歴史6-4 アジアの民族運動(まとめ)

ポイント解説

第一次世界大戦後、朝鮮では三・一独立運動中国では五・四運動といった、日本や帝国主義に反対する大規模な運動が起こりました。インドではガンディーを指導者として非暴力不服従による運動が展開されました。


1.朝鮮の運動

三・一独立運動:1919年3月1日

・ソウル(京城)で日本からの独立を宣言

・「独立万歳」をさけんでデモ行進

朝鮮総督府は武力で鎮圧

※その後、朝鮮総督府は武力による支配をゆるめる

 

柳宗悦

・朝鮮の独立運動を支持した日本人

・朝鮮の美術工芸品を高く評価した


2.中国の運動

①運動の背景

・中国は第一次世界大戦に連合国側で参戦(ドイツに宣戦布告)

→戦勝国として、ドイツ山東省に持っていた権益の返還を期待

※しかし、日本が二十一か条の要求山東省の継承を要求してきた

 

②パリ講和会議

・会議の結果、山東省の権益を日本が受け継ぐことが決定

→不満が爆発。五・四運動へ

 

五・四運動:1919年5月4日

・北京の学生集会から起こった反日運動が、反帝国主義運動に発展

※1921年のワシントン会議の結果、日本は山東省のドイツ権益を中国に返還


3.中国国内の政治の動き

中国国民党

孫文が結成

中国共産党と協力して民族の自立と国家の統一をめざす

 

②国民政府の樹立

孫文の死後、蔣介石中国国民党の実権を握り、南京国民政府を樹立

中国共産党と対立


4.インド

イギリスの植民地

ガンディー:「非暴力・不服従」を唱え、完全な自治を求める運動の指導者として活動した


漢字の読み方(タップで開きます) ・三・一独立運動:さんいちどくりつうんどう
・朝鮮総督府:ちょうせんそうとくふ
・柳宗悦:やなぎむねよし
・山東省:さんとうしょう
・五・四運動:ごしうんどう
・中国国民党:ちゅうごくこくみんとう
・孫文:そんぶん
・中国共産党:ちゅうごくきょうさんとう
・蔣介石:しょうかいせき
・南京:ナンキン
・国民政府:こくみんせいふ