中学公民:地方自治/解説(ざっくり)

1.地方自治について

地方自治とは、ある地域に住む住民自身が、その地域を自主的に治めることをいいます。また、地方自治は「民主主義の学校」といわれます。地方自治を通して、民主主義について深く知ることができるといった意味です。

 

地方公共団体の議会は、法律の範囲内で条例を制定することができます。条例は、その地方公共団体のみに適用される法(決まり)のことです。


2.地方自治の制度・しくみ

地方議会

議会は条例の制定、予算の決定などを行います。

 

首長

首長とは、地方公共団体の長、つまり都道府県知事や市町村長のことです。

地方議員と首長は、いずれも住民の直接選挙によって選ばれます。


3.首長と地方議会の関係

・首長は地方議会に対して、議会を解散する権限などを持っています。

・反対に地方議会は首長に対して、不信任決議を行うことができます。不信任決議が可決された場合、首長は辞職するか、議会を解散しなければなりません。


4.選挙権と被選挙権

①任期

首長・地方議員ともです。ただし、議会は解散があります。

 

②選挙権

投票する権利があるのは、18歳以上の国民です。

 

③被選挙権

立候補することのできる年齢は、地方議員は25歳以上、市町村長も25歳以上です。都道府県知事は30歳以上となっています。


5.直接請求権

地方公共団体の住民の権利として、一定数の署名を集めていくつかの請求を行うことができます。これを直接請求権といいます。ここでは以下の4つを確認します。

条例の制定・改廃の請求

監査請求

③議会の解散請求

④議員・首長の解職請求リコール

必要な署名は①②は有権者の50分の1以上、③④は有権者の3分の1以上となっています。


6.地方財政

地方公共団体の収入(歳入)の種類として、おもに以下の4つがあります。

地方税:地方公共団体が集める税金です。

地方債:税金だけでは予算が足りない場合に発行される借金です。

地方交付税交付金:国からの補助金です。使い道は自由です。

国庫支出金:これも国からの補助金ですが、使い道は指定されています。


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