1.さまざまな気体と特徴
中学理科では多くの気体が登場します。ここでは、そのなかでも代表的な気体をかんたんに説明したいと思います。
①酸素
酸素は物質を燃やすはたらきがあります。酸素を集めたびんの中に火のついた線香を入れると、線香は炎をあげてはげしく燃えます(酸素そのものは燃えません)。
酸素は水にとけにくいので、水上置換法で集めるのに適しています。
②二酸化炭素
二酸化炭素の特徴は、石灰水を白くにごらせることです。
二酸化炭素は水に少しとけます。
空気より重いので、下方置換法で集めるのが適しています。
③水素
水素は、空気中で燃えて水ができる気体です(水素そのものが燃えます)。
水素は水にとけにくいので、水上置換法で集めるのに適しています。
④アンモニア
アンモニアは、鼻をさすようなにおいがあります。
アンモニアは水によくとけ、空気より軽いため、上方置換法で集めるのが適しています。
なお、アンモニアの水溶液は、アルカリ性になります。
2.気体の集め方
気体の集め方には3つの方法があります。
酸素や水素など、水にとけにくい気体は水上置換法、
アンモニアのように、水にとけやすく、空気より軽い気体は上方置換法、
水にとけやすく、空気より重い気体は下方置換法が、それぞれ適しています。
二酸化炭素は下方置換法が適していますが、水に少しとける程度なので、水上置換法で集めることもできます。
下に、3種類の気体の集め方をイラストにしたものをのせておきますので、確認しておいてください。
↓図:気体の集め方 3種類

漢字の読み方
・石灰水:せっかいすい
・水上置換法:すいじょうちかんほう
・上方置換法:じょうほうちかんほう
・下方置換法:かほうちかんほう