中学理科:植物のつくり/解説(基礎)

植物のつくり

1.花のつくり(被子植物)

まずは花のつくりの図を見てみましょう。

 

↓図:花のつくり

ごちゃごちゃしていますが、わかるところから確認していきましょう。

 

花弁はいいですね。この図の青い部分。花びらのことです。

がくは花のいちばん外側にあります。花全体を支える役割があります。

 

次に、おしべめしべです。

おしべのつくり

おしべの先にはやくがあります。

やくはふくろのようになっていて、

やくの中に花粉が入っています。

 

めしべのつくり

めしべは花の中央にあり、

おしべにかこまれています。

 

めしべの先の部分が柱頭です。

 

めしべの下の部分のふくらんだところを子房といいます。

さらに、子房の中には胚珠があります。

 

受粉と子房・胚珠の変化

おしべの花粉がめしべの柱頭につくことを受粉といいます。

 

受粉すると、子房は果実なり、胚珠は種子なります。


2.葉のつくり

下の図のように、葉を見ると、すじが通っていますね。このすじのことを、葉脈といいます。

被子植物の葉脈には、網目状になっているものと、平行になっているものとがあります。

 

次に、葉のつくりをくわしく見ていきましょう。下の図は、葉を拡大して横から見た図です。葉の表面や内部にある1つ1つの部屋のようなものが細胞です。葉の内部の細胞には、緑色の小さな粒(つぶ)がありますね。この粒を葉緑体といいます。この葉緑体で光合成が行われます。

 

葉の裏側には、2つの孔辺細胞にかこまれた気孔というすきまがあります。この気孔からは、水蒸気が出ていきます。これを蒸散といいます。

気孔は葉の裏側に多くありますが、葉の表面にもあります。

 

維管束については、茎のつくりでくわしく確認します。

 

↓図:葉のつくり


3.茎のつくり

下の図は、茎を輪切りにして上から見た拡大図です。

 

内側を通っているのが道管外側を通っているのが師管です。

は、水や水にとけた養分の通り道、師管光合成でつくられた栄養分の通り道です。

 

道管は水が通るので、「水道管(すいどうかん)」と覚えておきましょう。

 

この図だと道管・師管は小さな○(まる)になっていますが、道管・師管とも細長いストローのようになっていて、からへと通っています。

道管の方が師管より少し太いです。

 

道管と師管をまとめて維管束といいます。

 

↓図:茎の維管束


4.根のつくり

被子植物の根のつくりは2種類あります。

 

1つは、主根側根でできている植物です。

主根とは中心をのびる太い根のことで、

側根とは主根から生えている細い根のことです。

 

 

もう1つは、ひげ根です。

これは多数のひげ状の根が生えている根のことをいいます。

 

 

↓図:根のつくり


5.光合成

植物が日光や電灯などから受ける光エネルギーを使って、デンプンなどの栄養分をつくるはたらきを、光合成といいます。光合成は葉の細胞に多くある葉緑体で行われています。

 

光合成に必要なものは、光エネルギーのほかに、二酸化炭素です。

 

光合成によってつくられるのは、栄養分(デンプンなど)と酸素です。

 

また、光合成でつくられた栄養分は、師管を通って植物全体に運ばれていきます。

 

二酸化炭素酸素気孔から出入りします。