政治経済:景気循環、インフレとデフレ(概略)

1.景気循環

・経済活動の水準が上下し、好景気(好況)不景気(不況)が繰り返される現象

好況→後退→不況→回復の4つの局面で1つの周期を形成

 

①景気循環のパターン

ⅰ.キチンの波

・3~4年(40か月)周期の短期波動

・在庫投資の循環

 

ⅱ.ジュグラーの波

・7~12年周期の中期波動

・設備投資の循環

 

ⅲ.クズネッツの波

・15~20年周期の中期波動

・住宅(建築)循環

 

ⅳ.コンドラチェフの波

・約50年の長期波動

・技術革新の循環

 

周期が長くなるにしたがって、波の名前の文字数も増えている(チキン→ジュグラー→クズネッツ→コンドラチェフ)ので覚えやすいと思います。

 

2.インフレとデフレ

インフレーションインフレ

・物価が比較的長い期間にわたって持続的に上昇する現象

・貨幣価値は下落

・実質賃金は低下

・預貯金・年金の実質価値は目減り

・借金の負担は軽くなる

 

デフレーションデフレ

・物価が比較的長い期間にわたって持続的に下落する現象

・インフレとは逆になる

・貨幣価値は上昇

・資産価値は上昇

・借金の金利負担は重くなる

 

デフレ・スパイラル:不況と物価の下落の悪循環

 …不況で企業の売上減 ⇒ 賃金低下、失業者増加 ⇒ 需要減、消費落ち込み ⇒ 物価下落 

 

③スタグフレーション

・不況下でインフレが起こること

・1970年代の第1次石油危機後に発生