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中学歴史:明治時代③/解説(ざっくり)

7.韓国併合と辛亥革命

①韓国の植民地化

1910年、日本は韓国を併合しました。

そして、植民地支配を進めるために、日本は朝鮮総督府を設置し、武力を背景に統治を始めました。この支配は、1945年に日本が太平洋戦争で敗戦するまで続きます。

 

②中国の革命運動

このころ、中国でも大きな動きがありました。1911年に起こった辛亥革命です。革命というのは、現在の政府をたおして新しい政府をつくることです。このときたおされたのが清。革命の指導者は孫文でした。翌1912年、新たに成立したのが中華民国です。孫文が臨時大総統に就任しました。

その後、袁世凱が孫文から大総統の地位をゆずり受け、独裁的な政治を行いました。

 

8.日本の産業革命と公害問題

①②産業革命

欧米列強にならぶ強くて豊かな国家をつくろうとするなかで、日本もようやく産業革命

をむかえました。

まず、1880年代なかばから、せんいなどの軽工業を中心に産業革命が見られました。

 

日清戦争前後、つまり1890年代なかばになると、重化学工業が発展していきます。具体的には、下関条約で得た賠償金をもとに、北九州に官営八幡製鉄所を建設したことがあげられます。八幡製鉄所は、1901年に操業を開始しました。

また、日本経済に大きな影響力を持つ財閥も登場しました。財閥の例としては、三井三菱住友安田などがあります。これらは、資本家が成長して成立しました。

 

③公害問題

経済発展の一方で、公害も発生しています。

栃木県では、銅山から流れる鉱毒が川を汚染し、住民に健康被害などの深刻な影響を与えました。この足尾銅山鉱毒事件に対しては、地元の衆議院議員であった田中正造が問題解決に努力しました。

 

※日本の社会主義の動向

当時、社会主義は取りしまりの対象でした。現在の政府をたおして新しい政府をつくることを目的としているためです。

1910年の大逆事件では、明治天皇の暗殺をくわだてたとして社会主義者らが逮捕され、幸徳秋水らが死刑となりました。しかし、実際には無罪だったといわれています。

  

9.明治時代の文化

①日本画

日本画ですぐれた作品を残した人物として横山大観がいます。代表作は「無我」など。

 

②西洋画

西洋画では、フランスに留学した黒田清輝が、「湖畔」や「読書」などの作品を残しました。

 

③音楽

音楽の分やでは、滝廉太郎が「荒城の月」や「花」などを作曲し、洋楽の道を開きました。

 

④文学

女流歌人の与謝野晶子は、多くの詩や短歌を残しました。歌集「みだれ髪」などが有名です。また、与謝野晶子は、日露戦争で出征した弟を思い、「君死にたまふことなかれ」という詩をよんだことでも知られています。

 

女性の小説家樋口一葉は、「たけくらべ」などを書きました。現在の5000円札にも描かれている人物ですね。

 

夏目漱石は「吾輩は猫である」、「坊っちゃん」などの小説を書きました。

森鷗外は「舞姫」などの小説を書きました。

歌人・詩人であった石川啄木は、「一握の砂」などの作品を残しました。

 

⑤医学

医学の分野では、野口英世が有名です。黄熱病の研究中に自らも感染し、亡くなってしまいました。現在の1000円札に描かれている人物です。