作成者のプロフィール3(浪人生)

◆2.高校に入学して落ちこぼれるのつづきです。

 

◆3.浪人生になる

成績が悪いくせに望みだけは高いので、当然のごとく大学は全て不合格で浪人となりました。で、家から一番近い予備校に通いました。しかし・・・当時の自分はせいぜい偏差値が50くらいしかないのに、最難関の大学向けの授業を受けるとどうなるか。 

授業を理解するための基本的な勉強が必要となるので、授業の予習はおろか復習もほとんどやらなくなりました。2学期には出席しない授業も増えていきました。さぼっているつもりはなく、自分の成績を上げるためにベストだと思った選択をしていたつもりでした。

 

また、当時は「こうやれば効率がいい」とか考えることもなく、根性ばかりでひたすら勉強に打ち込んでいました。高校では運動はけっこうさせられたので体力はあったから無理ができたのでしょう。とはいえ、1週間~1か月くらいやる気が出ないこともありました。ムダ・ムラが多すぎました。。

 

こういう勉強のサイトを運営したり勉強法を発信したりしている人たちは、みなさん「試行錯誤しながら独自の勉強メソッドを確立し、成績が急上昇! 一気に志望校突破!」といった奇跡の大逆転ストーリーをお持ちなのですが、私の場合はまったくそんなことはなく、奇跡の大逆転劇みたいな話は起こりませんでした。私はそのような逆転ストーリーを読むと「すごいなあ。自分とは違うな。自分には無理だ」と思ってしまう側の人間です。自分は凡人であることを認識して、凡人でもできることをやっていくしかない、と心を決めました。

 

まして当時の自分には、このサイトでススメている、「まずは全体をざっくり学んだ方が絶対に良い」ということなど、まったく思いもつきませんでした。根性論で頑張って、ときどきサボって、また頑張ってのくり返しでした。

 

さて、本当に成績が上がったのを実感したのは、9月頃です。成績が上がった実感を得るまで、高3の夏から1年以上かかってしまいました。9月の模試で手ごたえを感じ、成績優秀者として初めて名前が載りました(3教科で偏差値68.6でした(英語68.1、国語70.0、日本史67.8)。その模試は最後に数学もあったのですが、面倒だったので帰ってしまいました)。

いわゆるGMARCHくらいの大学なら受かるかな、二浪しなくて済むな、とホッとしたのを覚えています。3か月で大逆転!はできませんでしたが、凡人でも(やる気の出ない時期もありながらも)あきらめずに勉強を継続すれば一定の成果は出るんだと思いました。

 

2度目の大学受験ではGMARCHを2つ(うち1つはセンター利用。不合格…)、慶應大学、あと国立の4つを受けました。 

年が明けて受験。「受かるわけないだろ」という気持ちで臨んだ慶應義塾大学文学部の入試。毎年2月15日に実施されます。10日後には国立大学の試験があるので、「休んで家で勉強していたい」とすら思っていました(GMARCHの大学の1つに受かっていたので、国立がダメならそこに行けばいいやと思っていました)。

 

慶應大学文学部の入試は、英語の試験で辞書が2冊持ち込めます。合法的にカンニングし放題です。ひたすら辞書を引きまくりました。

また、国立大学の対策が功を奏したようで、文章記述形式問題が思いのほか解けました。プレッシャーもゼロだったので普段以上の実力が発揮されたのか、「意外といけるかも」という感じがしました

(ちなみに、12月31日にあった慶應の模試ではD判定でした(A~E判定でEが最低)。小論文の偏差値は39.1。最近その模試結果を久しぶりに見ることがあって、「これ、採点者がおかしいだろ!」と思いました。と同時に、受験生の当時も模試結果を見て同じ感想を抱いたのを思い出しました)。

 

結局、慶應義塾大学の文学部に補欠合格でした。国立には案の定不合格。2勝2敗。ということで、慶應に入ることに。

慶應のための勉強はほとんどしていなかったので(国立向けの勉強が結果的に慶應にも役に立った、という感じです)、自分の受験勉強は何だったんだろうという気持ちもありました。。