Ⅰ.社会契約説の概略
3人の思想家と著書
・ホッブズ:『リバイアサン』
・ロック:『市民政府二論(統治二論)』
・ルソー:『社会契約論』
Ⅱ.社会契約説のまとめ
1.ホッブズ(英)
・主著:『リバイアサン』
・自然状態:万人の万人に対する闘争状態
→人々は自然権を国家に譲渡し、その強大な権力に従うことを主張
・結果的に絶対王政を擁護
2.ロック(英)
・主著:『市民政府二論(統治二論)』
・自然状態:人々は自然権として生命・自由・平等・財産権をもつが、不安定
→自然権を確実に守るため、人々は自然権を国家に信託
・間接民主制を主張
・統治者が自然権を侵害した場合、人民は抵抗権(革命権)を行使できるとした
・アメリカの独立にも影響
3.ルソー(仏)
・主著:『社会契約論』
・自然状態:自由・平等で平和な状態だが、私有財産の発生により不自由と不平等に支配されるようになった
→自由・平等を取り戻すために人々は契約を結び共同体(国家)をつくる
・国家は人々の一般意志(共通意志)に従って運営される
・人民主権に基づく直接民主制を理想とする
・フランス革命にも影響