1.アルファベット表記と日本語表記の対応
国内総生産(GDP)
国民総生産(GNP)
国民純生産(NNP)
国民所得(NI)
などの用語(日本語、漢字)と、アルファベットをセットで憶えるために、押さえておくと良いポイントを書いておきます。
これは日本語と英語表記とを対応させればわかりやすいです。
GDPは、gross domestic product、
GNPは、gross national product、
NNPは、net national product、
NIは、national income
です。教科書には必ず本文中に出てくるアルファベット略称の下に小さく書かれているはずですので、確認してみてください。
そして、このアルファベット3文字を、1・2・3文字目と分けて見ていけば、わかりやすく、丸暗記にならずに憶えることができます。
ただし、NIは2文字ですが、1文字目が空白の3文字の用語と考えて下さい。つまり、Nは2文字目、Iは3文字目という扱いです。
・1文字目:G/N
まず、1文字目から見ていきましょう。
1文字目は原則としてGかNになります。
Gはgross、Nはnet です。ですので、対応する日本語は、Gは「総」、Nは「純」となります。
・2文字目:D/N
次に、2文字目。2文字目は原則としてDかNです。
Dはdomestic、Nはnational ですね。対応する日本語は、Dは「国内」、Nは「国民」となります。
・3文字目:P/I
3文字目はPかIです(他のケースもありますが、後で確認します)。
Pはproduct、Iはincomeです。対応する日本語は、Pは「生産」、Iは「所得」です。
あとはこれらをパズルのように組み合わせればいいのです(アルファベットの1文字目と2文字目が日本語だと前後するので少し注意が必要です)。
①GDP
G=gross(総)
D=domestic(国内)
P=product(生産)
なので、
「国内総生産」です。
②GNP
G=gross(総)
N=national(国民)
P=product(生産)
なので、
「国民総生産」です。
③NNP
N=net(純)
N=国民
P=生産
なので、
「国民純生産」です。
④NI
1文字目は無し
N=国民
I=incomeで所得
なので、
「国民所得」です。
※他にも教科書や資料集には、GNI、GNE、NNWなどが出てきます。これも、以上の原則で対応できます。
⑤GNI
G=総
N=国民
I=所得
なので、
「国民総所得」です。
⑥GNE
Eが初めて出てくる用語ですが、GとNについてはこれまで通りなので、「国民総○○」という用語なのだと推測できます。
Eはexpenditureで、「支出」の意味です。「国民総○○」の「○○」には「支出」が入るので、GNEは「国民総支出」となります。
⑦NNW
これも、W以外はわかりますね。NとNなので「国民純○○」となります。3文字目のWはwelfareで、「福祉」という意味です。したがって、NNWは「国民純福祉」となります。
このようにして押さえていけば、混乱することもなくなると思います。ついでに英単語の勉強にもなりますね。