中学地理:自然災害と防災

1.自然災害

・自然現象によって引き起こされる災害のこと

地震・火山災害気象災害がある

※自然現象:地震火山の噴火、大雨など


2.地震・火山災害

地震による災害

※1995年、阪神・淡路大震災

※2011年、東日本大震災

 

ⅰ.液状化現象

・砂や水が地面に噴き出す現象

・水分の多い低地や埋立地で起きやすい

・建物が傾く、上下水道が寸断されるなどの被害も

 

ⅱ.津波

・海面が大きく上下し、大きな波となって沿岸に押し寄せる現象

東日本大震災でも大きな被害をもたらした

 

②火山の噴火による災害

ⅰ.火山灰の噴出

 

ⅱ.火砕流(かさいりゅう)の発生

・高温の火山ガス、岩・砂などが高速で斜面を流れ下る現象

※1991年、長崎県の雲仙岳(うんぜんだけ)で発生


3.気象災害

①雨による災害

梅雨台風などで大雨が降る

ⅰ.洪水

・川の水位や流量が以上に上昇し、堤防(ていぼう)の外側にあふれ出る現象(氾濫)

 

.土石流

・泥・砂・岩などが、水と混ざって高速で流れてくる現象

 

②雨が少ない場合の災害

ⅰ.干害

・農作物が枯れるなどの被害

 

ⅱ.水不足

 

③台風による災害

ⅰ.高潮

・海面が大きく上昇し、沿岸部に被害

 

ⅱ.強風

 

④夏の低温による災害

ⅰ.冷害

・春から夏にかけて気温が上がらず、農作物が被害を受けること

※例:東北地方やませ→夏の気温が下がり作物の生育に悪影響

 

⑤雪による被害

ⅰ.雪崩(なだれ)

・山岳地域で発生

・人命や家屋に被害

 

ⅱ.大雪

・交通・物流の混乱

・集落の孤立

※普段は雪の降らない地域


4.自然災害に対する備え

防災

・自然現象による被害の発生を防ぐ取り組み

例:堤防やダムの整備

※技術・資金面で限界がある

 →減災の取り組みが必要

 

②減災

・被害をできるだけ少なくする取り組み

南海トラフの巨大地震に対する備え

例:家具を固定する、非常食を用意する


5.災害への対応

①公助

・災害時に、国・都道府県・市町村が被災者の救助・支援を行うこと

 

②自助

・自分たちで自分の身や家族を守るための備えや行動

 

③共助

・住民どうしが協力して助け合うこと

 

ハザードマップ(防災マップ)

・災害の発生予測や防災情報を載せた地図