1.北条高時の時代
・14代執権:在職1316~26年
・北条高時の下で内管領長崎高資が政治独占
・得宗専制政治に対する御家人の反発
①皇室内部の対立
・2つの系統が対立
※後嵯峨上皇の没後、本格化
ⅰ.持明院統
・後深草天皇の系統
・かつて後白河法皇が寄進した長講堂領を継承
⇒のちの北朝
ⅱ.大覚寺統
・亀山天皇の系統
・かつて鳥羽法皇が寄進した八条(女)院領を継承
⇒のちの南朝
②両統迭立
・二系統が交代で皇位につく方式
※両統の対立に幕府が介入し、採用
2.後醍醐天皇の即位
・1318年、大覚寺統から即位
①天皇親政の開始
・1321年、院政を廃止
⇒自ら政治を行う
②討幕計画
ⅰ.正中の変:1324年
・事前に発覚して失敗
・後醍醐天皇は無罪を主張し難を逃れる
ⅱ.元弘の変:1331年
・武力討幕を再計画するが、密告により発覚
⇒後醍醐天皇は隠岐に配流
※鎌倉幕府は持明院統の光厳天皇を即位させる
③討幕運動の活発化
ⅰ.後醍醐天皇が隠岐を脱出
ⅱ.相次ぐ蜂起
・護良親王(後醍醐天皇の皇子)の挙兵
・楠木正成の挙兵:赤坂城・千早城で戦う
ⅲ.鎌倉幕府の滅亡
・足利高氏が六波羅探題を滅ぼす
・新田義貞が鎌倉を攻撃:北条高時と一族自殺
⇒1333年、鎌倉幕府滅亡
漢字の読み方(タップで開きます)
・北条高時:ほうじょうたかとき・内管領:うちかんれい
・長崎高資:ながさきたかすけ
・後嵯峨上皇:ごさがじょうこう
・持明院統:じみょういんとう
・後深草天皇:ごふかくさてんのう
・長講堂領:ちょうこうどうりょう
・北朝:ほくちょう
・大覚寺統:だいかくじとう
・亀山天皇:かめやまてんのう
・八条(女)院領:はちじょう(にょ)いんりょう
・南朝:なんちょう
・両統迭立:りょうとうてつりつ
・後醍醐天皇:ごだいごてんのう
・正中の変:しょうちゅうのへん
・元弘の変:げんこうのへん
・隠岐:おき
・光厳天皇:こうごんてんのう
・護良親王:もりよししんのう
・楠木正成:くすのきまさしげ
・赤坂城:あかさかじょう
・千早城:ちはやじょう
・足利高氏:あしかがたかうじ
※この段階では高氏
・新田義貞:にったよしさだ