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天平文化(概略)

1.特徴

聖武天皇の時代にもっとも栄えた奈良時代の文化

・仏教や唐の文化の影響を受けた、貴族を中心とする国際色豊かな仏教文化

 

2.国史・文学

①国史

古事記(712年)と日本書紀(720年)

 …神話・伝承・記録などをもとにまとめた歴史書

 

②地理書

風土記(713年)…地方の国ごとに、自然・産物・伝承などをまとめさせた

 

③漢詩集

懐風藻(751年)…現存する最古の漢詩集

 

④歌集 

万葉集…現存する日本最古の歌集。奈良時代末に大伴家持がまとめた

 →天皇や貴族の歌、防人の歌、農民の歌などがおさめられている

(759年までの歌を収録)

 

3.教育機関

大学…中央に設置。官吏養成のため。貴族の子弟らが学んだ

国学…地方に設置。郡司の子弟らが学んだ

 

4.国家仏教

南都六宗

・奈良仏教の6つの学派

三論宗成実宗法相宗俱舎宗華厳宗律宗

 

②鎮護国家の思想

・仏教によって国家の安定をはかる思想 

 

③聖武天皇の政策

東大寺の建立

・741年、国分寺建立の詔:国ごとに国分寺国分尼寺をつくらせた

・743年、大仏造立の詔:752年に大仏開眼供養

 ※行基…僧尼令違反として弾圧されたが、のち大仏造立に協力

 

鑑真

・唐の僧。戒律を伝えるために来日し、奈良に唐招提寺を建立

 

⑤神仏習合

・神と仏は本来同一であるとする思想 

 

5.美術 

①仏像

塑像…粘土でつくった像

乾漆像… 漆でかためてつくった像

 

東大寺法華堂不空羂索観音像

東大寺日光・月光菩薩像

興福寺阿修羅像

 

②絵画

薬師寺吉祥天像

正倉院鳥毛立女屛風 

 

工芸品

螺鈿紫檀五絃琵琶正倉院宝物の1つ

東大寺正倉院校倉造の建物。多くの工芸品などが納められた

 


漢字の読み方

 

・国史:こくし

古事記:こじき

日本書紀:にほんしょき

※漢字注意

→古事「記」

→日本書「紀」

 

・風土記:ふどき

・漢詩集:かんししゅう

懐風藻:かいふうそう

万葉集:まんようしゅう

・大伴家持:おおとものやかもち

防人の歌:さきもりのうた

大学:だいがく

・国学:こくがく

 

南都六宗:なんとろくしゅう

・三論宗:さんろんしゅう

・成実宗:じょうじつしゅう

・法相宗:ほっそうしゅう

・俱舎宗:くしゃしゅう

・華厳宗:けごんしゅう

・律宗:りっしゅう

・鎮護国家:ちんごこっか

・東大寺:とうだいじ

・国分寺建立の詔:こくぶんじこんりゅうのみことのり

・国分尼寺:こくぶんにじ

大仏造立の詔:だいぶつぞうりゅうのみことのり

・大仏開眼供養:だいぶつかいげんくよう

行基:ぎょうき

・僧尼令:そうにりょう

鑑真:がんじん

・戒律:かいりつ

・唐招提寺:とうしょうだいじ

・神仏習合:しんぶつしゅうごう

 

・塑像:そぞう

・乾漆像:かんしつぞう

・漆:うるし

 

東大寺法華堂不空羂索観音像:とうだいじほっけどうふくうけんじゃくかんのんぞう

・東大寺日光・月光菩薩像:とうだいじにっこう・がっこうぼさつぞう

興福寺阿修羅像:こうふくじあしゅらぞう

・薬師寺吉祥天像:やくしじきちじょうてんぞう

正倉院鳥毛立女屛風:しょうそういんちょうもうりゅうじょびょうぶ

(しょうそういんとりげだちおんなのびょうぶ)

 

螺鈿紫檀五絃琵琶:らでんしたんごげんのびわ

※漢字注意:○絃 ×弦

 

・校倉造:あぜくらづくり