2019年11月の時事問題・ニュース


2019(令和元)年11月のニュース・時事問題


●11月1日マラソン札幌開催が正式決定

・2020年東京オリンピックマラソン・競歩の開催地について、国際オリンピック委員会(IOC)、国、東京都、大会組織委員会の4者による会談が1日に行われ、マラソンと競歩の札幌開催が正式に決まりました。

 

・10月16日にカタールの首都ドーハで行われた陸上の世界選手権で、棄権する選手があいつぎました。これを受け、IOCは、東京オリンピックのマラソン・競歩の会場を暑い東京から比較的涼しい札幌に移す計画を発表していました。


●11月10日天皇陛下の即位を祝うパレード

 

天皇陛下の即位を祝うパレード祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)」が、皇居から赤坂御所までの約4.6kmのコースで行われました。

・沿道には、政府発表で約11万9000人が祝福に詰めかけました。

 

・パレードは10月22日の「即位礼正殿の儀」の後に行われる予定でしたが、直前の台風19号による被害を受け、延期されていました。

※5月から始まった国事行為「即位の礼」は、これですべて終了しました。


●11月14日:大嘗祭がとり行われる

 

天皇が一代に一度臨む伝統的な皇位継承儀式大嘗祭(だいじょうさい)の中心儀式大嘗宮の儀(だいじょうきゅうのぎ)が、14日から15日未明にかけて、皇居・東御苑(ひがしぎょえん)で行われました。

 

・毎年11月、国と国民の安寧(あんねい)や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈って、新嘗祭(にいなめさい)が行われています。大嘗祭とは、この新嘗祭を天皇が即位後初めて大規模に行うもので、皇位継承にともなう一世に一度の重要な儀式とされています。

 

・戦前、毎年11月23日は「新嘗祭」という祭日でした。現在では11月23日は勤労感謝の日という祝日になっていますね。


●11月20日:安倍首相、在職日数最長に

 

安倍晋三首相の在職日数が11月20日で通算2887日となり、憲政史上(内閣制度が始まった1885年以降)最長となりました。

 

・第1次安倍内閣は2006年9月に発足し、在職期間は約1年でした(366日)。2887日という数字は、この366日間と、第2次安倍内閣発足の2012年12月から現在までの約7年間の日数を合計したものです。

・それまでの在職日数第1位は、明治時代の桂太郎の2886日でした。

 

・連続在職日数の歴代1位は、佐藤栄作の2798日です。安倍内閣がこのまま続いた場合、8月24日に連続在職日数でも第1位になります。

 

◆参考:歴代総理大臣の在職日数ランキング

2位:桂太郎(かつらたろう)

2886日(1901~06、08~11、12~13年)

 

3位:佐藤栄作(さとうえいさく)

2798日(1964~72年)

 

4位:伊藤博文(いとうひろぶみ)

2720日(1885~88、92~96、98、99~1901年)

 

5位:吉田茂(よしだしげる)

2616日(1946~47、48~54年)

 

6位:小泉純一郎(こいずみじゅんいちろう)

1980日(2001~06年)

 

7位:中曽根康弘(なかそねやすひろ)

1806日(1982~87年)


●11月22日:韓国、GSOMIA破棄を停止

 

・韓国大統領府は、11月23日午前0時に失効期限がせまっていた日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA、読み方はジーソミア)について、破棄通告の効力停止を日本側に通告したことを発表しました。これにより、GSOMIAは継続されることとなりました。

 

・韓国は8月22日にGSOMIAの破棄を日本に通告していました。

8月(22日)の時事問題を参照


●11月29日:中曽根康弘元首相が死去

・「戦後政治の総決算」を掲げ、在職日数1806日で戦後5番目の長期政権を築いた中曽根康弘元首相が亡くなりました。101歳でした。

 

1980年代(1982年11月から1987年11月まで)首相を務めた中曽根氏は、国鉄の分割・民営化(→現在のJR)などの行財政改革や、日米関係の強化につとめ、内政・外交の両面で大きな実績を残しました。