◆4.大学生になるが・・・のつづきです。
学校を出てからは、塾を母体とする教育産業の会社に就職しました。日中は塾用テキストの作成・編集をするのがおもな仕事で、時期によってはDVD教材の監修なども担当しました。夕方以降になると、教室に移動して、塾の先生として生徒の指導にあたっていました。
◆1.長時間労働の毎日・・・
最初の数か月は本当にしんどかったです。「塾」なので仕事の時間は午後1時から10時まで、間に1時間の休みで8時間労働、ということになっていたのですが、塾の授業で3時間くらいとられるため、テキスト製作は実質5時間しかできません。しかしそんな短い時間では締め切りに間に合わないので、出勤時間がだんだんと早くなり、だいたい8時前後~9時前には出勤することにしました。入社後2週間くらいです(当時は働き方改革とかなかったので)。
早く出社したぶん早く帰れるということもなく、8~9時から23~24時まで仕事をしていました。1時間休んだとしても13~15時間働いていたことになりますね。。だいたいテキストの原稿の締め切りが金曜日発送だったのですが(毎日宅配便業者のお兄さんが事務所に取りに来る)、それに間に合わない場合は土曜日に出勤して作業して、昼から夕方くらいに宅配業者の営業所に持ち込んで発送してもらいました。
こんな感じで、月曜日から金曜日までは毎日14時間前後働き、本来は休日の土曜日も朝から出勤して夕方くらいまで、場合によっては1日中作業をしていました。友達との飲み会の約束があっても最初の半年間はほとんど行ってなかったと思います。若いとはいえ疲労はたまるので、日曜日は家で寝てばかりいました。
きつい毎日でしたが、「なんてひどいブラック企業なんだ」などとは思っていませんでした。社畜と言われればそうかもしれませんが、やりたい仕事でもあったので充実はしていました。精神的ストレスもありましたが、もっぱら体力面での疲れが大きかったです。
このときの「わかりやすいテキスト」「読むだけで成績が上がるテキスト」を目指して頑張っていた経験が、その後の学校での授業プリントの作成や、このサイトの作成につながっていることは間違いありません。