ポイント
後醍醐天皇による建武の新政はすぐに終わり。その後、足利尊氏が室町幕府を開き、3代目の足利義満は明と勘合貿易を行いました。この時代は農業や商業など各種産業も発展しました。
◆建武の新政
・年代:1333~1336年
◆室町時代
・年代:1336~1573年
※南北朝時代:1336~1392年
※戦国時代:1467~1590年
0.建武の新政~室町時代の流れ
・建武の新政:すぐに失敗
・足利尊氏が幕府を開く
→南北朝の動乱の始まり
・南北朝の統一:南北朝の動乱が終わる
・応仁の乱
→戦国時代の始まり
・さまざまな一揆が起こる
・室町幕府の滅亡
1.建武の新政
・後醍醐天皇による天皇中心の政治
・公家重視の政策:武士の不満が高まる
→足利尊氏が後醍醐天皇に反対して兵をあげ、新政は2年余りで失敗に終わる
2.室町幕府の成立
・1336年、足利尊氏が京都に幕府を開く
→1338年、征夷大将軍に任命される
・管領…将軍の補佐役。有力な守護(守護大名)が就任
・守護:鎌倉時代に比べて、権限が大きく拡大
→守護大名とよばれるようになった
※南北朝の動乱
・後醍醐天皇は吉野(奈良県)にのがれる(南朝)
→京都の朝廷(北朝)と対立
・1392年、3代将軍足利義満のときに統一
3.近隣諸国との関係
①日明貿易(勘合貿易)
・明が倭寇の取りしまりを日本に求める
→足利義満は倭寇を禁止
※倭寇:日本・中国・朝鮮などの海域で活動していた海賊
・勘合…貿易に使用された合い札
※使用目的・理由:正式な貿易船と倭寇とを区別するため
②日朝貿易
・朝鮮も日本に倭寇の取りしまりと貿易を求めた
→足利義満や西日本の守護大名が応じた
③琉球王国の成立
・1429年、尚氏が琉球王国を建国
→首里を都とし、中継貿易で栄えた
4.各種産業の発達
①農業
・二毛作が全国に広がった
②運送業・商業
ⅰ.馬借
・馬の背に物資をのせて運んだ運送業者
ⅱ.座
・同業者ごとの団体。営業を独占
※公家や寺社に銭を納め、保護を受けた
ⅲ.定期市(市)
・月に6回開かれるようになった
③村の自治
・惣…農村の自治組織
→寄合(村民の会議)を開き、村のおきてを定めた
※土一揆を起こし、幕府に徳政令の発令を要求することもあった
漢字の読み方(タップで開きます)
1.建武の新政・建武の新政:けんむのしんせい
・後醍醐天皇:ごだいごてんのう
・足利尊氏:あしかがたかうじ
2.室町幕府の成立
・室町幕府:むろまちばくふ
・管領:かんれい
・南朝:なんちょう
・北朝:ほくちょう
・足利義満:あしかがよしみつ
3.近隣諸国との関係
・近隣諸国:きんりんしょこく
・日明貿易:にちみんぼうえき
・勘合貿易:かんごうぼうえき
・倭寇:わこう
・琉球王国:りゅうきゅうおうこく
・中継貿易:なかつぎぼうえき(ちゅうけいぼうえき)
4.各種産業の発達
・二毛作:にもうさく
・馬借:ばしゃく
・惣:そう
・寄合:よりあい
・土一揆:つちいっき(どいっき)
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