2019(令和元)年6月のニュース・時事問題
●6月4日:羽生九段、最多通算勝利
・将棋の羽生善治(はぶよしはる)九段が、公式戦通算1434勝を挙げ、最多通算勝利数を27年ぶりに更新しました。
●6月6日:闇営業で処分
・振り込め詐欺集団の忘年会を仲介したとして、お笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也さんが所属する吉本興業から所属契約を解消されたことがわかりました。入江さんは吉本興業を通さない闇営業(やみえいぎょう)を行っていました。
※補足解説:闇営業とは
・例えば学校の文化祭の企画で芸人を呼ぼうとする場合、どうしたらいいでしょうか? まず芸能事務所に連絡をします(ここでは吉本興業)。
・それを受けた芸能事務所が、芸人に連絡して都合をつけ、文化祭当日に芸人さんが来校して芸を披露する、というのが、本来の流れです。
・出演料(お金)は、学校から芸能事務所に支払われた後(例えば50万円)、芸能事務所から芸人さんに給料として支払われます(例えば10万円)。この場合、芸能事務所が40万円、芸人は10万円の収入となります。
・しかし、特に若手芸人の場合、芸人の取り分が少ないので、芸人としては依頼主(この場合は学校)と直接連絡を取ろうとします。これが闇営業です。「30万円で出演しますよ」とすれば、依頼主は50万円より安くてすむし、芸人は10万円より多くもらえますね。
・ですが、芸能事務所は闇営業を禁止しています。入江さんはそれに違反しました。さらに、今回の相手が犯罪集団だったことで、大きな問題となりました。
ちょっと長くなり過ぎました…。でもこういうのって、歴史でもよく見られた話だし、今の社会を見回しても似たような話はけっこうありますよ(探してみよう!)。
●6月7日:環境白書、プラスチックごみに重点
・日本政府が令和元年(2019年)版「環境白書」を閣議決定しました。それによると、海洋プラスチックごみや地球温暖化など、国際的な対策が急がれる問題への取り組みに重点が置かれていました。平成30年(2018年)版の環境白書では、海洋プラスチックごみの問題については数ページの扱いでしたが、令和元年版では約30ページにまで拡大されました。
●6月8日:陸上100メートル日本記録更新
・アメリカの大学選手権で100mの決勝に出場したフロリダ大学のサニブラウン・ハキーム選手が、9秒97のタイムを記録した。自身2度目の9秒台で、桐生祥秀選手が保持していた9秒98の日本記録を上回る日本新記録となりました。
●6月12日:安倍首相、イラン訪問
・6月12~14日、安倍晋三首相は日本の現職首相として約41年ぶりにイランを訪問し、イランの最高指導者ハメネイ師と会談しました。
・核開発疑惑をめぐり、アメリカとイランが対立を深めているなか、日本はアメリカ・イランの双方と友好関係にある立場として、アメリカ・イランの仲介役を果たすことに期待が高まりました。
●6月18日:新潟県・山形県などで大きな地震
・午後22時22分ごろ、新潟県で最大震度6強を観測する地震が発生しました。震源地は山形県沖で、地震の規模はM6.7と推定されています。
●6月25日:2026年の冬季五輪開催国が決定
・2026年の冬のオリンピックが、イタリアのミラノとコルティナ・ダンペッツォで開催されることが決まりました。イタリアでオリンピックが開催されるのは、2006年冬のトリノ以来、20年ぶりのことです。
●6月28日:G20サミットが開幕
・世界の先進国・新興国20か国と地域グループの首脳会議、G20(ジートゥエンティ)が、日本の大阪で開かれました。北朝鮮やイランの核問題など、世界が直面するさまざまな問題について話し合われました。G20は6月29日に首脳宣言を採択して閉幕しました。