歴史7-2 日本国憲法の制定(まとめ)

ポイント解説

日本国憲法大日本帝国憲法を改正する手続きによって制定されました。国民主権が規定され、天皇は政治的な権限を持たず、象徴とされました。その他各種の法令も制定・改正され、民主的な法整備が進みました。


1.日本国憲法の制定

①制定過程

※大日本帝国憲法を改正する手続き

ⅰ.日本政府の憲法改正案

・大日本帝国憲法と大きく変わらず

GHQが拒否

 

ⅱ.GHQが憲法草案を示す

・これをもとに日本政府が改正案を作成

帝国議会の審議を経て完成

 

②成立

ⅰ.公布

1946年11月3日

 ※現在の文化の日

 

ⅱ.施行

1947年5月3日

 ※現在の憲法記念日

 

③憲法の3つの基本原理

国民主権

基本的人権の尊重

平和主義

 

④天皇の地位

・日本国および日本国民統合の象徴

※統治権を持たない

 

国会の地位

・国権の最高機関となる

二院制衆議院参議院

 ※それまでは衆議院貴族院

・どちらも国民の選挙で議員を選出


2.各種法律の整備

地方自治法

・地方公共団体の組織や運営を定めた

 →地方自治を重視

・都道府県知事や市町村長は住民の直接選挙で選ぶ

 

教育基本法

・民主主義教育の基本を示す

→義務教育は小学校・中学校の年間

 

民法の改正

・個人の尊厳と男女の平等を重視

 →新たな家族制度へ

例:婚姻は両性の合意のみで成立

※旧民法では戸主の同意が必要だった


漢字の読み方(タップで開きます) ・施行:しこう(せこう)
・象徴:しょうちょう

前:占領下の日本

次:国際連合と冷戦

 

しっかり中学歴史にもどる

 

中学社会にもどる