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文章記述問題の解き方

1.文章記述問題のダメなやり方

 

次のような取り組み方はNGです。

 

・いきなり解答欄に書く

・頭の中で考えて、下書きもせずに書く

 

学校のテストを採点したり、試験監督で見ていたりするのでよくわかるのですが、

こういう解き方(解く姿勢)をしている生徒が本当に多い。

 

20~30字程度でも、こういうやり方はやめた方がいいです。

まして、100~200字になると、こんなやり方でできるわけがないです。

 

 

で、結局何も書けなくて、白紙で出す。

 

0点。

 

・・・もったいない

 

採点する方はラクでいいですけど。。

 

 

2.採点する側の立場はこんな感じ

 

記述・論述問題には採点基準があって

 

その基準に照らし合わせながら

 

文章の内容を1つ1つ見ています。

 

そうでないと、採点できません。

 

 

もっとわかりやすくいえば

 

・採点基準1:この用語・人物名が書かれていれば1点

 

・採点基準2:この内容が書かれていれば1点

 

といった感じです。

 

 

ですから、なんとなく よさげに書いただけの文章は点数になりません。

 

あなたはしっかり書いたつもりでも、点数がもらえない理由はだいたいこれです。

必要な用語や人物、内容が入ってないのです。

 

 

ということで、解答欄に書く前に、

問題用紙の余白を使って、メモをとりましょう。

 

 

「○○について説明しなさい」

という問題であれば、

 

解答に必要な用語・人物・要素は何かを考え、

1つ1つメモに書き出すのです。

まだ文章にしなくていいですよ。

 

 

3.具体的な取り組み方

例として、

「承久の乱について説明しなさい」

という問題に取り組んでみましょう。

 

①関連する人物や用語をメモに書き出す

(採点基準1を満たすために必要)

ⅰ.関連する人物は?

後鳥羽上皇

北条政子

は必須でしょう。

 

ⅱ.年代は?

歴史なので、年代も必要ですね。

1221年

 

ⅲ.その他の用語・内容

・承久の乱の結果は、幕府の勝利

六波羅探題

 

 

②次に、書き出した人物や用語を肉付けします

(採点基準2を満たすために必要な内容)

ⅰ.人物

後鳥羽上皇

→挙兵した理由・目的は?

政治の実権を幕府から朝廷に取りもどすため

 

北条政子

演説により御家人が団結

 

 

ⅲ.その他

幕府の勝利

幕府の支配は全国に広がった

 

・六波羅探題

府が京都に設置

 設置理由:朝廷を監視するため

 

④メモした人物・用語、内容を文章にする

まだ解答欄に書くのは早いです。

問題用紙の余白を使って、文章化する準備をしましょう。

 

①②③のメモで書き出した人物・用語・内容を、

線でつないだり、言葉をおぎなったりして、文章にしていきます。

 

書き出したメモ(赤太字)は以下の通り

後鳥羽上皇

B 北条政子

C 1221年

D 幕府の勝利

E 六波羅探題

F 政治の実権を幕府から朝廷に取りもどすため

 

G 演説により御家人が団結

 

H 幕府の支配は全国に広がった

府が京都に設置

朝廷を監視するため

 

これらを適切につなげていけばいいのです。

 

そうすると、

A+C+F

1221年後鳥羽上皇政治の実権を幕府から朝廷に取りもどすため、兵をあげた。

 

B+G

北条政子演説により、御家人は団結して戦った。

 

D

幕府の勝利に終わった。

 

H+I+J

幕府は朝廷を監視するため京都に六波羅探題を置いた。また、幕府の支配は全国に広がった

 

となります(A~Jは説明のために付けました。実際に問題を解く時は書く必要はないですよ)。

上の文章の赤字はメモで書き出した言葉です。

黒字はおぎなった言葉です。

 

もうこのまま書いてもある程度の点数はもらえます。もしかしたら満点かもしれません。

 

⑥仕上げ

最後に、文章として完成させます。

 

(解答例)

1221年後鳥羽上皇政治の実権を幕府から朝廷に取りもどすため、兵をあげた。こうして、承久の乱が始まった。幕府側は、北条政子演説により御家人が団結して戦った。この戦いは幕府の勝利に終わった。承久の乱後、幕府は朝廷を監視するため京都に六波羅探題を置いた。また、幕府の支配は全国に広がった

 

これでだいたい150字に収まる文章量です。

 

ついでに言うと、この解答例の赤字部分が書いてあれば、採点するときに点数としてカウントされます。

 

これが30字、50字、100字などであれば、文章をけずる必要があります。

 

逆に200字、300字であれば、内容を足さないといけません。「源実朝が暗殺された」とか。

 

 

30字でどうやって書くのかって?

そういう場合は、ちゃんと30字で書ける問題内容になっています。

 

例えば「承久の乱は、だれが、何のために起こしたのか、説明しなさい」とか。

→解答例は、後鳥羽上皇政治の実権を幕府から朝廷に取りもどすために起こした。」(32字)となります。

 

「30字程度で説明しなさい」という問題であればこれでOKですね。「30字以内」だったら「取りもどすため。」まで書けば収まります。

 

 

4.まとめ

文章記述問題(論述問題)でやってはいけないことは、

・メモもしないで、いきなり解答用紙に書く

・白紙で提出する

 

文章記述問題(論述問題)の解き方の手順は、

(1):解答に必要な人物・用語・内容を問題用紙の余白にメモとして書く

 

(2):(1)で書いたメモについて、関連する内容を肉付けしていく

 

(3):(2)を適切な文章になるようにつなげる

文字数も数えておきましょう

→字数制限をオーバーしていたらけずる足りなすぎであれば、内容を足すか、他に書くべき人物・用語がある、ということ。

 

(4):実際に解答用紙に書く

 

以上です。

 

慣れてくると、パズルみたいな感覚になってきて、けっこうおもしろいですよ(そんなことはない?)。