このサイトをご覧になっている中学生の中には、公立高校を受験する人も多いと思います。
受験勉強は順調でしょうか?
全国の公立高校の入試日程(学力検査)を見ると、2月下旬~3月上旬が多いようです(なかには2月中旬に学力検査を実施するところもあります)。
あと数週間~1か月ありますので、その期間の間に、受験勉強における
・あり方(心構え)
・やり方(勉強法)
・小技、テクニック
などを書いていければと思います。
1つの記事につき1テーマで、書いていきたいと思います。
もちろん、中学3年生に限らず、中学1・2年生や高校生にも通じる内容だと思いますので、勉強の合間などに読んで、息抜きや心の栄養にでもしていただければと思います。
※今回と次回については、息抜きに読むようなものではなく、受験勉強に臨むにあたってしっかり取り組んでほしい内容になっています。
【重要】こういう文章を読む時に大事な心構え
・「そんなこと知っているよ!」はNG
・知っているなら知っているでいいのですが、「自分はちゃんとできているか」と問いかけてみてください。知っているだけで行動に移さないのは意味がないですし、成績が上がることもありません。
それでは始めていきます
さて、最初にお伝えしたいのは、「やみくもな勉強」にならないために必要なことです。
今回と次回にわたってお伝えする内容は、ちょっと難しい、あるいは、面倒なことかもしれません。
でも、「なんとなく頑張って勉強したけど、志望校に落ちちゃった」ということにはなってほしくないのです。
「理論上、この作業をすれば、何をやるべきかがわかって、合格への道すじがハッキリと見えてきますよ」ということをお伝えしたい。
そのために、みなさんが志望校に合格するために必ず確認するべきことを取り上げていきます。
◆1.合格に必要な点を知ろう
あなたがめざしている高校に合格するためには、何点取る必要があるでしょうか?
合格最低点・ボーダーは調べれば明確に出てくる都道府県・学校もあれば、その学校の受験者平均点や合格者平均点までしかわからない場合もあるかと思います。
それでも、「何点とれば、(ほぼ)確実に合格できるか」はだいたいわかると思いますので、その得点をメモしておきましょう。その場合、5教科合計点だけでなく、各教科の得点もわかるのであれば書いておきましょう。
※aさんの例
A高校に合格するには、500点満点(100点×5教科)中、300点必要だ
◆2.自分が何点取れるかを知ろう
次に、過去問を解きます。もうこの時期ですから、本番と同じ制限時間を設定して、緊張感を持ってやりましょう。
別に休みの日に5教科全部を一気にやる必要はありません。平日に1教科ずつやるというのでもOKですし、土曜日と日曜日に2~3教科ずつ分けてやるのでもかまいません。
最低でも3年分、できれば5年分はやりたいところです(可能であれば入手している過去問○○年分すべてをやりたいところです。が、そこまで時間に余裕がなければ、3~5年くらいで十分です)。
解いたら、それぞれの年において、自分の得点を教科ごとと、5教科合計で出しましょう。
※aさんの例
去年の過去問を説いたら、国語54点、数学55点、英語60点、理科53点、社会62点。5教科合計284点だった。
同様に、一昨年は274点、3年前は288点だった。
◆3.志望校との距離を知ろう
さて、まず◆1で目的地(必要な点数)を知り、次に◆2で現在地(自分が取れる点数)を知りました。
その結果、aさんの場合、目的地である300点(合格点)に達するためには、現在地の284点(274点・288点)では足らず、5教科合計で今よりも12~26点多く取る必要があることがわかりました。
もっというと、受験の年度によって最低点が変動することもありますので、少しは余裕を持って合格したいので、26点と言わず、最低でも30点、できれば40点はプラスしたいところですね。
では、5教科で40点アップをめざすという場合を想定して、必要な勉強を考えていきましょう。(つづく)
※自分の状況に合わせて数字を変えてあてはめてください。
ここで出した例では300点を合格点と設定しましたが、420点くらい必要な学校もあるでしょうし、250点で合格できる学校もあるでしょう。
また、3教科受験なので300点満点とか、1教科の満点が100点でないところもあると思います。
ほかにも、「内申点があまりよくないので、300点ではなく320点くらい必要だ」など、自分の志望校に合格するには何点必要か、今の自分は何点取れるかということをはっきりとさせておくことが大事です。
「なんとなく、このくらいとれば大丈夫だろう」というのはやめて、目標とする点数を明確にしておきましょう。受験はあなたの人生においてたいへん重要な意味を持っています。テキトーにしてしまってはいけませんよ。