政治経済:国際分業、為替相場(概略)

Ⅰ.国際分業

1.比較生産費説

・イギリスのリカードが主張

国際分業の有効性を示した

 →自由貿易の正当性を主張

 

※リカードに対し、ドイツのリスト保護貿易を主張

 →高関税や輸入制限など国家が貿易に介入すべき

 

2.国際分業の形態

①垂直的分業(垂直貿易)

・おもに発展途上国と先進工業国の間で行われる

・途上国:一次産品や軽工業製品を輸出

 ※一次産品:農産物・資源・原料

・先進国:工業製品を輸出(機械・自動車など)

→役割の固定化、経済摩擦や南北問題の発生

 

②水平的分業(水平貿易)

・先進工業国どうし、発展途上国どうしで行われる

・各国が得意分野の工業製品に特化して生産・輸出

 

Ⅱ.外国為替相場(為替レート)

・自国通貨と他国通貨の交換比率のこと

 

円高

・外国通貨に対する円の価値が上がること

 例)1ドル=150円が1ドル=100円になった場合

輸出に不利:海外から見て日本の製品は高くなるので、売れ行きが落ちる

輸入に有利:日本から見て海外の製品は安くなるので、買いやすい

 

円安

・外国通貨に対する円の価値が下がること

 例)1ドル=100円が1ドル=150円になった場合

輸出に有利:海外から見て日本の製品は安くなるので、よく売れる

輸入に不利:日本から見て海外の製品は高くなるので、買いにくい