・板垣退助らは政府を去った

 

江華島事件:1875年

・日本が朝鮮と武力衝突

→1876年、日朝修好条規を結び、朝鮮を開国させる

内容:朝鮮を独立国と認め、清の宗主権を否定。朝鮮にとって不平等な内容

 

4.領土の確定

①南方:沖縄県の設置

・江戸時代の琉球王国薩摩藩の支配を受け、清にも朝貢していた

・1872年、明治政府は琉球藩を設置

・1874年、台湾出兵琉球の漁民らが台湾の先住民に殺されたため

・1879年、琉球藩を廃止し、沖縄県を設置琉球処分

 

②北方

・1875年、樺太・千島交換条約ロシアと結ぶ

→樺太をロシア領、千島列島のすべてを日本領とする

 

③太平洋地域

・1876年、小笠原諸島の日本領有が確定


漢字の読み方

岩倉使節団:いわくらしせつだん

岩倉具視:いわくらともみ

大久保利通:おおくぼとしみち

・木戸孝允:きどたかよし

 

日清修好条規:にっしんしゅうこうじょうき

征韓論:せいかんろん

西郷隆盛:さいごうたかもり

板垣退助:いたがきたいすけ

明治六年の政変:めいじろくねんのせいへん

江華島事件:こうかとうじけん

日朝修好条規:にっちょうしゅうこうじょうき

 

・琉球王国:りゅうきゅうおうこく

琉球藩:りゅうきゅうはん

琉球処分:りゅうきゅうしょぶん

樺太・千島交換条約:からふとちしまこうかんじょうやく

小笠原諸島:おがさわらしょとう