1.物体と物質
物体は、物の形や外観に注目した呼び方。
物質は、物体をつくる材料に注目した呼び方。
これだけだとちょっと難しいかもしれません。
理解しながら覚えるためのコツとしては、
「○○は、××でできている」と言ったときの、○○が物体、××が物質です。
「コップは、ガラスでできている」ので、コップが物体、ガラスが物質、となります。プラスチックでできているのであれば、プラスチックが物質ですね。
2.金属と非金属
金属には、金、銀、銅、鉄、亜鉛、アルミニウム、マグネシウムなどさまざまな種類があります。
これらの金属には共通した特徴があって、みがくとかがやいてみえます(金属光沢をもつ)。
また、電気をよく通す、引っ張ると細くのびる、たたくとのびてうすく広がる、熱をよく伝えるなどの特徴があります。
これらは、すべての金属に共通した特徴です。これらの条件をすべて満たすのが金属です。
なお、磁石にくっつく金属は限られていて、上に列挙した金属の中で磁石につくのは鉄だけです。
磁石につかない金属も多いので注意しましょう。
非金属は金属以外の物質で、プラスチック、ガラス、木、ゴムなどがあります。
ちなみに、えんぴつのしんは電気を通しますが、金属の条件を全部は満たさないので非金属となります。
3.有機物と無機物
有機物は炭素をふくむ物質。無機物は炭素をふくまない物質です。
有機物は、燃やすと水と二酸化炭素ができるのが特徴です。砂糖、エタノール、ロウなどがあります。
無機物には食塩、金属、二酸化炭素などがあります。二酸化炭素には炭素がふくまれていますが、無機物に分類されるので注意しましょう。一酸化炭素も無機物です。
4.プラスチック
プラスチックについて、簡単に特徴をおさえておきます。
プラスチックは石油を原料としてつくられる有機物です。金属ではなく、電気も通しません。
5.密度
理科では計算問題がけっこう出てきます。最初に出てくるのが密度です。
密度とは物質1cm3 あたりの質量のことで、物質によって決まっています。
密度は「質量÷体積」で求めることができます。
単位はg/cm3です。「グラムまい立法センチメートル」と読みます。
ちなみに、単位そのものが計算式を表しています。g/cm3というのは、g÷cm3、つまり質量÷体積。あるいは「体積 分の質量」ということです(/は分数の横棒)。
※ついでのついでの話
速さを求める公式も、速さの単位さえ分かっていれば大丈夫です。
速さの単位が「km/h(時)」「m/秒」などとなっていることから、速さ=距離(道のり)÷時間とすぐにわかりますね。あとは式を変形すれば、距離の求め方・時間の求め方も出てきます。
「はじき(みはじ)の法則」とかありますが、無理に暗記する必要はないのです。
漢字の読み方
・物体:ぶったい
・物質:ぶっしつ
・亜鉛:あえん
・金属光沢:きんぞくこうたく
・非金属:ひきんぞく
・有機物:ゆうきぶつ
・無機物:むきぶつ