中学理科:細胞分裂と生物のふえ方(基礎)

ポイント

1年生では、種子植物が受粉すると胚珠は種子になり、子房は果実になることを学びました。今回の植物の有性生殖では、受粉から種子・果実ができるまでの間に起こることを学びます。


1.細胞分裂

・1個の細胞が分かれて2個の細胞になること

 

染色体

・細胞の核の中にある、ひものようなもの

 

②細胞分裂の過程

1.染色体の数が2倍になる

 (核の中は見えない)

 

2.核がすきとおり、染色体が見える

 

3.染色体が中央に集まる

 

4.染色体が2等分され、両極に移動

 

5.染色体が見えなくなり、核が2つできる

 ※植物は中央にしきりができて分裂

  動物はくびれて分裂

 

6.細胞質が2つに分かれ、2つの細胞ができる

→それぞれの細胞が大きくなる(成長)

 

↓細胞分裂の過程


2.生殖

・生物が自分(親)と同じ種類の新しい個体(子)をつくるはたらき

受精のない無性生殖と、受精が行われる有性生殖がある

 

無性生殖

・受精をしないで子をつくる生殖

例:単細胞生物の体細胞分裂(アメーバ、ゾウリムシなど)、栄養生殖(ジャガイモなど)

 

有性生殖の過程:植物

1.受粉花粉がめしべの柱頭につく

 

2.花粉から胚珠に向かって花粉管がのびる

 

3.精細胞花粉管を通り胚珠に達する

 ※胚珠の中には卵細胞がある

 

4.受精精細胞の核と卵細胞の核が合体する

 

5.受精卵は分裂をくり返し、になる

 ※胚珠全体は種子に、子房果実になる

 

↓植物の有性生殖(被子植物。おしべ、花びらなどは省略)


有性生殖の過程:動物

1.雄の精巣で精子、雌の卵巣でがつくられる

 

2.精子と卵が受精し、受精卵という1つの細胞ができる

 

3.受精卵は細胞分裂をくり返す

 

:受精卵の分裂開始から、自分で食物をとりはじめるまでの子のこと

発生:受精卵が新しい個体になるまでの過程


漢字の読み方

・染色体:せんしょくたい

・卵:らん

花粉管:かふんかん

・雄:おす

・雌:めす

:はい