一概に「勉強法」といっても、階層というか段階があります。
3段のピラミッドを想像してください。
この3段は、上から
・教材
・勉強法
・心構え
となっています。
1つ1つ見ていきましょう。
1.教材
一番上(3段目)の教材とは、参考書・問題集など、各教科そのものを学ぶための道具です。
教科の学習(このサイト)でも、社会科などの教材を中心に提供しているわけです。
2.勉強法
真ん中、2段目の勉強法は、道具(参考書)の使い方や、効率的な勉強のコツなどです。
このブログでお伝えしている「勉強法」のシリーズも、これにあたります。
3.心構え
一番下、1段目の心構えは、マインドセットです。
勉強において大前提となるものです。
2段目の勉強法を「やり方」とするならば、1段目は「あり方」と言ってもいいかもしれません。
いくら良い教材があっても、勉強のやり方が間違っていたら、成績は上がりません。
正しいやり方で勉強しても、心構えがズレていたら、どこかで行きづまってしまいます。
良い教材・良い先生というのは、学べば学力が身に付くだけでなく、やる気を起こさせてくれる、勉強が楽しいと思わせてくれる、という場合が多いと思いますが、それはピラミッドの3段全部、あるいは2つの段を満たしているから、ということがいえます。
なお、「やり方」と「あり方」は重なることも多いので、あまり厳密に分類しなくてもいいかと思います。
大事なのは、勉強を継続できて、理解が進み、結果として成績が上がり、受験やその後の人生で満足いく成果が得られることだと思います。
教科の学習では、それほどやる気を必要としない教材として「ざっくり」シリーズを提供しています。
ですので、ざっくりシリーズは教材ではありますが、「まずは重要な部分を中心に大まかに勉強する」というやり方にもとづいてつくられているので、勉強法の要素もふくまれています。
私自身、勉強法について全体を見渡せるような見方・考え方ができるようになってきました。次回からまたやり方(勉強法)、あり方(心構え)について、このシリーズで書いていきたいと思います。
もっとも、アクセスを見ると、このシリーズよりも、各科目のまとめや解説の方が多くの人に読まれているようですが・・・(悲
◆補足
この三段ピラミッドの話は、勉強に限った話ではなく、あらゆることに言えます。
車の運転でいえば、
1.自動車(移動の道具)
2.運転技術
3.運転マナー(心がけ)
となります。
いくら高性能の立派な自動車を所有していても、運転技術がなければ事故を起こしてしまうだけです。
また、上手な運転技術があっても、マナー(心がけ=あり方)が備わってなければ、乱暴な運転やあおり運転をしてしまうことでしょう。
他にも、「包丁は正しく使えばおいしい料理をつくれる道具だが、間違った使い方をすると人を傷つける凶器になってしまう」というのも同じことですね。