1.種子植物
植物の分類ですが、いちばん最初に大きく分けるポイントは、「種子をつくるかどうか」です。別の言い方をすれば、「種子で増えるか」「花をさかせるか」でもいいです。
種子をつくり、種子でふえる植物が種子植物で、それがさらにいろいろ分類されていきます。
①被子植物と裸子植物
種子植物をさらにこまかく分類していきましょう。
次のポイントは、「胚珠が子房につつまれているか、いないか」です。別の言い方だと、「子房があるか、ないか」でもOKです。
「胚珠が子房につつまれている(子房がある)」のが被子植物、そうでないのが裸子植物となります。
被子植物はさらに分類が続きます。
裸子植物はこれ以上こまかい分類はしないので、ここで終わりです。。
②双子葉類と単子葉類
被子植物をさらにこまかく分類していきます。
被子植物は、双子葉類と単子葉類に分かれます。
分類のポイントは、名前の通り、「子葉が2枚か1枚か」という点です。子葉が2枚なら双子葉類、1枚なら単子葉類となります。
また、子葉以外にも区別するポイントがありまして、根・葉脈・維管束(茎)も双子葉類と単子葉類では異なっています。
根については、双子葉類は主根と側根、単子葉類はひげ根と決まっています。
葉脈は、双子葉類は網目状になっています。これを網状脈ともいいます。一方、単子葉類は平行脈。葉脈が平行になっています。
茎を輪切りにしたときの維管束を見てみると、双子葉類はきれいな輪状(輪の形)になっています。単子葉類の維管束は、ばらばら。ちらばっています。
双子葉類はさらに分かれます。単子葉類はここで終わりです。
③合弁花類と離弁花類
双子葉類のうち、花弁がくっついているのが合弁花類、離れているのが離弁花類です。これも漢字を見れば意味がわかると思います。
ここまで、種子植物の分類について説明しました。
下の図で改めて確認をしておいてください。頭の中で枝分かれしていくイメージを持つようにすると覚えやすいですよ。
双子葉類と単子葉類についても、イラストによる分類をのせておきます。
↓種子植物の分類
↓双子葉類と単子葉類の違い
2.種子植物以外の植物
種子をつくらない(種子で増えない、花がさかない)植物も確認しておきましょう。
分類のポイントは、「根・茎・葉の区別があるか、ないか」「維管束があるか、ないか」です。
「根・茎・葉の区別がある。維管束がある」のがシダ植物、「根・茎・葉の区別がない。維管束がない」のがコケ植物となります。
シダ植物・コケ植物とも、種子ではなく胞子で増えます。