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政治経済:戦後世界経済史/解説(概略)

・戦後世界経済の枠組みの構築

 第二次世界大戦は、「通貨の不安定化」と「保護貿易」を経済的要因として発生しました。そこで、戦後の世界は、この2つの要因を取り除く経済体制を構築しました。つまり、「通貨の不安定化」に対してはIMFを設立して通貨の安定化をはかり、「保護貿易」に対してはGATTによって自由貿易を推進する、ということです。このIMFとGATTを両輪とした世界経済の枠組みを(世界銀行も含めて)IMF・GATT体制またはブレトンウッズ体制といいます。

 

金・ドル本位制

 戦前の金本位制は、各国の通貨が金との交換(兌換:だかん)を保障することで、通貨の価値が安定していました。

 これに対し、戦後の金・ドル本位制は、アメリカのドルだけが金と交換できるということです。これにドルと各国の通貨の交換比率を一定にする固定為替相場制を組み合わせることで、通貨の安定を実現しました。

 

ニクソン・ショック

 世界の国々にドルがばらまかれるかたちとなり、各国はドルを金と交換していきました。アメリカの保有する金がどんどん減って行ってしまったため、アメリカは金とドルの交換を停止すると突然発表しました。戦後の世界経済の枠組みをアメリカの独断で終わらせてしまうわけですから、大きなインパクト(ショック)のあるできごとでした。

 

スミソニアン協定

 それでもどうにか通貨の安定のために、ドルと円でいえば1ドル=308円にして固定為替相場制を維持しようとしました。1ドル=360円に比べると円高となりますので、日本からの輸出が減りアメリカの貿易赤字も減ることが期待されました。