中学地理:世界と日本の人口

1.世界の人口

約77億人(2019年)

・20世紀後半に大きく増加(人口爆発)

・特にアジア州・アフリカ州・南アメリカ州の人口増加率が大きい


2.日本の人口

①日本の総人口

約1億2700万人(2019年)

 ※世界11位

 

②少子高齢化

ⅰ.少子化

・出生率が低下し、生まれる子どもの数が減少すること

※年少人口(15歳未満)が減少

生産年齢人口(15~64歳)も減少

 

ⅱ.高齢化

・平均寿命がのび、高齢者が増加すること

※老年人口(65歳以上)が増加

→日本は高齢者(老年人口)の割合が25%をこえている

 

ⅲ.少子高齢社会

少子化高齢化が進んだ社会

※日本は2010年ごろから人口減少社会へ


3.人口ピラミッド

・男女別・年齢層別の人口構成を表したグラフ

・年少人口(15歳未満)、生産年齢人口(15~64歳)、老年人口(65歳以上)に分けて見ると、人口構成の特徴がわかりやすい 

ⅰ.富士山型

・出生率・死亡率がともに高い

・発展途上国に多い

※アジア・アフリカなど

 

ⅱ.つりがね型

・出生率・死亡率ともに減少

・人口は停滞

・西ヨーロッパの国々など

 

ⅲ.つぼ型

・少子高齢化が進んだ国・地域

年少人口が少なく、少子高齢化が進行

・現在の日本 


日本の人口ピラミッド

※富士山型→つりがね型→つぼ型と変化


4.日本の人口分布

②人口の多い地域

・人口密度が高い

ⅰ.三大都市圏

東京大都市圏

大阪大都市圏(京阪神大都市圏)

名古屋大都市圏

 

ⅱ.地方中枢都市

・各地方の中心となる都市

・札幌市、仙台市、福岡市、広島市

※この4市は政令指定都市でもある

 

ⅲ.政令指定都市

・政令によって指定を受けた人口50万以上の都市

・2021年現在、全国に20市


5.過密地域と過疎地域

過密

・人口が集中している地域

 ※人口密度が高い

・都市部に多い

・住宅不足、交通渋滞、ごみ処理の深刻化

 

ドーナツ化現象

都心部の人口が減少し、郊外の人口が増加する現象

※地価が上昇したため、郊外のニュータウンなどに移住する人が増加

 

③都心回帰

・1990年代に地価が下がり、再開発が進む

→再び都心に近い地域の人口が増加

 

過疎

・人口が減少している地域

・農村部・山間部・離島など

・おもに若者が都市部に移住したため

・地域経済の衰退、地域社会の維持が難しい

 ※学校、商店、病院、公共交通機関の閉鎖・消滅