2020年7月の時事問題・ニュース


2020(令和2)年7月のニュース・時事問題


●7月1:レジ袋有料化

 

7月1日から、コンビニやスーパーマーケットなどで利用されているプラスチック製のレジ袋が有料化されました。

 

廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題が山積するなかで、プラスチックの過剰な使用を抑制し、ライフスタイルを見直すきっかけとすることを目的としています。

 

※補足1

中学公民の教科書や資料集で探すと見つかりますが(高校だと現代社会・政治経済)、容器包装リサイクル法という法律があります。これに関連する省令の改正により、レジ袋の有料化が義務となり、無料配布は禁止されました。

日本は法治国家ですので、何かが義務化される場合、法的根拠が必ずあります。コロナ関連でなかなか強制できないのは、法的根拠がないからですね。

 

※補足2

プラスチック製のレジ袋は有料化され無料配布が禁止となりましたが、紙袋は無料で配布できます。

先日、人の名前がお店の名前になっているドラッグストアに買い物に行ったところ、レジ袋は有料でしたが、紙袋は無料と言われました。紙袋は今回の省令改正の対象ではないわけですね。


●7月1:香港国家安全法施行

 

・中国の全国人民代表大会(全人代(ぜんじんだい)。日本の国会にあたる)が、香港(ホンコン)での反体制活動などを取り締まる香港国家安全維持法を全会一致で可決しました。

※香港国家安全法、香港国家安全維持法、国家安全法など、メディアにより表記が異なる

 

・これを受けて、香港の民主派団体は取り締まりを警戒し、相次いで解散を表明しました。

 

・1997年7月1日にイギリスから香港が返還された際には、中国は国際公約として50年間は香港に高度な自治を認める「一国二制度」を維持するとしていましたが、これが有名無実化するとして、世界から不安や批判の声が上がっています。


●7月5:東京都知事選、小池知事が再選

 

・4年間の任期満了にともなう東京都知事選挙が行われ、現職の小池百合子氏が圧勝、再選を果たした。

 

・任期は4年後の2024(令和6)年まで。


●7月22:Go To トラベル

 

・新型コロナウイルスの感染拡大で売上が大きく減少した観光業界を支援することを目的として、政府による Go To トラベル キャンペーンGo To Travel キャンペーンが7月22日からスタートしました。

 

国内旅行を対象に、旅行代金の半額が補助されます(1人1泊あたり最大20000円、日帰りの場合は最大10000円)。

 

東京都は対象外:なお、東京都での感染が拡大していることから、東京発・東京着の旅行が対象外となりました。

 

Go To トラベルキャンペーンは2021年(令和3)年3月中旬までを予定しています。そのころまでには東京も対象になるといいですね。

 

※補足

英語の授業などで先生からお話しがあったかもしれませんが、「Go to travel」は文法的には正しくないので気を付けましょう。まあこれは和製英語ですね。


●7月30:台湾の李登輝元総統が死去

 

台湾李登輝(りとうき)元総統が97歳で亡くなりました。強い指導力で台湾の民主化を実現し、台湾民主化の父と呼ばれました。

 

・日本統治時代に京都帝国大学に進学。李登輝氏は親日家でも知られ、「22歳まで日本人だった」という発言は有名です。

 

・一方で、中国政府からは台湾独立派として批判されていました。