2021(令和3)年2月のニュース・時事問題
●2月1日:ミャンマーでクーデター
・東南アジアのミャンマーで国軍によるクーデターが発生し、政権トップのアウン・サン・スー・チー国家顧問が拘束されました。
・ミャンマーで昨年11月に行われた総選挙で、スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝してましたが、それに対して国軍が不満や危機感を持っていたことが背景にあると考えられています。
・ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。
●2月2日:緊急事態宣言を延長
・政府は新型コロナ特別措置法に基づいて11都府県に発令中の緊急事態宣言について、栃木県のみ解除し、残る10都府県では宣言期間を1か月間延長することを決定しました。
・従来の起源は2月7日まででしたが、1か月延長されたことで、新たな期限は3月7日までとなりました。
・なお、菅義偉(すがよしひで)首相は、感染状況が改善すれば、10都府県でも期限を待たずに順次宣言を解除する方針を表明しました。
・緊急事態宣言の対象地域は、感染拡大が続いている1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に加え、栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県の7府県の11都府県でしたが、栃木県が解除されたことで10都府県となりました。
●2月2日:今月中旬からワクチン接種へ
菅義偉(すがよしひで)首相は、新型コロナウイルスワクチンの接種開始時期を、2月中旬からスタートしたいという意向を示しました。従来は2月下旬であった開始予定時期が前倒しとなりました。
日本政府が新型コロナウイルスワクチンの供給を受ける契約を結んでいる業者は、日本で承認される(見通しの)順番で以下の通りです。
・ファイザー(アメリカ)
・アストラゼネカ(イギリス)
・モデルナ(アメリカ)
●2月2日:124年ぶりに2月2日の節分
節分は毎年2月3日というのが普通ですが、今年は2月2日が節分となりました。これは1897(明治30)年以来、124年ぶりのことです。
以下余談
ちなみに、次に節分が2月2日になるのは、2025(令和7)年です。意外と早いですね。実は今回以降しばらく4年ごとに2月2日の節分(3年間2月3日、1年間2月2日)が続き、2057年・2058年は連続で2月2日が節分となります。
さらに2057・58年以降は、2年連続2月2日、2年連続2月3日というサイクルが2078年までくり返されます(2075・76年が2月3日、2077・78年が2月2日)。
また、節分は1日遅れることもあります。直近では1984(昭和59)年、次は2104年が2月4日になります。
●2月11日:森喜朗会長が辞任
・東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長の森喜朗(もりよしろう)氏が、女性に対する蔑視発言の責任を取り、辞任する意向を固めました。
●2月17日:ワクチン先行接種を開始
・新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が日本国内で開始されました。
・日本で最初に承認されたワクチンは、アメリカのファイザー社製のもので、医師や看護師など医療関係者が優先的に接種していく予定です。
●2月19日:NASA探査車が火星に着陸
・18日(日本時間19日)、NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査車パーシビアランス(Perseverance)が火星への着陸に成功しました。
・今後、火星の土壌を採取して生命の痕跡を探すほか、火星で酸素の生成などの実権を行う予定です。
※パーシビアランスとは忍耐の意味。