2020(令和2)年1月のニュース・時事問題
●1月16日:中国で新型コロナウイルス
・中国の武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎などの感染症が世界中に広がりました。現在も収束の見通しは立っておらず、国際的な問題となっています。
・この問題に関して、国連のWHO(世界保健機関)は、各国に警戒を呼びかけました。
・中国や日本などでは、マスクが不足するという問題も発生しています。
●1月17日:チバニアン決定
・地質時代の区分の1つとして、約77万4千年前から約12万9千年前までの期間の名称をチバニアン(Chibanian、千葉時代)とすることが、国際地質科学連合により決定しました。
・千葉県市原市の養老川沿いには、地球磁場(地磁気)逆転期の地層があります。これは約77万年前、最後に地磁気(N極・S極)が逆転したことを証明する地層でもあります。この地層が千葉県にあることから、チバニアンの名前が国際的な用語として採用されました。
・地球の歴史に千葉の名前が登録されることとなりました。日本の地名が付けられるのは初めてのことです。
●1月31日:イギリスが正式にEUを離脱
・現地時間1月31日午前11時(日本時間2月1日午前8時)、イギリスが正式にEU(ヨーロッパ連合、欧州連合)を離脱しました。
・イギリスは1973年にEUの前身のEC(ヨーロッパ共同体、欧州共同体)に加盟しました。今回、その47年間の歴史に終止符が打たれました。
・なお、「イギリスのEU離脱」のことをBrexit(ブレグジット)と表現することがありました。これは、イギリスを意味する "British" と、離脱を意味する "exit" を組み合わせた造語です。
●その他:新NAFTA発効へ
・アメリカ・カナダ・メキシコの3か国は、NAFTA(北米自由貿易協定)にかわる新しい貿易協定として、USMCA(ユーエスエムシーエー。米国・メキシコ・カナダ協定)を締結しました。
・各国の議会で批准され、2020年1月以降、正式に発効される見通しです。
※正式な発効はまだ先のようですが、NAFTAは重要用語の1つですので、USMCAについても、ここで紹介しておきます。