歴史7-7 冷戦の終結、その後の国際社会(まとめ)

ポイント解説

1989年、米ソ首脳によって冷戦の終結が宣言されました。その後、ベルリンの壁の崩壊東西ドイツの統一ソ連の解体と、冷戦は完全に終わりを迎えました。しかし、今度は地域紛争が各地で起こるようになり、さらに21世紀に入ると「テロとの戦い」が始まりました。


1.冷戦の終結

①アメリカとソ連の動き

・1989年、アメリカ・ソ連の首脳会談

冷戦の終結を宣言

※ソ連のトップはゴルバチョフ

 

②ヨーロッパの動き

・1989年、ベルリンの壁が取り壊される

・1990年、東西に分かれていたドイツが統一

 

③ソ連の動き

ⅰ.ペレストロイカ

ゴルバチョフ政権の改革

 →失敗に終わる

 

ⅱ.ソ連解体:1991年

ロシア連邦を中心に[独立国家共同体(CIS)を形成


2.国際協調・地域統合の動き

主要国首脳会議(サミット)

・1975年に初めて開かれ、毎年開催

・日本、アメリカ、イギリスなどの先進国中心の会議

 

アジア太平洋経済協力会議(APEC)

・1989年から毎年開かれている国際会議

 

ヨーロッパ連合(EU)

・1993年に結成

・共通通貨ユーロを使用


3.冷戦後の世界

地域紛争

・冷戦終結後、各地で起こるように

※冷戦は終わったが、世界は平和にならなかった

 

湾岸戦争1991年

イラクがとなりのクウェートに侵攻したことが原因

→国連決議によりアメリカなどの多国籍軍を派遣

 

③アメリカ同時多発テロ2001年

・アメリカがテロ攻撃を受けた

→アメリカはアフガニスタンを攻撃

アフガニスタンがテロ組織をかくまっていたという理由から

 

イラク戦争:2003年

アメリカが中心となってイラクを攻撃

イラクが大量破壊兵器を保有しているという理由から

 ※実際には見つからず


4.地域紛争を解決するための活動

①国連の平和維持活動(PKO)

・紛争当事国に派遣され、停戦の監視などを行う

・日本もPKO協力法を制定して参加

 

非政府組織(NGO)

・民間の組織による活動

・国際的に活躍するNGOも


漢字などの読み方(タップで開きます) ・CIS:シーアイエス
・主要国首脳会議:しゅようこくしゅのうかいぎ
・APEC:エーペック
・EU:イーユー
・湾岸戦争:わんがんせんそう
・PKO:ピーケーオー
・NGO:エヌジーオー

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