世界史:19世紀の欧米諸国1-英(概略)

19世紀のイギリス

1.自由主義的改革

①宗教

ⅰ.審査法廃止(1828)

・非国教徒に公職を開放

 ※旧教徒を除く

ⅱ.カトリック教徒解放法(1829)

・旧教徒にも公職を開放

 

②政治

ⅰ.第1回選挙法改正(1832)

・選挙区の再編成:腐敗選挙区の廃止

・選挙資格の拡大:産業資本家など

 

ⅱ.チャーティスト運動

・選挙権の対象外となった労働者らによる参政権獲得のための運動

人民憲章をかかげ運動を展開

 

③経済:自由貿易政策

ⅰ.穀物法廃止(1846)

反穀物法同盟(コブデンブライトら)の活動の成果

 

ⅱ.航海法廃止(1849)

・自由貿易体制を実現

 

④その他

ⅰ.産業革命の影響

・イギリスは「世界の工場」→経済発展

・労働者の生活環境悪化

機械うちこわし運動(ラダイト運動)の発生:手工業者ら

 

ⅱ.工場法(1833)

・年少者の労働時間を制限

オーウェンらの運動


2.ヴィクトリア期のイギリス

ヴィクトリア女王:在位1837~1901

①二大政党制の確立

ⅰ.自由党

旧ホイッグ党

グラッドストン

 

ⅱ.保守党

旧トーリ党

ディズレーリ

 

②選挙権の拡大

ⅰ.第2回選挙法改正(1867)

都市労働者に選挙権を付与

 

ⅱ.第3回選挙法改正(1884)

農業労働者らに選挙権を付与

 

③その他

ⅰ.第1回万国博覧会(1851)

ロンドンで開催、600万人以上が来場

 

ⅱ.教育法(1870)

・初等教育の公的整備を開始

 

ⅲ.労働組合法(1871)

・労働組合の法的地位を認める

 

ⅳ.アイルランド自治法案

グラッドストンが提出

→否決