ポイント解説
年代順に、神話の時代、自然哲学、ソフィスト。
自然哲学者は自然(ピュシス)を対象に、万物の根源(アルケー)を探究しました。一方、ソフィストは、法律・習慣など人為的なもの(ノモス)を対象に、相対主義の立場をとり、絶対的・普遍的な真理を否定しました。
1.神話(ミュートス)の時代
※神話的世界観:自然を神話で説明
代表的詩人と著作
・ホメロス:『イリアス』
・ヘシオドス:『神頭記』
2.自然哲学
・前7~前6世紀
・ロゴス…理性、法則などの意味
※自然哲学者は、理性(ロゴス)で万物の根源(アルケー)を説明しようとした
おもな哲学者
①タレス
・哲学の創始者
・万物の根源(アルケー)は水
②ピタゴラス(ピュタゴラス)
・アルケーは数
③ヘラクレイトス
・「万物は流転する」:あらゆる事物は絶えず変動することを表現した
・アルケーは火
④エンペドクレス
・アルケーは土・水・火・風の四元素
3.ソフィスト
・前5世紀頃に登場
・弁論術を教える職業教師
おもなソフィスト
①プロタゴラス
・「人間は万物の尺度である」という言葉を残した:相対主義の立場
※相対主義:普遍的・絶対的な真理は存在せず、社会や個々人により変わるという立場