政治経済:平和主義

平和主義

1.戦後世界の大まかな流れ

⓪1945年

・終戦:第二次世界大戦の終結

 

①1990年頃まで

冷戦:米ソ両陣営の対立

 

②1990年代~

・地域紛争の増加

 

③2000年代~

・テロとの戦い

 

 

2.世界情勢と日本

①冷戦下

・1950年、朝鮮戦争が起こる

 

・1950年、警察予備隊の創設

 →1952年、保安隊の創設

 →1954年、自衛隊の創設

 

・1951年、日米安全保障条約

・1960年、新安保条約:日米安全保障条約の改定

 ※日米地位協定も締結

 

・1978年、日米防衛協力のための指針(旧)ガイドライン)を策定

・1978年~、思いやり予算:本来負担義務のない費用を日本が負担

 

②冷戦後

・1992年、PKO協力法国連平和維持活動協力法

 →自衛隊の海外派遣

 

・1997年、日米防衛協力のための指針新ガイドライン)策定

 

・2001年、アメリカ同時多発テロ

 →日本はテロ対策特別措置法を制定

・2003年、イラク戦争:アメリカがイラクを攻撃

 →日本はイラク復興支援特別措置法を制定

・2003年、有事関連3法 

・2004年、有事関連7法 

 

・2015年、安全保障関連法平和安全法制

 

 

3.日本の平和主義

文民統制シビリアン・コントロール

・軍の暴走を防ぐしくみ

・自衛隊の最高指揮権は内閣総理大臣にある

 

②非核三原則

核兵器を「もたず、つくらず、もち込ませず」

 

③自衛権

ⅰ.専守防衛

・日本は、相手からの攻撃を受けた場合に限り、必要最小限の自衛権の行使が可能

 

ⅱ.個別的自衛権

武力攻撃を受けた場合、自国を防衛するために必要な措置をとる権利

 

ⅲ.集団的自衛権

・自国と同盟・連帯関係にある他国(A国)が武力攻撃を受けた場合、

(日本は攻撃を受けていなくても)A国を守るために、

 A国と共同して防衛行動をとる権利

 

・2014年、日本は閣議で集団的自衛権の限定的な行使を可能に

 


政治経済:日本国憲法

1.大日本帝国憲法(明治憲法)

・発布:1889年2月11日

・主権:天皇主権

法律の留保臣民の権利は法律の範囲内で認める

・その他:統帥権の独立

 

2.日本国憲法

①制定過程

・大日本帝国憲法(明治憲法)の改正という形式をとった

・1945年8月、ポツダム宣言を受諾し降伏

松本案:日本側が憲法改正草案を提示

 →GHQは拒否

マッカーサー草案:GHQが提示

 →日本政府はこれをもとに憲法改正案をまとめる

・帝国議会で審議:一部修正のうえ可決・成立

 

②成立・公布・施行

・公布:1946年11月3日

・施行:1947年5月3日

 

③三大原理

国民主権基本的人権の尊重平和主義

 

④天皇の地位

・天皇は日本国および日本国民統合の象徴

・天皇は国事行為のみを行う

 

⑤日本国憲法の特徴

・国の最高法規

 

⑥改正の手続き

・衆参両議院の総議員の3分の2以上の賛成

→国会が発議

国民投票で有効投票の過半数の賛成

→天皇が公布

 

 


政治経済:農業

農業

 

日本の農業政策

・1942年、食糧管理制度の確立:食糧管理法による。食糧の安定供給のため

 →政府が農家から米を高値で買い上げ、国民に安値で販売。農家の経営を維持

 

・1961年、農業基本法:農業と他産業との生産性や所得格差の是正を目標

・1970年、減反政策の開始:米余りに対応。米の作付け制限を推進

 

・1995年、食糧法新食糧法、食糧需給価格安定法)

 →食糧管理法にかわって制定。これにより、食糧管理制度は廃止 

 

・1999年、新農業基本法食料・農業・農村基本法

 …食料の安定供給の確保、農業の持続的発展、農村の振興などをめざす

 

・2000年、農地法改正:株式会社(農業生産法人)による農地所得が可能に

 

 

②日本の農業の課題

ⅰ.食料自給率の低下

・現在、カロリーベースで約40%

 →食料安全保障の観点から、食料自給率の向上が必要とされる

 

ⅱ.海外からの市場開放要求

・1990年代、GATTウルグアイ・ラウンドで米の輸入自由化を求められる

・1995年、ミニマム・アクセス(最低輸入量)として国内消費量の4~8%を受け入れ

・1999年、米の関税化の実施:関税さえ払えば輸入は自由に

 

 

 

+α

・1995年に制定されたのは「食糧法」か、「新食糧法」か?

→教科書等によって表記が違いますが、がついてもつかなくてもOKです。

1995年制定時は「食糧法」ですが、2004年の大幅改正後を特に「新食糧法」とよぶことがあります。そして、改正後からさかのぼって1995年制定時の法律も「新食糧法」とよぶ場合もあるようです。

 

 


政治経済:中小企業

1.中小企業とは

①中小企業の定義

中小企業基本法で規定

・製造業では、従業員300人以下または資本金3億円以下の企業が中小企業

・日本の企業数の約99%が中小企業

 

②中小企業の特徴

・大企業に比べて生産性・賃金が低い

・大企業の下請けの仕事が多く、不況に弱い

 

2.大企業と中小企業

・(日本経済の二重構造:日本の大企業と中小企業の大きな格差のこと

 

3.ベンチャー企業ベンチャー・ビジネス

・高度な技術や知識を武器に、新しい分野の開拓に挑戦する中小企業

 

 

 


政治経済:選挙制度

選挙のしくみ

 

1.選挙の原則

普通選挙18歳以上のすべての国民に選挙権

平等選挙:1人1票

秘密選挙:無記名で投票

直接選挙:代表者を直接選出

 

2.選挙制度

小選挙区制:1つの選挙区から1人を選ぶ

大選挙区制:1つの選挙区から2人以上を選ぶ

比例代表制:政党の名前を書いて投票

 

3.現在の日本の選挙制度

①衆議院:定数475

・任期4年解散あり

 

小選挙区比例代表並立制

小選挙区制で295議席

 比例代表制で180議席

 

②参議院:定数242

・任期6年解散なし

3年ごとに半数を改選(121議席)

 

・選挙区選挙:都道府県を単位とし、定数1~6

 ※2県で1選挙区とする合区もある

・比例代表制:非拘束名簿式比例代表制

 

 

 

+α

中選挙区制:1選挙区から3~5名を選出

衆議院で小選挙区比例代表並立制が導入される前まで採用

※2名以上を選出するので大選挙区制だが、日本では中選挙区制と呼んだ

 


政治経済:戦後日本の政治

戦後日本の政治

 

Ⅰ.大まかな流れ

・1945年、終戦

 

・1955年、55年体制の始まり

・1993年、55年体制の崩壊

 

・2009年、政権交代

・2012年、再び政権交代

 

 

Ⅱ.概略:戦後日本の政治

1.1945年、終戦

・政党政治の復活

 

2.1951年、サンフランシスコ平和条約

・独立を回復

 

3.1955年、保守合同:55年体制

・以降、1993年まで自由民主党(自民党)の単独政権(一党優位体制

自由民主党が与党、日本社会党が野党第一党 

 

4.1993年、55年体制の崩壊

・総選挙で自民党が過半数割れ、野党に

 →細川政権が発足:連立政権

 

・1994年、政治改革

→衆議院議員選挙に小選挙区比例代表並立制を導入

 政治資金規正法の改正、政党助成法の制定

 

5.政権交代

・2009年:総選挙で民主党が第一党。与党に

・2012年:総選挙で自民党が第伊東。自民党・公明党が与党に復帰

 


日本史:全体概観

Ⅰ.原始・古代

1.旧石器時代

・狩り・採集

・氷河時代

 

2.縄文時代

・縄文土器、たて穴住居

 

3.弥生時代

・稲作、高床倉庫、弥生土器

・奴国の王、金印

・邪馬台国、卑弥呼

 

4.古墳時代

・古墳、埴輪

ヤマト政権

 

5.飛鳥時代

厩戸王聖徳太子)の政治

冠位十二階の制度

憲法十七条

遣隋使の派遣:小野妹子

 

②645年、乙巳の変

中大兄皇子中臣鎌足らが、蘇我蝦夷蘇我入鹿を滅ぼす

 →大化改新

 

③672年、壬申の乱

・勝利した天武天皇が即位

 

④701年、大宝律令の完成

律令国家の成立

 

6.奈良時代

①710年、平城京

 

②政争史

藤原不比等長屋王藤原四子橘諸兄藤原仲麻呂道鏡藤原百川

 

聖武天皇

・鎮護国家 

・国分寺建立の詔

・大仏造立の詔

墾田永年私財法

 

7.平安時代

①794年、平安京

 

②藤原氏の台頭

・他氏排斥

摂関政治

 

③藤原氏の全盛

藤原道長藤原頼通

 

院政

・1086年、白河上皇

 

⑤武士の台頭

・1156年、保元の乱

・1159年、平治の乱

・1167年、平清盛太政大臣

 

Ⅱ.中世

1.鎌倉時代

鎌倉幕府の成立

源頼朝守護地頭の設置(1185年)、征夷大将軍(1192年)

 

②執権政治

・1221年、承久の乱後鳥羽上皇

・1232年、御成敗式目貞永式目):北条泰時

 

③動揺

・1274・1281年、元寇北条時宗のとき

・1297年、永仁の徳政令

・1333年、鎌倉幕府滅亡

 

2.建武の新政

後醍醐天皇

 

3.室町時代

①成立

足利尊氏:1336年、建武式目の制定

 

②全盛

足利義満:有力守護討伐、勘合貿易

 

③動揺

足利義教:1441年、嘉吉の変で死去

足利義政:1467年、応仁の乱

 

④戦国時代

下剋上、一揆

戦国大名の登場:分国法

 

 

Ⅲ.近世

1.安土桃山時代

織田信長

・1573年、足利義昭追放→室町幕府を滅ぼす

・1575年、長篠合戦武田勝頼に勝利

・1582年、本能寺の変明智光秀

 

豊臣秀吉

・1590年、天下統一

・1592・1597年、朝鮮出兵

・1598年、死去

 

 

2.江戸時代

徳川家康

・1600年、関ヶ原の戦い

・1603年、江戸幕府を開く

 

徳川秀忠

・1615年、武家諸法度(元和令)

 

徳川家光

武家諸法度(寛永令)参勤交代の制度化

・1637年、島原の乱

鎖国の完成

 

徳川家綱

文治政治への転換

 

徳川綱吉

生類憐みの令

・元禄小判:勘定吟味役荻原重秀

 

新井白石

・6代徳川家宣、7代徳川家継

・1715年、海舶互市新例

 

 

徳川吉宗

享保の改革

 →上げ米目安箱公事方御定書

 

田沼意次の政治

株仲間の結成を奨励

 

松平定信

寛政の改革(1787~1793年)

 →旧里帰農令、棄捐令

 

水野忠邦

天保の改革(1841~1843年)

 →人返しの法、株仲間の解散

 

⑪幕末

・1853年、ペリー来航

・1854年、日米和親条約

・1858年、安政の五カ国条約日米修好通商条約など)

 

徳川慶喜:1867年、大政奉還

 

 

Ⅳ.近代

1.明治時代

・1868年~、明治維新

・1874年~、自由民権運動板垣退助

・1889年、大日本帝国憲法伊藤博文

・1894年、日清戦争 

・1902年、日英同盟 

・1904年、日露戦争 

 

2.大正時代

大正デモクラシー

・1914~1918年、第一次世界大戦

・1918年、米騒動

 →原敬内閣:初の本格的政党内閣

・1925年、普通選挙法治安維持法

 

3.昭和時代(戦前)

・1929年~、世界恐慌 

・1931年~、満州事変 

・1937年~、日中戦争 

・1939年~、第二次世界大戦 

・1941年~、太平洋戦争 

・1945年、終戦 

 

Ⅴ.現代

1.昭和時代(戦後)

①戦後復興期

GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領

 →最高司令官:マッカーサー

・戦後の改革:財閥解体農地改革 

 

・1946年、日本国憲法公布

 →翌年施行

 

・1950年、朝鮮戦争警察予備隊

・1951年、サンフランシスコ平和条約日米安保条約

・1954年、自衛隊発足

・世界:冷戦

 

高度経済成長(1955~1973年)

・1955年、保守合同自由民主党の結党

 →55年体制

・1956年、日ソ共同宣言 →国際連合加盟

 

・1960年、日米安全保障条約の改定

・1972年、沖縄返還

・1973年、第1次石油危機:高度経済成長の終わり

 

 

2.平成

バブル経済の崩壊

 


日本史:江戸時代(概略)①

Ⅰ.江戸時代の年代

・1603年から1867年まで

 

Ⅱ.大まかな流れ

1)江戸幕府の成立:初代~2代将軍

・1600年、関ヶ原の戦いで勝利

・1603年、征夷大将軍に任命される →江戸幕府

・1614・1615年、大坂の役:豊臣氏を滅ぼす

 

 

2)幕藩体制の確立:2~3代将軍

・1615年、武家諸法度(元和令)

・1635年、武家諸法度(寛永令) 

・1637年、島原の乱

・鎖国令:鎖国の完成

 

3)幕政の安定:4~7代将軍

文治政治への転換

・1683年、武家諸法度(天和令)

・1685年~、生類憐みの令を発令

 

・1709~1716年、正徳の政治:新井白石

 

4)幕政の改革、幕藩体制の動揺:8~12代将軍

・1716~1745年、享保の改革】:8代将軍【徳川吉宗

・1772年、田沼意次が老中に就任:田沼の政治

 

・1787~1793年、寛政の改革:老中松平定信

 

・1825年、異国船打払令

・1841~1843年、天保の改革:老中水野忠邦

 

5)開国、幕末の動乱:13~15代将軍

・1853年、ペリー来航

・1854年、日米和親条約

・1858年、日米修好通商条約(安政の五カ国条約)

 ※開国、尊王攘夷運動、攘夷の挫折

 

・1867年、大政奉還:15代徳川慶喜

 

 

 

Ⅲ.江戸時代の流れ

 

1)江戸幕府の成立

①江戸幕府の成立

ⅰ.1600年、関ヶ原の戦い

・東軍:徳川家康

・西軍:石田三成

 ※西軍の総大将は毛利輝元(参陣せず)

→東軍の勝利

 

ⅱ.江戸幕府の成立

・1603年、後陽成天皇により徳川家康が征夷大将軍に任命される

・1605年、徳川秀忠】が2代目の将軍になる

 

ⅲ.大坂の役

大坂冬の陣(1614年)と大坂夏の陣(1615年)

・豊臣氏(豊臣秀頼)を滅ぼす

元和偃武とよばれる平和な時代の到来

 

 

2)幕藩体制の確立

①大名・朝廷の統制

ⅰ.1615年、一国一城令

・大名の居城は1つに限る

 

ⅱ.1615年、武家諸法度(元和令)

・大名の統制

・家康が金地院崇伝に起草させ、2代将軍徳川秀忠の名で発布

・以後、将軍の代替わりごとに発布

 

 ※その後の武家諸法度

 ・1635年、寛永令:3代将軍徳川家光参勤交代の制度化

 ・1663年、寛文令:4代将軍徳川家綱

 ・1683年、天和令:5代将軍徳川綱吉

 

ⅲ.1615年、禁中並公家諸法度

・朝廷・公家の統制

金地院崇伝が起草

・天皇は学問を第一とすることなどを規定

 

②大名の種類

ⅰ.親藩

・徳川氏一門

・三家:尾張藩、紀伊藩、水戸

 

ⅱ.譜代大名

・家康が三河の一大名の時代からの家臣

・石高は少ないが全国の要地に配置

・幕府の要職に就任

 

ⅲ.外様大名

・関ヶ原の戦いの頃から徳川氏に従った大名

・石高は多いが遠隔地に配置

・幕府の政治には参加できない

 

③旗本・御家人

・将軍直属の家臣

・まとめて直参という

万石未満

※将軍に謁見(お目見え)を許されるのが旗本、許されないのが御家人

 

 

④江戸幕府の職制

・3代将軍徳川家光のころまでに整備

※●の役職は譜代大名から、 ・は旗本から任命

 

ⅰ.中央 

大老…臨時に設置される最高職。

老中…常置の最高職。幕府の政治を統括

若年寄…老中の補佐、目付の指揮、旗本・御家人の監察

寺社奉行…寺社の監察。金地院崇伝の死去が組織化の契機

勘定奉行…幕領(天領)の統治。下に郡代・代官

町奉行江戸町奉行)…江戸市中の行政・司法を担当

大目付…老中の配下で大名の監察

目付…若年寄の配下で旗本・御家人の監察

 ※三奉行寺社奉行勘定奉行町奉行。うち寺社奉行が最高格

  評定所:最高司法機関。老中三奉行が合議。重要な訴訟などを審議

 

ⅱ.地方

京都所司代…朝廷・公家の監察、西国大名の監察など

大坂城代…西国大名の監察など

城代…駿府城、二条城の留守を預かる

町奉行…京都、大坂、駿府の行政・司法を担当

遠国奉行(奉行)…長崎、日光、佐渡などの直轄地に設置された奉行の総称

郡代…関東郡代のほか美濃・飛驒にも設置。10万石以上の幕領を支配

代官…郡代とは別に、幕領の農村を支配

 

 

⑤朝廷との関係

ⅰ.朝廷の統制のための職

京都所司代

武家伝奏:公家から2名

 

ⅱ.朝廷との間のおもなできごと

・1611年、徳川家康が後水尾天皇を擁立

・1615年、禁中並公家諸法度金地院崇伝が起草。天皇の学問専念など

・1620年、徳川和子(2代将軍徳川秀忠の娘)を後水尾天皇に入内させる

 

ⅲ.1627年、紫衣事件

・幕府が1615年以降幕府の許可なしに勅許された紫衣を剥奪

 ※禁中並公家諸法度に違反したとして

・これに抗議した大徳寺沢庵を処罰

 

※1629年、後水尾天皇が幕府の同意を得ずに突然譲位

 →明正天皇が即位:称徳天皇以来の女帝。後水尾天皇の子、徳川秀忠の孫

 

 

⑥キリスト教対策

・1612年、禁教令:直轄領に発令

 →1613年、全国に及ぼす

・1614年、高山右近をマニラに追放

 ※その他の宣教師もマニラやマカオへ追放

・1622年、元和の大殉教:長崎で宣教師・信徒55名を処刑

・1637年、島原の乱天草四郎時貞益田時貞)に率いられた大規模な一揆

 →乱の鎮圧後、幕府は絵踏を強化

 

⑦寺社対策

寺院法度:1601~1616年、宗派ごとに出された寺院・僧侶統制令の総称

本末制度の確立:宗派ごとに本山・末寺を設定し、地位を序列化

・1665年、諸宗寺院法度寺院法度を各宗派共通にして発令

・1665年、諸社禰宜神主法度:神社・神職の統制

寺請制度寺檀制度)の確立

 →宗門改め(禁教目的の信仰調査)の実施。宗門改帳が作成された

 ※目的:キリスト教や日蓮宗不受不施派の信仰禁止を徹底させるため

 


続きを読む

日本史:安土桃山時代(概略)

Ⅰ.安土桃山時代の年代

・1573年から1603年まで

 

Ⅱ.大まかな流れ

1)織田信長

・1560年、桶狭間の戦い:今川義元を破る

・1573年、室町幕府を滅ぼす

・1575年、長篠合戦:武田氏を破る

・1582年、本能寺の変

 

2)羽柴秀吉(豊臣秀吉)

・1582年、明智光秀を討つ

・関白・太政大臣に就任

・太閤検地、刀狩

・1590年、天下統一を達成

・朝鮮出兵

・1598年、 死去

 

 

Ⅲ.安土桃山時代の流れ

1)織田信長

①信長の事績

・1560年、桶狭間の戦い:駿河の今川義元を破る

・1568年、足利義昭を奉じて(従う形で)京都に入り、15代将軍に就かせる

・1570年、姉川の戦い:近江の浅井長政と越前の朝倉義景の連合軍を破る

・1571年、延暦寺焼打ち

・1573年、室町幕府を滅ぼす:15代将軍足利義昭を京都から追放

・1575年、長篠合戦:三河の長篠において、甲斐の武田勝頼を破る

  ※足軽鉄砲隊と馬防柵を用いた戦法で、武田氏の騎馬隊を撃破

・1576年、安土城を築城:天下統一のための拠点。琵琶湖のほとりに築く

・1582年、本能寺の変…京都で家臣の明智光秀の謀叛にあい自害

 

②都市政策

関所の撤廃:交通の障害となっていたため。自由な通行を認める

楽市・楽座:安土城下町に楽市令を発し、商工業者に自由な営業活動を認める

・自治都市を直轄領とする:経済力に着目

 

③宗教政策

ⅰ.仏教勢力:対立

石山本願寺を頂点とする浄土真宗の寺院と対立

・寺内町を拠点とする一向一揆と対立

・1574年、伊勢長島の一向一揆を鎮圧

・1580年、石山戦争終結:本願寺の顕如光佐)が屈服し石山を退去

 

ⅱ.キリスト教:保護

キリスト教には好意を示し、積極的に保護

 

 

2)羽柴秀吉豊臣秀吉

①天下統一まで

・1582年、山崎の合戦:天王山で明智光秀を破る

・1583年、賤ヶ岳の戦い:織田信長の重臣柴田勝家を破る

・1583年、大坂城を築城:石山本願寺の跡地に建設。1588年完成

・1584年、小牧・長久手の戦い徳川家康らと戦い、和睦

・1585年、四国平定:長宗我部元親が降伏。長宗我部氏は土佐一国のみ安堵

・1585年、関白に就任:全国の支配権を委任される

 →惣無事令を出し、全国の戦国大名に停戦を命令。「私闘」の禁止

・1586年、太政大臣に就任。豊臣の姓を与えられる

・1587年、九州平定:惣無事令に従わなかった薩摩の島津義久を降伏させる

・1590年、小田原攻め:最後まで抵抗し続けた北条氏北条氏政)を滅ぼす

 ※東北地方の諸大名(伊達政宗など)も服属

全国統一を完成

 

②豊臣政権の確立

ⅰ.天皇権威の利用

・1588年、京都の聚楽第後陽成天皇を招く

 

ⅱ.経済基盤

蔵入地:直轄領。約220万石

・主要鉱山の直轄化

 ※天正大判の鋳造

 

ⅲ.政権組織の整備

五奉行長束正家浅野長政石田三成前田玄以増田長盛

五大老徳川家康前田利家毛利輝元上杉景勝宇喜多秀家

 ※はじめ小早川隆景も含め大老は6人いたが、その死後五大老となる

 

③秀吉の国内政策

ⅰ.太閤検地

・土地面積の単位を統一:

 ※1段=300とした(それまでは360歩)

京枡:枡の容量を統一

石高制:全国各地の生産力を米の量で換算

一地一作人の原則:1つの土地に1人の耕作者と定めた

 

ⅱ.兵農分離

・兵・町人・百姓などの職業にもとづく身分が定められたこと

検地太閤検地)、刀狩人掃令身分統制令)により完成

 

刀狩令:1588年に発令。一揆を防止し、農民を農業に専念させるため

 人掃令身分統制令):1591年に発令。身分・職業の変更を禁止

 →1592年、関白豊臣秀次も発令:朝鮮出兵の人員確保のため

 

④秀吉のキリスト教政策と対外政策

ⅰ.バテレン追放令

・1587年に発令

・大名の入信は許可制にし、宣教師を国外追放

・信仰を捨てなかった播磨国明石城主高山右近の領地を取り上げ(取り潰し)

・一般人の信仰は「その者の心次第」として禁止せず

 →禁教は不徹底に終わった

 

ⅱ.サン=フェリペ号事件:1596年

・スペイン船サン=フェリペ号の乗組員の失言がきっかけ

26聖人殉教:秀吉の指示により、長崎にて宣教師・信者を処刑

 

ⅲ.海賊取締令

・1588年発令

倭寇後期倭寇)などの海賊行為を禁止

・刀狩令と同日に発令。「海の刀狩令」ともいわれる

 

 

⑤朝鮮出兵

ⅰ.1592年、文禄の役

・秀吉は肥前名護屋に本陣を築く

・朝鮮水軍や明の援軍により戦局は不利に

 ※李舜臣が考案した亀甲船など

 

ⅱ.1597年、慶長の役

・日本軍ははじめから苦戦。士気も低い

・1598年、豊臣秀吉の死去により撤兵 

 


続きを読む

日本史:室町時代(概略)③

Ⅲ.室町時代の流れ・続き

 

6)戦国時代の始まり

戦国時代の特徴

応仁の乱をきっかけに、戦乱が全国に拡大

下剋上の風潮:下の者が実力で上の者をしのぐこと

 ※各種の一揆も発生:既存の権威への対抗

戦国大名の登場

 

②さまざまな一揆

ⅰ.1485年、山城の国一揆

畠山を追放

・8年間にわたる南山城の自治を実現 

 

ⅱ.1488年、加賀の一向一揆

・加賀の一向宗浄土真宗)門徒が国人と結び、守護の富樫政親を滅ぼす

 ※国人…地元で力をつけていた武士。守護に従う者、反抗する者がそれぞれいた

・背景:蓮如(兼寿)の布教による勢力の拡大

・約100年にわたる自治を実現

 →1580年、織田信長に制圧される

 

③幕府権威の失墜

下剋上により政治の実権が次々と移り変わる

 →管領細川氏 から三好長慶、さらに松永久秀

 ※松永久秀は13代将軍足利義輝を殺害

 

 

④おもな戦国大名

ⅰ.北条早雲(伊勢宗瑞)

・足利政知から堀越公方を継いだ茶々丸を追放し(のち自害)、伊豆をうばう

 →さらに北条氏は相模に進出し、小田原を本拠とする

・以後、子・北条氏綱、孫・北条氏康が継ぎ、関東の大半を支配

 

ⅱ.武田信玄(武田晴信)

・鎌倉時代から甲斐の守護。甲斐・信濃を領有

上杉謙信との5回に渡る戦いが有名(川中島の戦い)

 

ⅲ.今川義元

・駿河・遠江・三河を領有

・1560年、桶狭間の戦い織田信長に討たれて以後、今川氏は衰退

 

ⅳ.毛利元就

・安芸の国人から下剋上で台頭

・下剋上:大内義隆陶晴賢毛利元就の順に支配者が移る

・山陰地方の尼子氏と抗争

 

ⅴ.長宗我部元親

・土佐の豪族から身を起こし、四国全土を領有

 

ⅵ.伊達政宗

・戦国時代末期に奥州を平定

 

分国法(家法)の制定

・『朝倉孝景条々』:越前を支配した朝倉氏が制定。家臣団の城下集住の規定など

・『今川仮名目録』:今川氏親とその子・今川義元が制定

・『甲州法度之次第信玄家法)』:武田信玄が制定。「喧嘩両成敗」の規定など

・『塵芥集』:伊達氏が制定。現存する分国法の中で条文が最多の171条

  

⑥戦国大名の家臣団と領国経営

貫高…国人や地侍の収入額をに換算した基準

貫高制…戦国大名が国人や地侍に対し、貫高に見合った一定の軍役を課した

寄親・寄子制…地侍など下級家臣は、有力な上級家臣に預けられる形で組織化された

 →足軽(雑兵)…鉄砲や長槍を使用した集団戦が可能となった

 

検地土地を調査し、農民の耕作する土地の面積と年貢の量などを検地帳に記録

 ※形式は指出検地:家臣や名主が支配地・耕作地の面積、収入額を自己申告

 

城下町の建設:領国の政治・経済・文化の中心となる

 例)北条氏の小田原、大内氏の山口、島津氏の鹿児島

 

 

7)ヨーロッパ人の来航

鉄砲の伝来

・1543年、ポルトガル人を乗せた中国船種子島に漂着

 

キリスト教の伝来

・1549年、イエズス会耶蘇会)の宣教師フランシスコ・ザビエルが、鹿児島に上陸して伝わる

コレジオ…宣教師の養成学校

セミナリオ…神学校

キリシタン大名の出現:洗礼を受けた戦国大名

 

南蛮貿易

南蛮人ポルトガル人スペイン人)との貿易

・輸出品:、硫黄など

・輸入品:中国産の生糸鉄砲など

 

天正遣欧使節

・1582年、大友義鎮大村純忠有馬晴信の3大名が派遣

 ※イタリア人宣教師ヴァリニャーニのすすめ

・派遣された4人の少年

 …伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原マルチノ

 


続きを読む

日本史(テーマ):室町時代の社会・経済

1.室町時代の村の自治

惣村)の形成

寄合…村民の会議。惣村の意思決定機関

惣掟村法村掟)…村民が守るべき規約

地下検断自検断)…村の秩序を維持するために、村民が自ら警察権を行使すること

地下請村請百姓請)…領主へ納める年貢を惣村がまとめて請け負うこと

強訴…荘園領主のもとに大挙しておしかけ、強圧的に訴えること

逃散…耕作を放棄して他領や山林に逃げ込むこと。抵抗の一形態

 

2.産業の発達

①農業

二毛作が全国に広まる

※鎌倉時代に畿内で始まっていた

 畿内では三毛作を行うところも

 

②商業

六斎市…月に6回開かれる定期市。応仁の乱後に一般化

 ※それまでは三斎市が一般的

見世棚店棚)…常設の小売店。京都などの大都市で一般化

 

・さまざまな行商人

 連雀商人

 振売

 大原女:炭や薪を売る女性

 桂女:鮎を売る鵜飼集団の女性

 

 

の発達

 例)大山崎の油神人油座)は岩清水八幡宮を本所とした

 

③貨幣

明銭の使用:永楽通宝など

撰銭:粗悪な私鋳銭を嫌い、良質の銭を選ぶ行為

 →戦国大名は撰銭令を発布して対応

 

④金融

土倉

酒屋 

 

⑤運送業者

馬借:馬の背に荷を載せて運ぶ

車借 

 

 

3.さまざまな都市の繁栄

城下町…戦国大名の城郭を中心に、家臣団や商工業者を住まわせた都市

門前町…寺社の門前に発達した町

 例)伊勢神宮の伊勢・山田

 

寺内町浄土真宗の寺院・道場を中心に形成された町

 例)摂津の石山、河内の富田林

 

港町…海陸交通の要地に発達した港湾都市

 例)筑前の博多、和泉の、津軽半島の十三湊

 

 

4.自由都市の発達

:36人の会合衆が運営

博多:12人の年行司が運営

京都町衆(富裕な商工業者)が自治的団体のを運営。独自の町法を制定

 →町衆の中から月行事を選出し、自治的な運営を行う。

 ※町衆は祇園祭も再興した

 


続きを読む

日本史:室町時代(概略)②

Ⅲ.室町時代の流れ・続き

4)外交、近隣諸国の動き

①元との貿易 ※私貿易。国交なし

建長寺船…1325年、鎌倉幕府(当時の執権は北条高時)が派遣

 目的:建長寺修造の費用を得るため

 

天龍寺船…1342年、足利尊氏夢窓疎石のすすめにより派遣

 目的:後醍醐天皇の冥福を祈るための天龍寺建立の費用を得るため

 

②明との貿易

ⅰ.日明貿易の開始

1401年、足利義満が明に使者を派遣

 ※正使:僧祖阿、副使:博多商人肥富

朝貢形式:足利義満が明の皇帝から日本国王と認められたうえで貿易

 

ⅱ.勘合貿易の開始:1404年~

勘合:明から交付され、倭寇と正式な貿易船を区別するために使用

 ※倭寇:海賊集団

・輸出品:硫黄など

・輸入品:銅銭生糸など

 

ⅲ.貿易の中断と再開

・4代将軍足利義持が中止:朝貢形式を嫌う

・6代将軍足利義教が再開:貿易の利益を重視

 

ⅳ.日明貿易(勘合貿易)の変化

・15世紀後半以降、貿易の実権が有力守護に移る

 →細川氏:堺商人と結んだ

  大内氏:博多商人と結んだ

1523年、寧波の乱:細川氏と大内氏の戦い

 →勝利した大内氏が貿易を独占

 ※その大内氏も16世紀半ばに滅亡し、日明貿易は断絶

 

③朝鮮の建国と日朝貿易

ⅰ.朝鮮の建国

・1392年、李成桂が高麗を倒して建国

・日本に倭寇の禁止と通交を求め、足利義満がこれに応じる

 

ⅱ.日朝貿易

・朝鮮は三浦富山浦乃而浦塩浦)の3港を開港して日本と貿易

倭館…三浦と首都の漢城に設置。日本の使節の接待と貿易に使用された

・輸出品:硫黄、蘇木・香木など

・輸入品:木綿を中心とする織物類、大蔵経など

 

ⅲ.争乱

・1419年、応永の外寇…朝鮮軍が対馬を倭寇の本拠地とみなして襲撃

 →貿易が一時中断

・1510年、三浦の乱

 …三浦に住む日本人が、特権の縮小に不満を持ち暴動を起こす

 →以後、日朝貿易は衰退

 

④琉球の統一

三山の対抗:北山中山南山の3勢力が争う

 ※それぞれ明に朝貢

・1429年、中山王尚巴志が三山を統一。琉球王国を建国

中継貿易で栄える:明、日本、朝鮮、東南アジア諸国と貿易

 

⑤蝦夷ヶ島(現在の北海道南部)

和人が進出し、交易を開始

アイヌ…古くから北海道に住む人々。漁労・狩猟、交易などで生活

道南十二館:12あった和人の城館。アイヌとの交易や領域支配の拠点とした

・1457年、大首長コシャマインの蜂起:不利な交易・圧迫に不満

 →蠣崎氏が鎮圧

 

 

5)室町幕府の動揺:15世紀

①4代将軍足利義持の時代(在職:1394~1423年)

・日明貿易(勘合貿易)の一時中断

・1416年、上杉禅秀の乱…前関東管領上杉禅秀の反乱。幕府が鎮圧

 

②土一揆の発生

ⅰ.1428年、正長の徳政一揆(正長の土一揆)

近江の馬借徳政(借金の帳消し)を求めて蜂起

・京都近郊の農民たちも京都の土倉酒屋を襲った

 ※襲われた理由:土倉・酒屋は高利貸しを営んでいたため

私徳政の展開:借金の一方的な踏み倒し

 

ⅱ.1429年、播磨の土一揆

・播磨の「土民」が蜂起

・守護(赤松満祐)が鎮圧   

 

③6代将軍足利義教の時代(在職:1429~1441)

ⅰ.1438年、永享の乱

・鎌倉公方足利持氏と関東管領上杉憲実の対立

 →足利義教は上杉氏を支援し、足利持氏を討伐

 

ⅱ.1440年、結城合戦

結城氏朝が足利持氏の遺児を担いで挙兵

 →鎮圧される

 

ⅲ.1441年、嘉吉の変

・有力守護赤松満祐が将軍足利義教を暗殺 

 →幕府の権威が大きく動揺。幕府の実権が有力守護に移る

 

ⅳ.1441年、嘉吉の徳政一揆

・6代将軍足利義教の死後、京都で発生

・「代始めの徳政」を要求 

→室町幕府は初めて徳政令を発令。一揆は終息

 

④8代将軍足利義政の時代(在職:1449~1473年)

ⅰ.1454年、享徳の乱

・鎌倉公方足利成氏上杉憲忠を殺害

鎌倉公方の分裂

 古河公方足利成氏が鎌倉から下総古河に移る

 堀越公方足利政知が鎌倉に入れず伊豆堀越に留まる

 

※関東管領(上杉氏)も分裂

山内上杉家:のち、長尾景虎に関東管領職を譲る(→上杉謙信)

扇谷上杉家:のち、北条氏康に滅ぼされる

 

ⅱ.1467年、応仁の乱

a.発端

・8代将軍足利義政とその妻日野富子の間に男子なし

・義政は弟の足利義視を還俗させ後継ぎとした

・日野富子が足利義尚を出産

 →守護大名を巻き込んだ争いが発生

 

b.守護大名の対立

・東軍総大将:細川勝元

・西軍総大将:山名持豊宗全) 

斯波氏、畠山氏も一族内で対立

 

※応仁の乱は1477年に一応終結するが戦乱は全国へ広がる

 →戦国時代

 

 


続きを読む

日本史:室町時代(概略)①

Ⅰ.室町時代の年代

・1336年から1573年まで

※1336年から1392年は南北朝時代、

 1467年から1573年は戦国時代 でもある

 

Ⅱ.大まかな流れ

1)室町幕府の成立

・1336年、足利尊氏建武式目を制定

・1338年、足利尊氏が征夷大将軍に任命される

南北朝の動乱

 

2)室町幕府の全盛

・3代将軍足利義満のとき

・有力守護の討伐

・1392年、南北朝の合体

日明貿易勘合貿易)の開始

 

3)室町幕府の機構

 

4)外交、近隣諸国の動き

 

5)室町幕府の動揺:15世紀

・相次ぐ戦い・反乱

・相次ぐ一揆

 

6)戦国時代の始まり

・1467年、応仁の乱

 

7)ヨーロッパ人の来航

・1543年、鉄砲の伝来

・1549年、キリスト教の伝来

 

 

Ⅲ.室町時代の流れ

1)室町幕府の成立

①足利尊氏が幕府を開く

・1336年、建武式目の制定:幕府の実質的な成立 

・1338年、足利尊氏が北朝の光明天皇から征夷大将軍に任命される

 ※後醍醐天皇は奈良の吉野にのがれる→南朝

 

南北朝の動乱:1336~1392年

北朝:京都の朝廷、持明院統足利尊氏(幕府)

南朝:吉野の朝廷、大覚寺統後醍醐天皇 

 

③北朝(幕府)の内紛

足利尊氏高師直(尊氏の執事)派

足利直義(尊氏の弟)派

 →観応の擾乱:1350~1352年、両派の武力対立

 

④守護の権限拡大

・大犯三カ条:鎌倉時代の守護と同じ

→以下の2つが追加

刈田狼藉を取りしまる権限

使節遵行…幕府の裁判の判決を強制執行する権限

 

半済令

・守護が荘園や公領の年貢の半分を徴発する権限を認める法令

 ※軍事費用の調達のため

・1352年に最初の発令

・1年限りで、対象は近江美濃尾張の3カ国に限った

 →やがて永続化、全国化

 

 

2)室町幕府の全盛

・3代将軍足利義満の時代

 

①政治

・1378年、京都の室町に「花の御所」を建設

 →「室町幕府」と呼ばれるようになる

・1392年、南北朝の合体を実現

 ※南朝の後亀山天皇が京都に帰り、北朝の後小松天皇に譲位

※1394年に将軍を辞めるが、実権はにぎりつづける

 

②文化(北山文化)

・1397年、鹿苑寺金閣を建立

 

③有力守護大名の討伐

・1390年、土岐康行の乱土岐康行を滅ぼす

 ※美濃・尾張・伊勢の3カ国の守護

・1391年、明徳の乱山名氏清を滅ぼす

 ※11カ国の守護。「六分の一衆」

・1399年、応永の乱大内義弘を滅ぼす

 ※6カ国の守護

 

④外交

・1401年、日明貿易開始

 →1404年、勘合貿易開始

 

 

3)室町幕府の機構

①中央

管領:将軍の補佐。侍所、政所、問注所などの中央機関を統轄

三管領細川斯波畠山の3氏が交代で管領に任命された

 四職京極、山名、赤松、一色の4氏が侍所長官(所司)に任命された

 

②地方

守護

 ※有力守護は在京。地元に守護代を置くて領国経営にあたらせた

  守護大名:鎌倉時代の守護に比べ、権限が大きく強化された

・地頭

・鎌倉府:尊氏の子足利基氏が初代鎌倉公方(鎌倉府の長官)に就任

関東管領:鎌倉公方の補佐役。上杉氏が世襲した

九州探題:九州の守護大名の統制など

 ※1371年、今川了俊今川貞世)が就任

  

室町幕府の経済基盤(収入源)

御料所…室町幕府の直轄領

 →将軍の直轄軍である奉公衆が管理

・日明貿易(勘合貿易)による利益

 

・さまざまな税

 土倉役倉役)…土倉(京都の高利貸し業者)に課した税

 酒屋役…奈良や京都の酒造業者に課した税

 関銭…交通の要所に関所を設けて徴収した通行税

 津料…港で徴収する入港税

 段銭…田畑一段ごとに課された土地税。臨時に徴収

 棟別銭…家屋の棟数に応じて課された家屋税。臨時に徴収

 分一銭…徳政令発令の際、債務の一部だけを幕府に納めさせた

 


続きを読む

日本史:建武の新政(概略)

Ⅰ.建武の新政の年代

・1333年から1336年まで。

 

Ⅱ.大まかな流れ

1)新政の開始

2)政治の混乱

3)足利尊氏の離反、崩壊

 

 

Ⅲ.建武の新政の流れ

1)建武の新政

・1334年、後醍醐天皇は年号を建武と改める

 

①新政の機構

ⅰ.中央(京都)

記録所…国政の最高機関。一般政務を担当

雑訴決断所…所領関係の訴訟・裁判を担当

恩賞方…恩賞事務の担当

武者所…京都の警備・治安維持、武家の統轄

 

ⅱ.地方

国司守護:国ごとに併置。国司は貴族、守護は武士から任命

 ※地頭は設置せず          

陸奥将軍府:陸奥と出羽を統治

鎌倉将軍府:関東10か国を統治

 

 

2)政治の混乱

二条河原落書…建武の新政の政治混乱を批判・風刺する内容

綸旨…天皇の意志を伝える文書。すべての土地所有権の確認に必要とした

・武士の慣習を無視した政策、恩賞の不公平(公家に厚く、武士に薄い)

 

 

3)建武の新政の崩壊過程

中先代の乱(1335年)

北条高時の子・北条時行が、鎌倉幕府再興を図って反乱を起こす

足利尊氏が乱の鎮圧のために関東に派遣され、鎌倉を回復

 

②足利尊氏の反乱(1335年~1336年)

・尊氏は京都に戻らず

・1336年、湊川の戦い新田義貞・楠木正成らと戦い勝利

・京都を制圧 

 


続きを読む

日本史(テーマ):鎌倉時代の社会・経済

1.鎌倉時代の武士の生活

惣領制

惣領:宗家の首長

・庶子:嫡子以外の子

・所領の相続は分割相続が原則

 ※女性も相続可。女性の御家人・地頭もいた

 

②武芸の重視

・騎射三物:3種の馬上弓技

 ・流鏑馬…馬上から、放された犬を射る

 ・笠懸…馬上から、笠や板を的にして射る

 ・犬追物…走っている馬から、一定間隔に置いた3つの的を射る

 

③武士の土地支配

地頭の荘園侵略への対応

地頭請地頭請所…荘園領主が地頭に一定の年貢納入を請け負わせる

下地中分…土地を折半して土地や人を支配し、互いに干渉しない

 

 

2.鎌倉時代:社会の変動

①農業の発達

二毛作…同じ土地で年2回異なる作物を栽培・収穫

 ※米を表作、麦を裏作とする

 

・肥料の使用

刈敷:草を刈って田に敷き込む

 草木灰:草木を焼き、その灰を使用

 

鉄製農具の使用

牛馬耕の一般化

・大唐米の輸入:多収穫米

 

 

②商業の発達

・背景:貨幣経済の浸透

定期市の発達:三斎市(月に三度開かれる)

見世棚…常設の小売店

…商工業者の同業組

 →本所(公家・寺社)に座役を納入し、販売独占権を認められる

 

問丸):運送業者。各地の港や河川沿いの要地に発達

 

 

③金融の発達

宋銭…中国から輸入された。売買の手段、年貢納入に使用(年貢の銭納化)

為替…遠隔地間の金銭の輸送を手形で決済する制度

 

 

④地頭の荘園侵略と農民の団結

紀伊国阿河荘民の訴状:阿氏河荘の農民が、地頭の湯浅氏の非法を訴えた

 


続きを読む

日本史:鎌倉時代(概略)②

Ⅲ.鎌倉時代の流れ・続き

 

3)鎌倉幕府の動揺

①モンゴル民族の統一と元の建国

ⅰ.チンギス・ハン(成吉思汗)

・13c初め、モンゴル民族を統一

 

ⅱ.フビライ・ハン(忽必烈汗)

・中国に進出。1271年、国号をとする

・日本に服属を要求するが、幕府の8代執権北条時宗は拒否

 

元寇(蒙古襲来)

・1271年、異国警固番役:元の襲来に備え、九州北部の御家人が要地を警備

 

ⅰ.1274年、文永の役

・元の武器や戦い方に苦戦

てつはう:火薬を用いた元軍の武器

 集団戦法:日本は一騎打ちが主流

 

・『蒙古襲来絵巻』:肥後の御家人竹崎季長の奮戦する姿が描かれる 

 

・再度の襲来への備え

→異国警固番役の強化

 防塁(石築地、石塁):博多湾沿いに構築

 

 

ⅱ.1281年、弘安の役

・元は1279年に南宋をほろぼし、再度襲来

・東路軍・江南軍あわせて14万の軍勢

・暴風雨の発生:元軍は上陸できないまま敗退

 

・元寇の影響:御家人の窮乏

 ※戦費負担が大。恩賞不足

 →幕府への不満が高まる

 

 

④蒙古襲来後の国内政治

・9代執権北条貞時:1284~1301年

 

ⅰ.得宗専制政治の確立

得宗…北条氏の嫡流の当主のこと

御内人…得宗の家臣

内管領…御内人の中心人物

 

ⅱ.得宗専制強化の過程

・1285年、霜月騒動…内管領平頼綱が、有力御家人安達泰盛を滅ぼす

・1293年、北条貞時が平頼綱を滅ぼす

 

ⅲ.その他の政策

・1293年、鎮西探題の設置:九州地方の政務・裁判、御家人の指揮

 ※鎮西奉行の役割は縮小

・1297年、永仁の徳政令

 

⑤ 御家人の窮乏

ⅰ.窮乏の要因

・戦費の自己負担、恩賞不足 →幕府に対する不満増大

・分割相続による所領の細分化

・貨幣経済の浸透 →所領を失う(質入れ・売却)

 

ⅱ.幕府の対応

・1297年、永仁の徳政令:御家人の救済をはかる

→御家人の所領の質入れ・売却の禁止

 売却後20年以内の所領の無償返却

 金銭貸借の訴訟の不受理 

※かえって混乱を招く

 

 

⑥惣領制の崩壊

単独相続への切り替え

悪党の出現:荘園領主に抵抗する地頭・非御家人など

 

 

4)鎌倉幕府の滅亡

①14代執権北条高時の時代:1316~26年

・北条高時の下で、内管領長崎高資が政治独占

 

②皇室内の対立

後嵯峨上皇の死後、本格化:二系統の対立

ⅰ.持明院統

後深草天皇の系統

後白河上皇以来の荘園群・長講堂領を保有

 ※のちの北朝

 

ⅱ.大覚寺統

亀山天皇の系統

鳥羽上皇以来の荘園群・八条院領を保有

 ※のちの南朝

 

ⅲ.幕府の介入、解決策

両統迭立二系統が交代で皇位につく方式

 

 

後醍醐天皇(大覚寺統)の討幕計画

ⅰ.正中の変(1324年)

・事前に発覚して失敗

 

ⅱ.元弘の変(1331年)

・武力討幕を再計画、密告により発覚して失敗

・後醍醐天皇は隠岐に配流

鎌倉幕府は光厳天皇(持明院統)を即位させる

 

 

④各地で討幕運動が活発化

後醍醐天皇が隠岐を脱出

護良親王(後醍醐天皇の皇子)の挙兵

楠木正成の挙兵:赤坂城、千早城で戦う

足利高氏六波羅探題を滅ぼす

新田義貞鎌倉を攻める:北条高時とその一族自殺

1333年、鎌倉幕府滅亡

 


続きを読む

日本史:鎌倉時代(概略)①

Ⅰ.鎌倉時代の年代

・1185年(または1192)年から1333年まで。

 

Ⅱ.大まかな流れ

1)鎌倉幕府の成立

・1185年、守護地頭の設置

・1192年、源頼朝が征夷大将軍に任命される

 

2)源氏の正統断絶~執権政治

・1219年、3代将軍源実朝が暗殺される

・1221年、承久の乱後鳥羽上皇が倒幕をよびかけ

・1232年、御成敗式目貞永式目):3代執権北条泰時が制定

 

3)鎌倉幕府の動揺

・1274・1281年、元寇:8代執権北条時宗のとき

・1297年、永仁の徳政令

 

4)鎌倉幕府の滅亡

・1333年、鎌倉幕府滅亡

 

 

Ⅲ.鎌倉時代の流れ

1)鎌倉幕府の成立

①幕府成立の経緯

・1185年、国ごとに守護、荘園・公領に地頭を設置

 ※1段当たり5升の兵粮米(段別5升の兵粮米)を徴収する権利も

 

・1189年、源頼朝が奥州藤原氏をほろぼす

 ※平泉を根拠地として栄えた。中尊寺金色堂などの建築が有名

 

・1190年、源頼朝が右近衛大将に任命される

・1192年、源頼朝が征夷大将軍に任命される

 ※後白河法皇が亡くなった後に実現

 

②鎌倉幕府のしくみ・職制

ⅰ.中央(鎌倉)

執権:将軍の補佐役。北条氏が代々就任

侍所:御家人の統率、軍事・警察

 ※初代別当は和田義盛

政所:幕府の財政、一般の政務を担当。最初は公文所

 ※初代別当は大江広元

問注所:裁判・訴訟を担当

 ※初代執事は三善康信

 

ⅱ.地方

守護:国ごとに設置。国内の軍事・警察、御家人の統率など

 ※大犯三箇条:守護の権限。大番催促、謀叛人の逮捕、殺害人の逮捕の3つ

地頭:公領や荘園ごとに設置。土地の管理、年貢の取り立てなど

・京都守護:京都に設置

 →承久の乱後、六波羅探題となる 

・鎮西奉行:九州の御家人の統率、軍事・警察など

 →蒙古襲来後、鎮西探題が別に設置され、権限は縮小

 

③将軍と御家人

御家人:将軍と主従関係を結んだ武士

御恩:本領安堵と新恩給与

 →本領安堵…先祖伝来の所領の支配を保障

  新恩給与…新たな所領を与える

奉公

 →戦時:軍役(軍事動員)の負担

  平時:京都大番役、鎌倉番役(幕府の警護)など

 

 

2)源氏の正統断絶~執権政治

①源氏の正統断絶

・1199年、源頼朝が死去

 →子の源頼家が2代将軍に就任 

 ※北条政子が補佐(源頼朝の妻/源頼家の母)

 

②北条氏の台頭:有力御家人を排斥

・1200年、北条時政梶原景時を討つ

 ※北条時政:北条政子の父。初代執権

・1203年、比企能員の乱:北条時政が比企能員を討つ

・1203年、源頼家が伊豆の修禅寺に幽閉される

 →源実朝が3代将軍に就任

・1204年、源頼家暗殺される

・1213年、和田合戦北条義時和田義盛を滅ぼし、侍所と政所の別当を兼務

 ※北条義時:北条時政の子。2代執権

 

承久の乱

ⅰ.概要

・朝廷側:後鳥羽上皇が挙兵。北条義時追討の宣旨を出す

 ※西面の武士…後鳥羽上皇が設置した

 

・幕府側:北条政子が御家人に団結を呼びかけ

 

ⅱ.結果

・幕府側の勝利

 

a.3上皇の配流と天皇

後鳥羽上皇は 隠岐

土御門上皇は 土佐、のち阿波

順徳上皇は 佐渡

仲恭天皇の廃位 →御堀河天皇の即位

 

b.幕府の支配拡大

六波羅探題の設置:京都守護にかわって設置。朝廷の監視など

新補地頭:上皇側の土地を没収し、東日本の御家人を地頭に任命

 ※旧来の本補地頭と区別

 

④執権政治の確立

ⅰ.3代執権北条泰時の政治:1224~42年

・1225年連署の設置:執権の補佐役。叔父の北条時房を任命

・1225年、評定衆の設置:重要政務を合議制で審議

・1226年、4代将軍藤原頼経を擁立:藤原将軍摂家将軍) のはじめ

 

・1232年、御成敗式目貞永式目)を制定

 →基本理念:頼朝以来の先例と、道理とよばれた武士社会の慣習・道徳

  幕府権力の及ぶ範囲内で施行:朝廷の支配下では公家法、荘園領主の下では本所法

 

 

ⅱ.5代執権北条時頼の政治:1246~56年

・1244年、5代将軍に藤原頼嗣を迎える 

・1247年、宝治合戦…有力御家人で評定衆の三浦泰村とその一族を滅ぼす

・1249年、引付衆を設置:評定衆の補佐

 →所領に関する訴訟を担当。迅速で公平な裁判

・1252年、6代将軍に宗尊親王を迎える。皇族将軍のはじめ

 ※後嵯峨上皇の皇子

 


続きを読む

中学歴史:飛鳥時代(ざっくり)

6)飛鳥時代

・年代:592年~710年

 

聖徳太子厩戸皇子)の政治

ⅰ.冠位十二階の制度

・家柄にとらわれず、能力や功績のある人物に冠位を与え、役人にとりたてる制度

 

ⅱ.十七条の憲法憲法十七条

・役人の心構えを示した

・仏教や儒教の考え方を取り入れている

・天皇中心の政治をめざす

 

ⅲ.遣隋使

・607年、小野妹子らを隋に派遣

 

 

飛鳥文化

法隆寺…聖徳太子が建立。現存する世界最古の木造建築物

 

大化の改新

・645年、中大兄皇子中臣鎌足らが蘇我氏をほろぼした

  →政治改革を始めた(大化の改新

 

中大兄皇子の政治

・663年、白村江の戦い:日本は新羅の連合軍に敗れた

・即位して天智天皇となった

 

壬申の乱

・勝利した天武天皇が即位

 

律令国家の成立

・701年、大宝律令の制定

 

 


続きを読む

中学歴史:古墳時代(ざっくり)

5)古墳時代

①年代

・3世紀後半~6世紀末ごろ

 

古墳

・王や各地の豪族の墓

はにわ埴輪)…墳丘上に置かれた焼き物

 

大和政権ヤマト王権

・3世紀後半ごろ、奈良盆地に成立

大王…大和政権の王

 

④大陸との交流

渡来人…中国や朝鮮から日本に来た人々

須恵器…高温で焼いた、かたい質の土器

 

・漢字、儒学儒教)、仏教が伝わった

 


続きを読む

中学歴史:旧石器・縄文・弥生時代(ざっくり)

1)日本の旧石器時代

打製石器を使用

・遺跡:岩宿遺跡(群馬県)

 

 

2)縄文時代

①年代

・約1万2000年前~紀元前4世紀ごろ

 

②生活

たて穴住居竪穴住居)に住む

縄文土器…厚手、低温で焼かれ黒褐色。表面に縄目の文様

磨製石器を使用

 ※縄文時代は新石器時代に属する

土偶…豊かな収穫などを願ってつくられた人形

 

 

3)弥生時代-1

①年代

・紀元前4世紀ごろ~紀元3世紀ごろ

 

②生活

稲作の開始:大陸から九州北部に伝わり、日本各地に広まる

弥生土器…高温で焼かれ赤褐色。うすくてかたい

高床倉庫…収穫した稲をたくわえた

 

 

4)弥生時代-2:中国との関係

・中国の歴史書では日本をとよんでいた

 

①1世紀半ば

九州北部の奴国の王が漢(後漢)に使いを送った

 →皇帝から漢委奴国王と刻まれた金印を与えられた

 

②3世紀

邪馬台国女王卑弥呼に使いを送った

 

 


続きを読む

政治経済:世界の政治体制(概略)

世界の政治体制

 

1.重要ワード

イギリス議院内閣制

アメリカ大統領制

フランス半大統領制

中国民主集中制

⑤かつてのアジア・中南米など:開発独裁

 

 

2.概略:世界の政治体制

①イギリス

ⅰ.イギリスの政治体制

議院内閣制下院の多数党党首が首相となり内閣を組織

 

ⅱ.イギリスの政治の特徴

・二大政党制

影の内閣シャドーキャビネット):野党が政権交代に備えて組織

・2009年に最高裁判所を設置

 

※日本・ドイツ・イタリアも議院内閣制を採用

 

 

②アメリカ

ⅰ.アメリカの政治体制

大統領制

 

ⅱ.アメリカの政治の特徴

・厳格な三権分立

・大統領の権限が強い:法案拒否権、教書送付権

 ※議会の解散権なし(そもそも解散の制度なし)

・裁判所は違憲審査権あり

 

・二大政党制

 

 

③フランス

半大統領制大統領と首相が並存

 

 

④中国

民主集中制民主的権力集中制

全人代全国人民代表大会)が国家の最高機関

 

 

⑤アジア・中南米など

開発独裁:経済成長を優先。人権・民主主義を制限

 →その後、各国は民主化

 


日本史:平安時代(概略)②

Ⅲ.平安時代の流れ・続き

5)院政の開始

後三条天皇の即位:1068年

・藤原氏を外戚としない天皇

大江匡房を登用

・枡の統一:宣旨枡の制定

・1069年、延久の荘園整理令を発令:藤原氏に打撃

 

院政

上皇太上天皇)が実権を握って行う政治

・1086年、白河天皇が子の堀河天皇に譲位

 →白河上皇として政治の実権を握り続けた

 

 

6)平氏政権

①2つの戦乱

ⅰ.1156年、保元の乱

・院政の実権をめぐる対立

・勝利:後白河天皇平清盛源義朝

・敗北:崇徳上皇、藤原頼長、平忠正、源為義

 

ⅱ.1159年、平治の乱

・源平の対立

・勝利:藤原通憲信西)(自殺)、平清盛

・敗北:源義朝源頼朝(伊豆に配流)

 ※その後、平氏が台頭

 

平氏政権

・1167年、平清盛が武士として初めて太政大臣になる

・娘の平徳子建礼門院)を高倉天皇に嫁がせた

 →生まれた安徳天皇が即位

 ※清盛は外戚として権勢をふるう(藤原氏と同じ)

 

日宋貿易:摂津の港大輪田泊を修築、と貿易

 

 

7)源平の争乱(治承・寿永の乱)

・1180年、以仁王の令旨、源頼政らの挙兵

・伊豆の源頼朝木曽の源義仲らも挙兵

・1181年、平清盛が死去

 

・1183年、寿永二年十月宣旨

 →源頼朝が東国(東海道・東山道)の支配権を認められる

 

・1185年、壇の浦の戦い(山口県)

 →源義経らの活躍により、平氏が滅亡

 


続きを読む

日本史:平安時代(概略)①

Ⅰ.平安時代の年代

・平安京に遷都された794年から、鎌倉幕府が開かれる1185年(または1192)年まで。

 

Ⅱ.大まかな流れ

1)平安京遷都、平安時代の始まり(794年)

2)藤原氏の台頭:他氏排斥(9~10世紀)

3)藤原氏の全盛、摂関政治(11世紀)

4)武士の出現

5)院政の開始(1086年)

6)平氏政権

7)源平の争乱(12世紀後半)

 

 

Ⅲ.平安時代の流れ

1)平安時代の始まり

①遷都:桓武天皇のとき

・784年、長岡京に都を移す

・794年、平安京に都を移す 平安時代の始まり

 

②支配地域の拡大(東北地方)

桓武天皇坂上田村麻呂征夷大将軍に任命

 →蝦夷の指導者阿弖流為を降伏させた

 

③対外関係の変化

ⅰ.遣唐使の停止

・894年、菅原道真の提案

 

ⅱ.中国

・10世紀初め、が滅亡

 →その後、が統一

 

ⅲ.朝鮮半島

・10世紀初め新羅が滅亡

 →高麗が統一

 

 

2)藤原氏の他氏排斥

ⅰ.842年、承和の変

→〇藤原良房

 ×伴健岑橘逸勢

 

ⅱ.866年、応天門の変

→〇藤原良房

 ×伴善男

 

ⅲ.901年、菅原道真、大宰権帥に左遷

→〇藤原時平

 ×菅原道真

 

ⅳ.969年、安和の変

→×源高明

 

 

3)藤原氏の全盛

摂関政治

・天皇の幼少時は摂政、成人後は関白として、政治の実権をにぎる

・娘を天皇の后にし、生まれた子を次の天皇に即位させ、外戚として勢力を伸ばした

 

②全盛期

藤原道長藤原頼通父子のとき

 

 

4)武士の出現

①地方支配の変化

・10世紀になると、地方の政治は国司に一任される

→横暴な国司の出現:藤原元命藤原陳忠

 

※地方の政治は乱れる →自衛のために武士が登場

 

②武士の反乱:10世紀前半

ⅰ.平将門の乱

・関東地方で反乱

平貞盛藤原秀郷らが鎮圧

 

ⅱ.藤原純友の乱

・瀬戸内海周辺で反乱

源経基らが鎮圧

 

③荘園の変質

不輸の権:荘園にかかる税を免除

不入の権:国司の使者(検田使)の荘園への立ち入り拒否

 

④武士団の成長

ⅰ.前九年合戦:1051~1062年

源頼義源義家父子が、清原氏の助けを得て安倍氏を滅ぼす

 

ⅱ.後三年合戦:1083~1087年

源義家清原氏の内紛に介入

奥州藤原氏の繁栄:清衡基衡秀衡、泰衡の4代

 

 


続きを読む

日本史:奈良時代(概略)②

Ⅲ.奈良時代の流れ・続き

4)奈良時代の政争史

藤原不比等

・701年、大宝律令の編纂

・718年、養老律令の編纂

・娘の光明子聖武天皇に嫁がせる

 

長屋王

・729年、長屋王の変:藤原四子により自殺に追い込まれる

 

藤原四子

・不比等の4人の子

武智麻呂南家

房前北家

宇合式家

麻呂京家

・妹の光明子聖武天皇の皇后に立てる

・天然痘により相次いで死去

 

橘諸兄

吉備真備玄昉を登用:遣唐使から帰国

・740年、藤原広嗣の乱:九州で反乱おこる

 →聖武天皇は都を転々:恭仁京難波宮紫香楽宮

 ※国分寺建立の詔大仏造立の詔

 

藤原仲麻呂恵美押勝

・757年、橘奈良麻呂の変がおこる

淳仁天皇即位:恵美押勝の名を与えられる

 

道鏡

孝謙太上天皇の寵愛を受ける

 ※重祚して称徳天皇となる

・764年、恵美押勝の乱がおこる

・769年、宇佐八幡信託事件:和気清麻呂らが道鏡の即位を阻止

・770年、称徳天皇死去、道鏡失脚

 

藤原百川、藤原永手

光仁天皇の即位:天智天皇の孫

 ※天武天皇の系統から変更

 

 

5)長岡京遷都

・784年、桓武天皇が都を移す

 


続きを読む

日本史:奈良時代(概略)①

Ⅰ.奈良時代の年代

・平城京に都が移された710年から、平安京に都が移される794年まで

 

Ⅱ.大まかな流れ

1)平城京遷都

(2)奈良時代の人々の負担)

(3)土地政策の変更)

(4)奈良時代の政争史)

5)長岡京遷都

 

 

Ⅲ.奈良時代の流れ

1)平城京遷都

・710年、唐の都・長安にならってつくられた

奈良時代の始まり

 

 

2)奈良時代の人々の負担

①人身の把握

戸籍:6年ごとに作成

計帳:毎年作成

 

班田収授法

・戸籍に登録された歳以上の全ての男女に口分田を与える

 →死後に国に返す

 

③さまざまな税や負担

…口分田の収穫の約%の稲を地方に納める

調…地方の特産物を中央に納める

…都の労役(歳役)のかわりとして、麻布を中央に納める

雑徭…地方で年間60日以下の労役

・兵役:防人衛士

出挙…国司や豪族から稲を借り、秋に高い利息をつけて返す

※租以外はおもに成人男性が負担

 

 

3)土地制度の変更

・背景:人口が増加し、口分田が不足

 

①722年、百万町歩の開墾計画

 

②723年、三世一身法

・新たに灌漑施設を設けて未開地を開墾

 →三世にわたり保有を認める

・旧来の灌漑施設を利用して開墾

 →本人一代限りの保有を認める

 

③743年、墾田永年私財法

・新しく開墾した土地を永久に私有することを認め、租を納めさせた

 →荘園の始まり。公地公民制がくずれた

 


続きを読む

日本史:飛鳥時代(概略)

Ⅰ.飛鳥時代の年代

・推古天皇が即位する592年から、平城京に都が移される710年まで。

 

Ⅱ.大まかな流れ

1)聖徳太子の政治

2)大化改新

3)7世紀後半のできごと

4)律令国家の成立

 

 

Ⅲ.飛鳥時代の流れ

1)厩戸王聖徳太子)の政治

・593年、推古天皇の摂政となる

 ※蘇我馬子と協力

・603年、位十二階の制度

・604年、憲法十七条:役人の心構え

・607年、遣隋使小野妹子を派遣

・622年、死去

 

 

2)大化改新

・645年、乙巳の変

 …中大兄皇子中臣鎌足らが蘇我氏を滅ぼす(蘇我蝦夷蘇我入鹿

 →大化改新:政治改革を実施

 

 

3)7世紀後半のできごと

・663年、白村江の戦い新羅の連合軍に敗北

 

・672年、壬申の乱

 →勝利した天武天皇が即位。天皇中心の政治

 ※天武天皇の後は、皇后の持統天皇が即位

 

 

4)律令国家の成立

・701年、大宝律令の完成

 →律令国家が完成

 


続きを読む

公民3-9① 地方自治 まとめ

1.地方自治

地方公共団体地方自治体

・都道府県・市町村のこと

・地方自治が行われる単位

 

地方自治

・国から自立した地方公共団体が、それぞれの地域を運営する

・日本国憲法に地方自治の規定あり

 ※大日本帝国憲法には、地方自治の規定はなかった

 

③地方公共団体の仕事

・ごみの収集

・警察・消防

・上下水道の整備

・図書館・公立学校の設置

・戸籍の管理など

 

※自衛隊の管理、地方裁判所の運営などは国の仕事

 

 

④地方自治は「民主主義の学校

・住民が自ら身近な問題を解決することを通して、民主主義のあり方を学ぶことができる、という意味

 

 

2.地方分権

地方分権とは

・仕事や財源を国から地方に移し、地方公共団体が地域の実情に合った仕事を独自にできるようにすること

※地方分権と反対の意味の言葉が中央集権

 

②地方分権を進めるための法律

地方自治法の改正(1999年)

 …地方公共団体が自主的に進められる仕事が拡大

 

地方分権一括法(1999年)

 …国と地方公共団体の関係を「上下・主従」から「対等・協力」関係へ

 

 

③日本国憲法の条文

・第92条

 「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。」

 ※第92条の条文に出てくる「法律」とは、[地方自治法]のこと

 

歴史5-1② 権利章典、アメリカ独立宣言、フランス人権宣言 まとめ

1.イギリス

①1688年、名誉革命

・武力によらず革命が成功

・国王を追放し、オランダから新たな国王をむかえた

 

②1689年、権利(の)章典

・法律の変更や新たな税金を設定する場合、議会の承認が必要であることなどを定めた

・国王の権限を制限する内容

 

※権利の章典の条文

・第1条

 「国王の権限によって、議会の同意なく、法律を停止することができると主張することは、違法である。」

 

・第4条

 「国王大権と称して、議会の承認なく、国王の使用のために税金を課すことは、違法である。」

 

 

2.アメリカ

①1775年、独立戦争が始まる

イギリスからの独立をめざした

 

②1776年、独立宣言を発表

※独立宣言の条文

「われわれは以下のことを真理であると信じる。すべての人は平等につくられ、神によって、生まれながらの権利をあたえられていること。その中には、生命自由幸福の追求がふくまれていること。」

 

 

3.フランス

・1789年、フランス革命が始まる

人権宣言が出される

 

※人権宣言の条文

・第1条

 「人は生まれながらに自由平等な権利を持つ。」

 

・第3条

 「主権の源は、もともと国民の中にある。」

 (国民主権(人民主権)を規定)

 

公民3-8② 違憲審査制 まとめ

1.違憲審査制

①対象

・国会が制定した法律

・内閣による命令・規則・処分

 

②違憲審査制の内容

憲法に違反していないかどうかを裁判所が審査する

・具体的な事件を通して審査する

 

③「憲法の番人

・最高裁判所は「憲法の番人」とよばれる

 →理由:最高裁判所は、法律などが合憲か違憲かについて、最終的な決定権をもっているから

 

 

2.最高裁判所による違憲判決のおもな例

①尊属殺人重罰規定違憲判決(1973年)

・刑法第200条の規定

 …親などを殺した場合、刑罰は死刑か無期懲役

 

・最高裁の判断

 …憲法第14条の法の下の平等に反し違憲

 

・その後の動き

 …国会は該当の刑法第200条を削除

 

②薬局開設距離制限違憲判決(1975年)

・薬事法の規定

 …薬局を開設する場合、すでに存在している薬局から一定の距離をおかなければ、許可されない

 

・最高裁の判断

 …憲法第22条の職業選択の自由に反し違憲

 

③議員定数不均衡違憲判決(1976・1985年)

・最高裁の判断

 …衆議院議員選挙で1票の価値に大きな格差があることは、憲法第14条の法の下の平等、第44条の選挙権の平等に違反

 ※ただし選挙の結果は無効としない

 

歴史5-1① 近代革命の時代 まとめ

1.啓蒙思想家とおもな主張

ロック

・社会契約説、抵抗権を主張

 

モンテスキュー

三権分立]

 

ルソー

・社会契約説、人民主権

 

 

2.革命の時代

・[絶対王政]…絶対的な権力をもった国王の意思決定 によりものごとが決められる政治体制

 

①イギリス

・1642年、ピューリタン革命清教徒革命

 …指導者は[クロムウェル]。王政を廃止し共和制となる

  ※その後、王政が復活

 

・1688年、名誉革命:国王を追放。無血の革命

 →翌年、権利(の)章典を発布

  …国王は、議会の同意がなければ新しい課税や法律の変更ができない。国王も法に従う

  ※立憲君主制立憲君主政)と議会政治が確立

 

 

②アメリカ合衆国の独立

ボストン茶会事件…新たな課税を決定した本国イギリスに抗議

 「代表なくして課税なし」

・1775年、独立戦争の開始…アメリカ東部の13州の人々が独立を求めて戦った

・1776年、独立宣言を発表

合衆国憲法の制定:人民主権、連邦制、三権分立

・初代大統領にワシントンが就任

 

 

③フランス

・第一身分の聖職者と第二身分の貴族は免税の特権をもち、第三身分の平民だけが税を負担

・1789年、バスチーユ牢獄バスティーユ牢獄)を襲撃

  →フランス革命が始まる。人権宣言が出される

 

・その後、ナポレオンが実権をにぎり、1804年に皇帝になった

 

歴史4-16② 天保の改革、雄藩の成長 まとめ

1.天保の改革

老中水野忠邦による改革

・期間:1841~1843年

 

①おもな政策

倹約令:ぜいたくを禁止

株仲間の解散:物価の上昇をおさえるため

・江戸に出かせぎに来ていた農民を農村に帰らせる

・出版の統制

 

・江戸・大阪周辺の農村を幕府の直接支配地(幕領天領)にする命令

 →大名や旗本の反対で中止

 

②結果

改革は2年余りで失敗

水野忠邦は老中を辞任

 

 

2.雄藩

・藩政改革に成功し、政治的発言力をもつようになった藩

・幕末の政治を動かす存在に成長していく

 

薩摩(鹿児島県)

黒砂糖専売制密貿易で経済力をたくわえる

反射炉を建設して大砲を製造

 

長州(山口県)

・下関などの港で他藩の船に対する金融業を実施

 

肥前(佐賀県・長崎県)

反射炉を建設して大砲を製造

 

 

 

※漢字の読み方

水野忠邦:みずのただくに

雄藩:ゆうはん

・反射炉:はんしゃろ


歴史4-16① 外国船の来航、国内の動揺 まとめ

1.外国船の来航と幕府の対応

①1792年、ロシアラクスマンが来航

・蝦夷地の根室に来航

・漂流民大黒屋幸太夫を送り届け、通商(貿易)を求める

 

 

②1804年、ロシアのレザノフが来航

・長崎に来航し、通商を求めるが幕府は拒否

 

③幕府による蝦夷地・樺太(サハリン)の調査

・最上徳内

・近藤重蔵

間宮林蔵伊能忠敬に測量術を学ぶ。樺太が島であることを発見

 →幕府は蝦夷地を直接の支配地にした

 

④1808年、フェートン号事件

イギリスの軍艦がオランダ船を追い長崎港に侵入

 

1825年異国船打払令外国船打払令

日本に近づく外国船を砲撃し追い払うことを命じた

 

⑥1837年、モリソン号事件

・漂流民を送り届けに来たアメリカの商船を砲撃した事件

 →蘭学者の渡辺崋山高野長英が幕府の政策を批判

 →蛮社の獄:1839年、幕府は2人を処罰

 

 

2.国内の動揺

①1830年代、天保のききんが発生

・農村で百姓一揆、都市部で打ちこわしが急増

 

大塩の乱大塩平八郎の乱

・1837年、もと大阪町奉行所の役人で陽明学者の大塩平八郎が、弟子などとともに乱をおこす

・幕府に衝撃が走る

 

渋染一揆

・1855年、岡山藩が倹約令を出す

 →えた身分の人々が抗議の嘆願書を提出

 →岡山藩は倹約令を撤回

 

 

 

※漢字の読み方

根室:ねむろ

・漂流民:ひょうりゅうみん

大黒屋幸太夫:だいこくやこうだゆう

・最上徳内:もがみとくない

・近藤重蔵:こんどうじゅうぞう

間宮林蔵:まみやりんぞう

樺太:からふと

異国船打払令:いこくせんうちはらいれい

渡辺崋山:わたなべかざん

高野長英:たかのちょうえい

蛮社の獄:ばんしゃのごく

大塩平八郎:おおしおへいはちろう

渋染一揆:しぶぞめいっき

 

歴史4-15② 化政文化 まとめ

化政文化

特徴:19世紀前半の文化・文政年間に江戸を中心に栄えた、庶民を担い手とする文化

 

1.浮世絵の発展

錦絵

・多色刷りの版画

鈴木春信が創始

 

東洲斎写楽の活躍

・人気の歌舞伎役者の絵を描く

 

③美人画

喜多川歌麿の「ポッピンを吹く女」など

 

④風景画

葛飾北斎の「富嶽三十六景

歌川広重安藤広重)の「東海道五十三次

 

 

2.文学

十返舎一九のこっけい本「東海道中膝栗毛

滝沢馬琴の長編小説「南総里見八犬伝

 

 

3.文芸

①俳諧

与謝蕪村:風景を絵画的に表現

小林一茶:農民の素朴な感情を表現

 

川柳

・俳諧の形式(5・7・5)で世相や政治を皮肉った

 

狂歌

・和歌の形式(5・7・5・7・7)で世相や政治を皮肉った

 

 

4.教育の広がり

①私塾

・学者が設立した塾

・武士・町人・百姓などを広く受け入れた

 

※おもな私塾の例

・適塾…医者の緒方洪庵が大阪に設立

・鳴滝塾…オランダ商館の医者シーボルトが長崎に開いた医学塾

 

藩校

・各地の藩が設立した、人材育成のための武士の学校

儒学などを教えた

 

寺子屋

・町や農村に多数設立された庶民の教育機関

読み・書き・そろばんなど実用的な知識を教えた

 

 

 

※漢字の読み方

錦絵:にしきえ

鈴木春信:すずきはるのぶ

東洲斎写楽:とうしゅうさいしゃらく

喜多川歌麿:きたがわうたまろ

葛飾北斎:かつしかほくさい

富嶽三十六景:ふがくさんじゅうろっけい

歌川広重安藤広重):うたがわひろしげ(あんどうひろしげ)

東海道五十三次:とうかいどうごじゅうさんつぎ

十返舎一九:じっぺんしゃいっく

東海道中膝栗毛:とうかいどうちゅうひざくりげ

滝沢馬琴:たきざわばきん

南総里見八犬伝:なんそうさとみはっけんでん

与謝蕪村:よさぶそん

小林一茶:こばやしいっさ

川柳:せんりゅう

狂歌:きょうか

・適塾:てきじゅく

・緒方洪庵:おがたこうあん

・鳴滝塾:なるたきじゅく

寺子屋:てらこや

 

歴史4-15① 新しい学問(国学・蘭学)と思想 まとめ

新しい学問や思想の登場:18世紀以降

 

1.国学

①特徴

・日本の古典を研究し、儒学や仏教の影響を受ける前の日本古来の伝統や精神を明らかにしようとする学問

 

②成立

・「古事記伝」を書いた本居宣長が、国学を学問として大成

 

③影響

・幕末の尊王攘夷運動に影響

 

 

2.蘭学

①特徴

オランダ語を通してヨーロッパ(西洋)の近代的な技術や文化を学ぶ学問

 

②おもな業績

・「解体新書」の出版:杉田玄白前野良沢らがヨーロッパの人体解剖書を翻訳

伊能忠敬が測量技術を学び正確な日本地図を作成

平賀源内が寒暖計、エレキテル(発電機)などをつくる

 

 

 

※漢字の読み方

国学:こくがく

本居宣長:もとおりのりなが

・尊王攘夷運動:そんのうじょういうんどう

蘭学:らんがく

解体新書:かいたいしんしょ

杉田玄白:すぎたげんぱく

前野良沢:まえのりょうたく

・解剖:かいぼう

伊能忠敬:いのうただたか

平賀源内:ひらがげんない

 

歴史4-14② 寛政の改革、藩政改革 まとめ

1.寛政の改革

①特徴

老中松平定信による改革

・期間:1787~1793年

祖父の徳川吉宗の政治を理想とする

 

②おもな政策

・江戸に出かせぎに来ていた農民を農村へ帰らせる

・凶作に備えて村ごとに倉をつくりをたくわえさせる

商品作物の栽培を制限

・湯島の聖堂に昌平坂学問所を設立

 →朱子学以外を禁止(寛政異学の禁)

 

・旗本・御家人の救済:借金を帳消し

・倹約令

・出版物の統制

 

 

③改革の結果

・きびしい政治改革に不満が高まる

 →狂歌「白河の清きに魚の住みかねて もとのにごりの田沼こひしき」

・改革は6年余りで失敗に終わった

 

 

2.藩政改革

・各藩が財政難などに対応して行った政治や経済の改革

藩札…各藩が発行した独自の紙幣。藩内のみで通用

専売制…特定の商品の販売を管理下におき、利益を独占する制度

・18世紀後半、上杉治憲上杉鷹山)の米沢藩(山形県)などの改革が有名

 

 

 

※漢字の読み方

寛政の改革:かんせいのかいかく

松平定信:まつだいらさだのぶ

・湯島:ゆしま

昌平坂学問所:しょうへいざかがくもんじょ

藩札:はんさつ

専売制:せんばいせい

上杉治憲上杉鷹山):うえすぎはるのり(うえすぎようざん)

米沢:よねざわ

 

歴史4-14① 田沼の政治 まとめ

田沼の政治

1.特徴

老中田沼意次による政治

・年代:1767~1786年

商人の力を利用して財政難に対応

 →株仲間の結成を奨励して営業税を納めさせる

 

・長崎での貿易拡大

 →俵物(海産物)の輸出を増加

 

・蝦夷地の調査

印旛沼(千葉県)の干拓

 ※利根川の洪水で失敗

 

 

2.結果

・地位や特権を求めたわいろの横行

 →政治の乱れ。批判をまねく

 

天明のききんの発生

浅間山の大噴火による凶作

 →百姓一揆打ちこわしが急増

 →田沼意次は失脚

 

 

 

※漢字の読み方

田沼意次:たぬまおきつぐ

奨励:しょうれい

印旛沼:いんばぬま

・利根川:とねがわ

・浅間山:あさまやま

 

歴史4-13② 貨幣経済の広まり、百姓一揆と打ちこわし まとめ

1.農村部への貨幣経済の広まり

①背景

農具肥料の購入のために現金が必要

 

②現金の獲得

商品作物を生産・販売して現金を得る

 

③農村の変化

自給自足に近かった農村の経済はくずれていく

 

④農民の間で貧富の差が拡大

・土地を手放して小作人になる者

・都市に出かせぎに行く者

・土地を買い集めて地主になる者

 

 

2.農村内の変化

問屋制家内工業

・おもに18世紀に登場

・大商人らが農民に機械や原材料を貸し、農民がつくった製品を買い取るしくみ

 

工場制手工業マニュファクチュア

・おもに19世紀に登場

・大商人や地主が工場をつくり、農民を労働者としてやとって分業で製品を生産させるしくみ

 

 

3.民衆の実力行動

百姓一揆

・農民が団結し、年貢の軽減や不正をはたらく代官の交代などを要求

 

からかさ連判状傘連判状):百姓一揆の参加者の名前を円形に署名したもの

 ※円形にした理由

 →百姓一揆の参加者の団結を強めるため

 百姓一揆の中心人物(指導者)をわからなくするため

 

打ちこわし

・都市部で発生。米を買いしめた商人の家をおそう

 

飢饉がおこると百姓一揆・打ちこわしの発生件数も増加

 

 

 

※漢字の読み方

小作人:こさくにん

問屋制家内工業:といやせいかないこうぎょう

工場制手工業:こうじょうせいしゅこうぎょう

傘連判状:からかされんぱんじょう

 

歴史4-13① 享保の改革 まとめ

享保の改革

・8代将軍徳川吉宗による改革

※将軍在職1716~1745年

 

1.財政難への対応

①武士に質素・倹約を命じる

 

上げ米の制

・石高1万石につき100石を大名に納めさせる

・そのかわり、大名が江戸にいる期間を1年から半年に短縮

・期間限定で実施

 

 

目安箱の設置

庶民の意見を聞くため

 

公事方御定書の制定

・裁判の基準となる法律

 

④年貢率の引き上げ

・豊作・不作にかかわらず年貢率を固定

 

 

2.改革の成果

幕府の財政は一時的に立ち直った

 

享保の飢饉により米の価格が急上昇

 →江戸で初めて打ちこわしがおこった

 

 

 

※漢字の読み方

・倹約:けんやく

上げ米の制:あげまいのせい

目安箱:めやすばこ

・庶民:しょみん

公事方御定書:くじかたおさだめがき

・享保の飢饉:きょうほうのききん

 

歴史4-12② 元禄文化 まとめ

元禄文化

1.特徴

・京都や大阪など上方の都市の繁栄を背景に栄えた、経済力のある有力な町人を担い手とする町人文化

・5代将軍徳川綱吉の時期を中心とする

 

2.文学・文芸

浮世草子

・町人の生活をいきいきとえがいた小説

井原西鶴の「日本永代蔵」など

 

俳諧(俳句)

・連歌をもとに成立

松尾芭蕉の俳諧紀行文「奥の細道」など

 

③人形浄瑠璃

・脚本家の近松門左衛門が活躍

・「曾根崎心中」など

 

 

3.美術

①17世紀前半

俵屋宗達:代表作「風神雷神図屏風

 

②装飾画

尾形光琳が大成。代表作「燕子花図屏風

 ※俵屋宗達の影響を受ける

 

浮世絵

・町人の生活や文化をえがいた庶民的な絵画

菱川師宣が祖 ※代表作:「見返り美人図

 

 

4.芸能

歌舞伎

・演劇として発達

・庶民に親しまれる

・上方の坂田藤十郎、江戸の市川団十郎など名優も

 

 

5.庶民のくらし

年中行事の広まり

・正月の雑煮、ひな祭り、盆踊りなど

 

②食事

1日3食が一般化

 

 

 

※漢字の読み方

上方:かみがた

浮世草子:うきよぞうし

井原西鶴:いはらさいかく

日本永代蔵:にっぽんえいたいぐら

松尾芭蕉:まつおばしょう

近松門左衛門:ちかまつもんざえもん

曾根崎心中:そねざきしんじゅう

俵屋宗達:たわらやそうたつ

風神雷神図屏風:ふうじんらいじんずびょうぶ

尾形光琳:おがたこうりん

燕子花図屏風:かきつばたずびょうぶ

浮世絵:うきよえ

菱川師宣:ひしかわもろのぶ

・坂田藤十郎:さかたとうじゅうろう

・市川団十郎:いちかわだんじゅうろう

年中行事:ねんちゅうぎょうじ

 

歴史4-12① 三都の発展、徳川綱吉と新井白石の政治 まとめ

1.三都の発展

①江戸

・「将軍のおひざもと

・人口100万人の大都市

 

②大阪

・「天下の台所

・各藩が蔵屋敷を建て、年貢米や特産物を販売

 

③京都

・伝統的な文化の中心地

西陣織清水焼などの工芸品を生産

 

 

2.都市部の経済活動の活発化

株仲間

・商人が結成した同業者組織。営業税を納め、営業の独占を許可される

 

両替商

・金・銀・銭を交換する

・江戸の三井家や大阪の鴻池家は大名にも資金を貸し付け

 ※三井高利が越後屋呉服店を経営

 

 

3.第5代将軍徳川綱吉の政治

・将軍在職:1680~1709年)

儒学の奨励:特に朱子学を重視

生類憐みの令極端な動物愛護令。なかでもを大切にした

 

・質の悪い貨幣を大量発行(財政難への対応)

 →物価が上昇、人々の生活が苦しくなる

 

 

4.第6・7代将軍の時期

・期間:1709~1716年

・儒学者の新井白石が政治を担当

・財政の立て直しのために、貨幣の質を元にもどす

・長崎での貿易を制限:金・銀の流出をおさえる

 

 

※漢字の読み方

蔵屋敷:くらやしき

西陣織:にしじんおり

清水焼:きよみずやき

 

両替商:りょうがえしょう

三井家:みついけ

鴻池家:こうのいけけ

・三井高利:みついたかとし

・越後屋呉服店:えちごやごふくてん

徳川綱吉:とくがわつなよし

朱子学:しゅしがく

生類憐みの令:しょうるいあわれみのれい

新井白石:あらいはくせき

 

歴史4-11 農業と諸産業の発達 まとめ

1.農業

新田開発

・幕府や藩がさかんに行い、耕地を拡大

・耕地面積の増大:18世紀初めに豊臣秀吉の時代の[2]倍

 

②さまざまな農具

備中ぐわ…深くたがやせる

千歯こき…脱穀を効率的に行える

唐箕…風をおこして米粒・もみがら・ちりを分ける

 

③商品作物

・販売して現金を得るための作物

・紅花:染料用

綿:衣料用

菜種:油を灯りに使用

 

④肥料

干鰯:いわしを日干しにしたもの

油粕:菜種などから油をしぼったかす

 

 

2.鉱山開発と貨幣の発行

①おもな鉱山

佐渡金山(新潟県)

生野銀山(兵庫県)

石見銀山(島根県)

別子銅山(愛媛県)

足尾銅山(栃木県)

 

②貨幣の鋳造

・江戸や京都の金座で金貨、銀座で銀貨をつくる

・全国各地の銭座で銅貨の寛永通宝をつくる

 

 

3.漁業

①おもな魚と産地

・紀伊(和歌山県)や土佐(高知県):捕鯨・かつお

九十九里浜(千葉県):いわし漁 →干鰯に加工

・蝦夷地(北海道):にしん漁・こんぶ漁

 

 

4.各地の特産物

・しょう油:野田・銚子(千葉県)

・酒:灘(兵庫県)

・磁器:金沢(石川県)、有田(佐賀県)

・漆器:輪島(石川県)、会津(福島県)

・鋳物:南部(岩手県)

・紙:越前(福井県)、美濃(岐阜県)

 

 

5.海上交通路の整備

西廻り航路

・日本海沿岸(東北・北陸地方)~瀬戸内海~大阪

 

東廻り航路

・日本海沿岸(東北・北陸地方)~太平洋沿岸~江戸

 

菱垣廻船樽廻船

・太平洋側:大阪と江戸を結ぶ

 

 

 

※漢字の読み方

備中ぐわ:びっちゅうぐわ

千歯こき:せんばこき

唐箕:とうみ

:あい

・紅花:べにばな

菜種:なたね

干鰯:ほしか

油粕:あぶらかす

生野銀山:いくのぎんざん

石見銀山:いわみぎんざん

別子銅山:べっしどうざん

銭座:ぜにざ

寛永通宝:かんえいつうほう

・捕鯨:ほげい

九十九里浜:くじゅうくりはま

干鰯:ほしか

・野田:のだ

・灘:なだ

・鋳物:いもの

・美濃:みの

菱垣廻船:ひがきかいせん

樽廻船:たるかいせん

 

歴史4-10 鎖国下の対外関係 まとめ

鎖国下でも開かれていた4つの窓口(四つの口)

 

1.長崎

・幕府の直轄地

中国)・オランダと貿易を行う

 ※17世紀半ば、が滅亡し、女真族(満州族)のにかわる

清・オランダと国交はない

・中国人は唐人屋敷に居住

・オランダ人は出島に居住。オランダ風説書の提出も

・輸出品:金・銀

 →のち俵物(海産物)など

・輸入品:生糸・絹織物など

 

 

2.対馬藩の

朝鮮との外交・貿易を担当

・朝鮮とは豊臣秀吉による出兵で国交が断たれていた

・17世紀初め、朝鮮との国交を回復

 →朝鮮から朝鮮通信使通信使)が江戸を訪れる

・朝鮮の釜山に倭館を設置

 →対馬藩の役人を派遣

・輸出品:銀・など

・輸入品:木綿・朝鮮にんじん(朝鮮人参)など

 

 

3.薩摩藩の島津

・17世紀初め、琉球王国を武力で征服し服属させる

 ※琉球王国は中国(明。のち清)にも朝貢

・江戸幕府の将軍の代がわりや琉球国王の代がわりごとに琉球使節が江戸を訪れた

 

 

4.松前藩の松前

アイヌ民族との交易を独占

アイヌの人々は和人との不利な取り引きに不満

 →17世紀半ば、シャクシャインを中心に戦いをおこすが敗れる

 

 

 

※漢字の読み方

・女真族(満州族):じょしんぞく(まんしゅうぞく)

俵物:たわらもの

・釜山:ふざん(プサン)

倭館:わかん

 

歴史4-9② キリスト教の禁止と貿易の統制

1.キリスト教の禁止

・1612年、幕領(天領)にキリスト教禁止令禁教令)を発令

 →1613年、全国に拡大

 

 

2.貿易の統制(鎖国の完成

①3代将軍徳川家光の政策とおもなできごと

・1624年、スペインの来航を禁止

・1635年、外国船の来航・貿易地を長崎平戸に限る。

 さらに、日本人の海外渡航・帰国を禁止

 

・1637年、島原・天草一揆天草四郎益田時貞)を大将とするキリシタンの大規模な一揆

 →幕府が鎮圧

 

絵踏の実施…キリスト教徒を見つけるために踏絵を踏ませる

宗門改めの実施…仏教徒であることを寺院に証明させる

 →宗門改帳の作成

 

・1639年、ポルトガルの来航を禁止

・1641年、平戸オランダ商館長崎出島に移す

鎖国の完成

 

 

鎖国

・幕府による禁教、貿易の統制、外交の独占の状態

・貿易相手国はオランダ中国)のみ

・オランダはオランダ風説書を幕府に提出:幕府は海外情報を独占

 

 

 

※漢字の読み方

禁教令:きんきょうれい

・鎖国:さこく

島原・天草一揆:しまばら・あまくさいっき

天草四郎益田時貞):あまくさしろう(ますだときさだ)

絵踏:えぶみ

踏絵:ふみえ

宗門改め:しゅうもんあらため

宗門改帳:しゅうもんあらためちょう

オランダ風説書:おらんだふうせつがき

 

歴史4-9① 江戸時代初期の貿易 まとめ

1.朱印船貿易の奨励

朱印状の発行

・渡航許可証のこと

・江戸幕府(徳川家康)は日本の商船に朱印状を与えた

 

②朱印船を送った人たち

・京都・堺・長崎などの商人

・西日本の大名(西国大名)

東南アジア各地に朱印船を送り、さかんに貿易を行った

 例)ルソン(フィリピン)、シャム(タイ)、安南(ベトナム)など

 

日本町の形成

東南アジア各地に形成される

山田長政…シャムの役人になるが毒殺される

 

 

 

2.ヨーロッパ人の来航

・新たにオランダイギリスが日本に来航

平戸(長崎県)に商館を設置して貿易を開始

・輸入品:中国産の生糸や絹織物など

・輸出品:、刀、工芸品など

 

 

 

※漢字の読み方

朱印船貿易:しゅいんせんぼうえき

朱印状:しゅいんじょう

・安南:あんなん

日本町:にほんまち

山田長政:やまだながまさ

平戸:ひらど

 

歴史4-8 江戸時代の身分制度 まとめ

1.江戸時代の身分制度

武士百姓農民など)、町人商人職人など)

 

武士

・城下町で生活。全人口の約7%

・武士の特権:名字を名のること帯刀(刀を差すこと)

 

町人

・城下町で生活。全人口の約5%

地主家持…町内に土地や家をもち、税を納めた

 →町役人(名主など)に選ばれ、町奉行のもとで自治を行う

・借家人:日雇いや行商で暮らした人々

 

③百姓

・全人口の約85%

本百姓…土地を持ち年貢を納める百姓

水のみ百姓水呑百姓)…土地を持たない百姓

・村役人:庄屋名主)、組頭百姓代

 →村の自治、年貢を徴収して領主に納める

 

・年貢率

 四公六民:収穫の4割を納める

 五公五民:収穫の5割を納める

 

村八分…村のおきてやしきたりを破った場合、制裁として火事や葬式以外の付き合いを断たれた

五人組の制度…5~6戸で一組となり、犯罪の防止年貢の納入に連帯責任を負った

 

 

2.差別を受けた人々

えた身分

・農業を行い年貢を納めた

・死んだ牛馬の解体、皮革業、履き物生産、犯罪者の取りしまりなどに従事

 

ひにん身分

・役人の下働き、芸能などに従事

 

 

 

※漢字の読み方

・帯刀:たいとう

地主:じぬし

家持:いえもち

町役人:ちょうやくにん

・名主:なぬし

・町奉行:まちぶぎょう

・借家人:しゃくやにん

本百姓:ほんびゃくしょう

水呑百姓:みずのみびゃくしょう

庄屋:しょうや

組頭:くみがしら

百姓代:ひゃくしょうだい

・四公六民:しこうろくみん

・五公五民:ごこうごみん

村八分:むらはちぶ

五人組:ごにんぐみ

・皮革業:ひかくぎょう

・履き物:はきもの

 

歴史4-7② 幕藩体制と大名・朝廷の統制 まとめ

1.大名の種類と支配のしくみ

大名…将軍から万石以上の領地を与えられた武士

 

親藩

徳川氏の一族

御三家…尾張、紀伊、水戸の徳川氏

 

譜代大名

古くから徳川氏に従っていた大名

・石高は少ないが、大老・老中など幕府の要職についた

 

外様大名

関ヶ原の戦い前後から徳川氏に従った大名

・石高の大きい大名もいたが、幕府の要職につけない

江戸から遠い地域に配置された

 

 

2.

・大名の領地とその支配のしくみのこと

幕藩体制…幕府と藩が全国の土地と人々を支配する政治体制

 

 

3.大名の統制

武家諸法度

・大名を統制する法令

1615年、2代将軍徳川秀忠の名で初めて出される

・内容:大名が許可なく城を修理することを禁止、大名家どうしの勝手な結婚を禁止など

 

参勤交代

大名が1年おきに領地と江戸を往復すること

大名の妻子は人質として江戸の屋敷に住む

※3代将軍徳川家光のときに制度化された

 

③藩の財政は悪化

・理由1:参勤交代のため、江戸での滞在費や領地との往復にかかる費用

・理由2:江戸城の修築や河川の土木工事などの負担

 

 

4.朝廷の監視・統制

①幕府の役職

京都所司代…朝廷の監視にあたった

 

②法令

禁中並公家諸法度…天皇や公家の行動を制限し、政治上の権限を認めないという内容

 

 

 

※漢字の読み方

親藩:しんぱん

御三家:ごさんけ

譜代大名:ふだいだいみょう

外様大名:とざまだいみょう

幕藩体制:ばくはんたいせい

武家諸法度:ぶけしょはっと

徳川秀忠:とくがわひでただ

参勤交代:さんきんこうたい

・妻子:さいし

徳川家光:とくがわいえみつ

 

京都所司代:きょうとしょしだい

禁中並公家諸法度:きんちゅうならびにくげしょはっと

 

歴史4-7① 江戸幕府の成立としくみ まとめ

1.江戸幕府の成立

1600年関ヶ原の戦い

東軍徳川家康西軍石田三成に勝利

 

江戸幕府の成立

1603年徳川家康征夷大将軍に任命される

 →江戸幕府を開く

 

大阪の陣

・1614・1615年の2度にわたる戦い

豊臣をほろぼす

 

 

2.江戸幕府の支配体制

幕領天領

・幕府の直接の支配地。約400万石

 ※将軍の家臣(旗本御家人)の領地は約300万石

  →全国約3000万石の4分の1近くを幕府が支配

 

②重要な都市の直接支配

・京都、大阪、長崎など

 

五街道の整備

東海道

中山道

・甲州道中(甲州街道)

・奥州道中(奥州街道)

・日光道中(日光街道)

→宿駅や関所を設けて交通・通信を統制

 

 

④江戸幕府のしくみ

 

大老…将軍のもとに臨時に置かれる最高職

老中…将軍のもとで幕府の政治を総括する最高職

若年寄老中の補佐

寺社奉行…寺社の取りしまり

大阪城代…西国大名の監視

大目付大名の監視、幕政の監督

町奉行…江戸の町政

勘定奉行…幕府の財政、幕領(天領)の監督

・遠国奉行…重要な都市の統治

 

三奉行寺社奉行町奉行勘定奉行

 

 

 

※漢字の読み方

関ヶ原の戦い:せきがはら

石田三成:いしだみつなり

幕領天領):ばくりょう(てんりょう)

・旗本:はたもと

・五街道:ごかいどう

中山道:なかせんどう

・甲州道中(甲州街道):こうしゅうどうちゅう(こうしゅうかいどう)

・奥州道中(奥州街道):おうしゅうどうちゅう(おうしゅうかいどう)

・宿駅:しゅくえき

大老:たいろう

老中:ろうじゅう

若年寄:わかどしより

寺社奉行:じしゃぶぎょう

大阪城代:おおさかじょうだい

大目付:おおめつけ

町奉行:まちぶぎょう

勘定奉行:かんじょうぶぎょう

・遠国奉行:おんごくぶぎょう

 

歴史4-6 桃山文化、南蛮文化 まとめ

1.桃山文化(安土桃山文化)

①特徴

戦国大名や大商人の権力・富を背景とした、豪華で壮大な文化

 

②建築

・城:壮大な天守閣書院造の広間

  例)安土城大阪城姫路城白鷺城

 

②絵画

障壁画…ふすまや障子にえがかれた

 →狩野永徳]や弟子の狩野山楽などの画家が活躍

・「唐獅子図屏風」:狩野永徳の代表作

 

③茶の湯

千利休が質素なわび茶の作法を完成

 

④芸能

かぶき踊り歌舞伎踊り):女性の出雲の阿国が始めた

 →江戸時代の[歌舞伎]のもととなった

 

浄瑠璃…三味線に合わせて物語を語り聞かせる演芸

 →江戸時代の人形浄瑠璃のもととなった

 ※三味線は琉球から伝わった三線をもとに作られた

 

 

2.南蛮文化

①特徴

南蛮貿易を通して、ヨーロッパの文化の影響を受けて成立した文化

・宣教師らにより、天文学、医学、航海術などの学問・技術、眼鏡や時計などの日用品が伝わる

 

②具体例

活版印刷術…活字印刷機を使った印刷術

 →ローマ字で書かれたキリシタン版「平家物語」など

 

・日本語になったポルトガル語も多い

 例)パンカステラコンペイトウカルタなど

 

 

 

※漢字の読み方

天守閣:てんしゅかく

姫路城(白鷺城):ひめじじょう(しらさぎじょう)

・障壁画:しょうへきが

狩野永徳:かのうえいとく

狩野山楽:かのうさんらく

唐獅子図屏風:からじしずびょうぶ

千利休:せんのりきゅう

出雲の阿国:いずものおくに

歌舞伎:かぶき

浄瑠璃:じょうるり

・三味線:しゃみせん

三線:さんしん

 

歴史4-5 豊臣秀吉の政治 まとめ

1.豊臣秀吉の政治

太閤検地

・全国の田畑の面積や土地の良し悪しを調査

 →予想される収穫量を石高で表した

 ※土地の所有権は検地帳に登録された農民のもの

 

刀狩

・農民や寺社から武器を取り上げた

・目的:農民の一揆を防ぎ、耕作に専念させるため

 

※史料:刀狩令

「諸国の百姓がやわきざし、やり、鉄砲、その他の武器を持つことは、かたく禁止する。」

 

兵農分離

武士農民の身分の区別が明確になること

太閤検地刀狩により、職業にもとづく身分が固定された

 

 

2.朝鮮侵略

・秀吉はの征服をめざした

朝鮮にも服従をせまるが拒否される

→2度にわたって朝鮮に出兵

 

文禄の役:1592年

・朝鮮の武将李舜臣が率いる水軍の抵抗にあう

 ※鉄板でおおわれた亀甲船など

 

慶長の役:1597年

・1598年、豊臣秀吉の死去にともない引きあげ

有田焼…朝鮮から連れてこられた陶工がつくった陶磁器

 

 

 

※漢字の読み方

太閤検地:たいこうけんち

石高:こくだか

刀狩:かたながり

兵農分離:へいのうぶんり

文禄の役:ぶんろくのえき

李舜臣:りしゅんしん(イスンシン)

・亀甲船:きっこうせん

慶長の役:けいちょうのえき

有田焼:ありたやき

・陶工:とうこう

・陶磁器:とうじき

 

歴史4-4② 豊臣秀吉の統一事業 まとめ

1.羽柴秀吉(のち豊臣秀吉)の統一事業

本能寺の変の直後、明智光秀をたおす

織田信長の後継者の地位を勝ち取る

 

大阪城を築いて拠点とする

・朝廷から関白に任命される

豊臣姓を与えられる

 

惣無事令…天皇の命令として全国の大名に停戦をよびかける

 

・九州の島津を降伏させる

1590]年、関東の北条をほろぼす

 ※伊達政宗など東北地方の大名も秀吉に従った

 →天下統一を達成

 

 

2.豊臣秀吉の経済基盤

・200万石にもおよぶ領地

・重要な都市を直接支配

 例)大阪、京都、堺、博多、長崎

 

・鉱山:佐渡金山(新潟県)、石見銀山(島根県)など

 →大判・小判など統一的な貨幣を発行

 

 

3.キリスト教政策

バテレン追放令…宣教師の国外追放を命じる

 ※貿易は奨励したので、不徹底に終わる

 

 

 

※漢字の読み方

羽柴秀吉:はしばひでよし

関白:かんぱく

・惣無事令:そうぶじれい

伊達政宗:だてまさむね

佐渡金山:さどきんざん

石見銀山:いわみぎんざん

・奨励:しょうれい

・不徹底:ふてってい

 

 

歴史4-4① 織田信長の統一事業 まとめ

織田信長:尾張(愛知県)出身の戦国大名

 

 

1.勢力の拡大

・1560年、桶狭間の戦い今川義元を破る

 

足利義昭(室町幕府15代将軍)を援助し京都に入る

 →1573年、足利義昭を京都から追放し、室町幕府をほろぼす

 

安土桃山時代:室町幕府がほろんでから江戸幕府が開かれるまでの時代。信長・秀吉が活躍した時期が中心

 

・1575年、長篠の戦い武田武田勝頼)を破る

 ※鉄砲を組織的に使った戦い

 

 

2.天下統一のための事業

・1576年、安土城を築く(滋賀県)

 →天下統一の拠点に

 

楽市・楽座の廃止、市の税を免除

 →自由な経済活動をうながす

 

・各地の関所を廃止

 

 

3.反対勢力を屈服させる

・自治都市の

・仏教:比叡山延暦寺一向一揆石山本願寺

 

 

4.信長の最期

1582年本能寺の変(京都)

 …家臣の明智光秀が反乱、信長は自害

 

 

 

※漢字の読み方

桶狭間:おけはざま

川義元:いまがわよしもと

足利義昭:あしかがよしあき

安土桃山:あづちももやま

長篠:ながしの

武田勝頼:たけだかつより

・比叡山延暦寺:ひえいざんえんりゃくじ

明智光秀:あけちみつひで

 

歴史4-3 ヨーロッパ人の来航と南蛮貿易 まとめ

1.ヨーロッパ人の来航

鉄砲の伝来

1543年、中国人の倭寇の船に乗ったポルトガル人が種子島に漂着

→種子島の領主が鉄砲2丁を購入

 

・戦国大名に注目され、各地に広まる

足軽鉄砲隊の登場

・堺(大阪府)や国友(滋賀県)で職人が生産

 

キリスト教の伝来

・1549年、イエズス会の宣教師ザビエルフランシスコ・ザビエル)が鹿児島に上陸

→宣教師が各地で布教

・教会、民衆のための学校や病院を建設

・九州を中心にキリシタンが増加

 ※キリシタン大名になる大名も

  例)大友氏(大友宗麟)、有馬

 

・1582年、天正遣欧使節の派遣

 …伊東マンショら4人の少年をローマ教皇のもとへ派遣

 

 

2.南蛮貿易

南蛮人とよばれたスペインポルトガルとの貿易

・九州各地の戦国大名は貿易の利益を得るため、キリシタン大名になる者も多かった

 

・輸入品:鉄砲、火薬、ガラス製品、中国産の生糸・絹織物など

・輸出品:

 

 

 

※漢字の読み方

種子島:たねがしま

・足軽:あしがる

・国友:くにとも

・大友宗麟:おおともそうりん

・有馬:ありま

天正遣欧使節:てんしょうけんおうしせつ

南蛮:なんばん

 

歴史4-2 大航海時代 まとめ

1.新航路の開拓

・目的:アジアの香辛料を直接手に入れるため

 

2.新航路の開拓にあたった人物

コロンブス

・1492年、ヨーロッパから大西洋を渡る

 →アメリカ大陸付近の島に到着

※コロンブスはそこがインドであると信じていたため、西インド諸島という名がつけられた

 

バスコ・ダ・ガマ

インド航路の開拓

…1498年、ヨーロッパから大西洋を南下し、アフリカ大陸南端の喜望峰をまわってインドに到達

 

マゼランの船隊

・1522年、世界一周を達成

 

 

3.アメリカ大陸の植民地化

スペイン人による征服

アステカ帝国(王国)、インカ帝国をほろぼした

 ※アメリカ大陸に栄えていた帝国

 

・スペイン人は先住民を使い、鉱山での採掘、農園で砂糖の生産を行った

 →伝染病により先住民が減少すると、アフリカから奴隷を連れてきて働かせた

 

②植民地

スペインポルトガルは世界各地に植民地を築いた

スペインは「日の沈まない国」とよばれた

 

 

4.オランダの独立

・16世紀末、スペインから独立

・オランダはプロテスタントが多い

・オランダの商人は東インド会社を設立し、東アジアでの貿易の実権をにぎった

 

 

 

※漢字の読み方

香辛料:こうしんりょう

喜望峰:きぼうほう

奴隷:どれい

 

歴史4-1 十字軍、ルネサンス、宗教改革

1.十字軍の遠征

①はじまり

・ローマ教皇の呼びかけ

 →11世紀末から約200年間、数回にわたって派遣

 

②目的

・イスラム教の勢力に支配されている聖地エルサレムからイスラム勢力を追い出すため

 

③結果

・失敗に終わった

・文化面などでイスラム世界との交流も見られた

 

 

2.ルネサンス文芸復興

①特徴

・古代ギリシャ・ローマの文化を見直す動きや風潮のこと

イタリアで始まり、14~16世紀にかけてさかんになった

 

②おもな作品・発明

・絵画:レオナルド・ダ・ビンチの「モナ・リザ

・彫刻:ミケランジェロの「ダビデ(像)

・中国から伝わった火薬羅針盤の改良・実用化、活版印刷術の発明

 

 

3.宗教改革

①きっかけ

・ローマ教皇が免罪符を販売

→ドイツでルターが批判。聖書の教えを重視することを主張

 ※スイスではカルバンが活動

 

プロテスタントの形成

・「抗議する者」という意味

・宗教改革を支持する人々がカトリック教会から分離して形成

 

③カトリック教会内部での立て直しの動き

イエズス会:宣教師ザビエルフランシスコ・ザビエル)などがいた

 

 

 

※漢字の読み方

十字軍:じゅうじぐん

羅針盤:らしんばん

活版印刷術:かっぱんいんさつじゅつ

免罪符:めんざいふ

 

 

歴史3-10 室町文化 まとめ

室町文化

・優雅な公家文化と、素朴で力強い武家文化が融合してできた文化

 

1.北山文化

・3代将軍足利義満のころに栄えた文化

 

①建築

鹿苑寺金閣足利義満北山の別荘に建てた

 

②芸能

…猿楽や田楽などの芸能をもとに、観阿弥世阿弥親子が大成。武家の保護を受ける

 

 

2.東山文化

・8代将軍足利義政のころに栄えた文化

 

①建築

慈照寺銀閣足利義政東山の別荘に建てた

 ※同じ敷地にある東求堂同仁斎書院造の建物

 

書院造…室町時代に成立した建築様式

 →特徴:床の間、ちがい棚、ふすま・障子、たたみ、天井をはる など

 ※現在の和風建築のもととなる

 

②芸術

水墨画…墨の濃淡で自然をえがく。雪舟が大成

枯山水…石と白い砂利で水や自然を表現する手法

 例)龍安寺(京都府)の石庭

 

 

3.民衆への文化の広がり

①芸能

狂言…能の合間に上演される演劇。民衆の生活や感情を表現

 

②文芸

連歌…人々が集まって、上の句と下の句を次々によんでつなげていく文芸

御伽草子お伽草子)…絵入りの物語。仏教・儒教の教えや、民間の伝承などをまとめた。

 例)「一寸法師」「浦島太郎」「ものぐさ太郎」など

 

③教育

足利学校…上杉氏が再興。僧や武士が集まり儒学を中心に学んだ

 

 

 

※漢字の読み方

・鹿苑寺金閣:ろくおんじきんかく

:のう

・猿楽:さるがく

・田楽:でんがく

観阿弥:かんあみ

世阿弥:ぜあみ

・慈照寺銀閣:じしょうじぎんかく

・東求堂同仁斎:とうぐどうどうじんさい

書院造:しょいんづくり

水墨画:すいぼくが

雪舟:せっしゅう

枯山水:かれさんすい砂利で水や自然を表現する手法

龍安寺:りょうあんじ

狂言:きょうげん

連歌:れんが

御伽草子お伽草子):おとぎぞうし

 

歴史3-9② 戦国大名と守護大名 まとめ

1.戦国大名の領国支配

①領国支配

城下町…戦国大名の城を中心に、家来や商工業者を呼び集めてつくられた町

分国法…戦国大名が領国を支配するために独自に定めた法

 →家臣や武士、農民の行動を取りしまるため

 ※けんか喧嘩両成敗などの規定があった

 

②領国を豊かにする政策

・農業:大規模な用水路の建設

・商工業:を廃止し自由な経済活動を認める

・鉱山の開発:石見銀山佐渡金山など

 

 

2.守護大名と戦国大名の違い

守護大名

・室町幕府の役職の1つ

・幕府の権威のもとで支配の正当性を保っていた

 

応仁の乱で室町幕府の権威が完全に没落

 →守護大名に従わない領国の武士や農民も出てきた

 

 

戦国大名

・幕府などの権威にたよらない

・実力で守護大名をたおし(下剋上)、領国の支配を勝ち取った

 

・もとの身分は守護大名の家臣や地方の有力な武士など

※守護大名から戦国大名になった大名もいた

 例)武田氏、今川氏、島津氏など

 

 

 

※漢字の読み方

分国法:ぶんこくほう

石見銀山:いわみぎんざん

 

 

歴史3-9① 応仁の乱とさまざまな一揆 まとめ

1.応仁の乱

①発生の年代

1467年、室町幕府8代将軍足利義政のとき、

 ※1477年まで続いた

 

②発生のきっかけ

・将軍のあとつぎをめぐる、有力な守護大名の対立

 ※細川氏と山名氏が対立

 

③将軍のあとつぎ候補

足利義尚足利義政と妻日野富子

足利義視足利義政で養子になっていた

 

※これに他の守護大名内部のあとつぎ争いなどもからみ、東軍・西軍に分かれ大規模な戦乱に発展

 

④結果

・戦乱は11年におよび、京都は荒廃

 →その後も全国で戦乱が続き、日本は戦国時代となる

 

 

2.戦国時代

応仁の乱以降、室町時代の後半の約100年間

下剋上…下の身分の者が実力で上の身分の者に打ち勝つ社会の風潮

 

 

3.さまざまな一揆

土一揆

・一致団結した農民が、年貢の軽減や不正を行う役人を辞めさせることなどの要求をかかげて武力で反抗すること

 

徳政令を要求する徳政一揆になることも

 例)1428年、正長の土一揆(近畿地方一帯)

※幕府は要求を受け入れて徳政令を出すこともあった

 

 

国一揆

・地方在住の武士と農民が団結して、守護大名の支配に対抗すること

 

 例)1485年、山城(の)国一揆(京都府)

  →守護大名の畠山氏の軍を追い出し、8年間にわたって自治を行った

 

 

一向一揆

浄土真宗一向宗)の信仰で団結した武士や農民が起こした一揆

 例)1488年、加賀の一向一揆(石川県)

  →守護大名をたおして約100年間の自治を行った

 

 

 

※漢字の読み方

足利義政:あしかがよしまさ

・足利義尚:あしかがよしひさ

・日野富子:ひのとみこ

・足利義視:あしかがよしみ

下剋上:げこくじょう

土一揆:つちいっき(どいっき)

正長:しょうちょう

国一揆:くにいっき

山城:やましろ

畠山:はたけやま

一向一揆:いっこういっき

 

歴史3-8 産業の発達と民衆の生活 まとめ

1.各種産業と流通の発達

①農業:収穫の増加

二毛作の全国的な広がり

肥料の使用など

 

②各種産業

・各地で特産物を生産:陶器、紙、酒、油

・絹織物:西陣(京都市)や博多(福岡市)でさかん

・鍛冶・鋳物業:刀や農具をつくる仕事

 

③交通

・海上交通:各地の産物を運ぶ

・陸上交通:運送業者の馬借車借が活躍

 

④商業

…商人や手工業者などが同業者ごとに結成した団体

 →公家(貴族)や寺社に銭などを納め、その見返りに保護を受け営業の独占権を認められた

 例)油座、材木座、魚座、紙座など

 

 

2.村の自治

・有力な農民を中心とする農村の自治組織

寄合…村民の会議・農作業について取り決めた

 →村のおきても作成。違反者には罰則もあり

・村単位で年貢の納入、用水の維持・管理を行う

 

土一揆

・年貢の軽減などを求めて、農民が団結して守護大名や荘園領主に武力で反抗すること

 →酒屋土倉をおそい、借金の帳消しを求めて幕府に徳政令の発令を要求する徳政一揆になることもあった

酒屋、質屋の土倉とも、お金を高利で貸していた

 

 

3.町の発展と自治

港町…海上交通の発達にともない、各地にできた

門前町…大きな寺社の周辺に発達した町

 

自治都市:博多・(日明貿易・日朝貿易で栄えた)、京都など

 →寄合を開いて自治を行う

 

町衆…京都の裕福な商工業者。自治を担う

 →応仁の乱でとだえていた祇園祭を復活

 

 

 

※漢字の読み方

二毛作:にもうさく

西陣:にしじん

・鍛冶:かじ

・鋳物業:いものぎょう

馬借:ばしゃく

・車借:しゃしゃく

:そう

寄合:よりあい

土一揆:つちいっき(どいっき)

土倉:どそう

門前町:もんぜんまち

町衆:ちょうしゅう(まちしゅう)

祇園祭:ぎおんまつり

 

歴史3-7 日明貿易、東アジアとの交流 まとめ

1.東アジアの動き

①中国

・14世紀半ば、漢民族を建国

 ※元の勢力(モンゴル民族)を北に追い出す

 

②朝鮮半島

・14世紀末、李成桂高麗をほろぼし、朝鮮国朝鮮)を建国

 ※ハングルという文字がつくられる。に朝貢し、日本とは対等な関係

 

 

2.倭寇の出現

・中国や朝鮮半島の沿岸で海賊行為をはたらいた集団

・中国人や朝鮮人もいた

 

 

3.日明貿易勘合貿易

①開始

倭寇の取りしまりを日本に求める

 →室町幕府の足利義満倭寇を禁止

 

②形態

朝貢形式足利義満が明の皇帝から「日本国王」と認められたうえで、貿易を行う

 

勘合…明から与えられた証明書

 使用した目的・理由:正式な貿易船と倭寇とを区別するため

 

 

③貿易品

・輸出品:硫黄・刀剣など

・輸入品:銅銭生糸・絹織物・水墨画など

 

 

4.日朝貿易

・朝鮮も日本に倭寇の取りしまりと貿易を求める

 →室町幕府の足利義満や、西国の守護大名が応じる

 

・輸出品:硫黄など

・輸入品:綿織物・仏教の経典など

 

 

5.琉球王国

①成立

・14世紀、北山中山南山の3つの勢力ができる

・15世紀、中山王の氏が沖縄島を統一

 →首里を都に琉球王国を建国

 

②貿易

中継貿易で栄える:日本、中国、朝鮮半島、東南アジアに船を送り、各地の産物を交換

 

 

6.アイヌ民族との交易

①アイヌの人々の暮らし

・13世紀から、蝦夷地(現在の北海道)で狩りや漁を行う

 

②和人とのかかわり

・14世紀、安藤安東)氏が、アイヌの人々と交易を開始

 ※津軽半島(青森県)の十三湊に根拠地を置く豪族

 

・15世紀、蝦夷地南部に和人を築いて進出

 →アイヌの人々と交易を行う

 ※和人:日本人のこと

 

・志苔館跡(北海道函館市)からは、大量の銅銭(宋銭)や磁器などが出土

 ※活発な交易の証拠

 

・交易により、アイヌの人々の生活が圧迫される

 ※15世紀半ば、首長コシャマインを中心にアイヌ民族が蜂起

 →和人にしずめられる

 

 

※漢字の読み方

:みん

李成桂:りせいけい(イソンゲ)

倭寇:わこう

勘合:かんごう

・水墨画:すいぼくが

琉球王国:りゅうきゅうおうこく

・北山:ほくざん

・中山:ちゅうざん

・南山:なんざん

氏:しょうし

中継貿易:ちゅうけいぼうえき(なかつぎぼうえき)

蝦夷地:えぞち

・十三湊:とさみなと

和人:わじん

:たて

・志苔館:しのりだて

・蜂起:ほうき

 

歴史3-6 建武の新政、南北朝の動乱、室町幕府 まとめ

1.建武の新政

①特徴

・後醍醐天皇による天皇中心の政治

・公家(貴族)重視の政策

 

②結果

・武士の不満が高まる

 →後醍醐天皇と対立した足利尊氏が兵をあげる

・新政は2年余りで失敗に終わる

 

 

2.南北朝の動乱内乱

2つの朝廷

北朝京都足利尊氏が京都に新たな天皇を立てて成立

 →室町幕府ができる

 

吉野奈良県)。京都からのがれた後醍醐天皇がたてた朝廷

 

 

3.室町幕府の成立

①成立

・1338年、足利尊氏が北朝の天皇から征夷大将軍に任命される(初代将軍)

 →京都に幕府を開く

 

3代将軍足利義満

・京都の室町に御所を建て、政治を行う

 →室町幕府とよばれる

・1392年、南北朝を統一

 

 

4.室町幕府のしくみ

①中央

管領…将軍の補佐役。足利氏の一族(細川氏、畠山氏など)の有力な守護がついた

侍所政所問注所:鎌倉時代と同様におかれた

 

②地方

鎌倉府…関東を中心に支配。長官の鎌倉公方には足利氏の一族がついた。幕府と対立することも

 

守護:幕府から強い権限を与えられた

 →一国を支配するようになり、守護大名とよばれた

 

 ※幕府の政治に関与するものもいた

 

 

 

※漢字の読み方

・建武の新政:けんむのしんせい

南北朝の動乱内乱):なんぼくちょうのどうらん(ないらん)

 

足利義満:あしかがよしみつ

管領:かんれい

鎌倉府:かまくらふ

・鎌倉公方:かまくらくぼう

 

歴史3-5② 鎌倉幕府の滅亡 まとめ

1.鎌倉幕府のおとろえ

①御家人の生活が苦しくなる

→その理由

分割相続により領地が小さくなっていた

元寇での戦いに対する恩賞がほとんどない

 

②幕府の対応

・1297年、幕府は徳政令永仁の徳政令)を発令

→内容:借金の帳消しや、御家人が失った土地をただで取り戻させた

 ※しかし、かえって経済が混乱

 

悪党の出現

・荘園領主に年貢を納めず、幕府にも従わない、新興の武士や商人の集団

 

 

2.鎌倉幕府の滅亡

後醍醐天皇の動き

・幕府を倒そうという計画を立てる

 ※政治の実権を朝廷に取りもどすため幕府をたおそうと計画

 →一度は失敗し、隠岐(島根県)に流される。のち脱出

 

②鎌倉幕府の滅亡

・新興武士の楠木正成、有力御家人の足利尊氏・新田義貞ら

 →後醍醐天皇に協力し、幕府をたおすために動く

・1333年、鎌倉幕府がほろぶ

 

 

※漢字の読み方

永仁の徳政令:えいにんのとくせいれい

悪党:あくとう

後醍醐天皇:ごだいごてんのう

楠木正成:くすのきまさしげ

足利尊氏:あしかがたかうじ

・新田義貞:にったよしさだ

 

 

歴史3-5① 元寇 まとめ

1.モンゴルの統一

チンギス・ハンによる統一

・13世紀初め、モンゴル高原で諸部族を統一

 →大帝国のモンゴル帝国に成長

 

②5代目:フビライ・ハン

・都を大都(北京)に移し、国号をと定める 

・朝鮮半島の高麗を従える

・日本にも使者を送り、従属を求める

→鎌倉幕府の8代執権北条時宗はこれを拒否

→2度にわたって日本をおそう(元寇

 

 

2.元寇

・元による日本への二度にわたる襲来

①1274年、文永の役

・元は高麗の軍も従え、日本に攻めてきた

・元は対馬、壱岐をおそい、九州北部の博多湾岸に上陸

・元の集団戦法や火薬を使った武器(火器)を使用

 →一騎打ちで戦う日本の御家人たちは苦戦

暴風雨により元軍は引き上げ

 

②1281年、弘安の役

・元は南宋)をほろぼし、再び日本を攻める

・御家人たちの抵抗に加え、幕府が海岸に築かせた石塁防塁)の防備もあり、元軍は上陸できず

ふたたび暴風雨がおこって元軍は引き上げ

 

 

 

※漢字の読み方

:げん

高麗:こうらい(コリョ)

北条時宗:ほうじょうときむね

元寇:げんこう

文永の役:ぶんえいのえき

・対馬:つしま

・壱岐:いき

弘安の役:こうあんのえき

石塁防塁):せきるい(ぼうるい)

 

歴史3-4 鎌倉文化 まとめ

鎌倉文化

①特徴

・京都の伝統的な公家文化を基礎に、武士の気風を反映した素朴で力強い文化

 

②建築・彫刻

東大寺の再建…源平の争乱で平氏に焼かれたが、寄付を集めて再建

東大寺南大門の新しい建築様式を取り入れた建築。門の左右には、運慶快慶らがつくった金剛力士像が置かれている

 

 

③文学

・「新古今和歌集」…後鳥羽上皇の命令で編集された。編集を担当した藤原定家のほか、西行(武士から僧になった)らの和歌を収録

・「平家物語」…源平の争乱や平氏の繁栄と没落をえがいた軍記物。琵琶法師によって語り伝えられた

・「方丈記」…鴨長明の随筆集。この世の無情さや社会のはかなさを記した

・「徒然草」…兼好法師吉田兼好)の随筆集。民衆の生活や日常でのできごとの感想などを記した

 

④絵画

絵巻物…合戦のようすや僧の伝記をえがいた

似絵…写実的な肖像画。伝源頼朝像などが有名

 

 

⑤鎌倉時代の新しい仏教

浄土宗法然

 …「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば、だれでも極楽浄土に生まれ変わると説いた

 

浄土真宗一向宗):親鸞法然の弟子

 …阿弥陀如来の救いを信じる心を起こすだけで救われることや、悪人こそ救われると説いた

 

時宗一遍

 …念仏の札の配布、踊念仏による布教を行った

 

日蓮宗法華宗):日蓮

 …法華経の題目南無妙法蓮華経」を唱えれば、人も国家も救われると説いた

 

禅宗座禅によって自分で悟りを開こうとする。から伝えられた

臨済宗栄西

 …幕府の保護を受けた。師との問答を通して真理をさとろうとした

 

曹洞宗道元

 …ひたすら座禅を行い自ら真理をさとろうとした

 

※奈良時代の仏教や、平安時代の仏教(天台宗真言宗)も、引き続き保護・信仰されていた

 

 

 

 

※漢字の読み方

運慶:うんけい

快慶:かいけい

金剛力士像:こんごうりきしぞう

藤原定家:ふじわらのさだいえ(ふじわらのていか)

西行:さいぎょう

琵琶法師:びわほうし

方丈記:ほうじょうき

鴨長明:かものちょうめい

徒然草:つれづれぐさ

兼好法師吉田兼好):けんこうほうし(よしだけんこう)

似絵:にせえ

浄土宗:じょうどしゅう

法然:ほうねん

南無阿弥陀仏:なむあみだぶつ

浄土真宗一向宗):じょうどしんしゅう(いっこうしゅう)

親鸞:しんらん

時宗:じしゅう

一遍:いっぺん 

・踊念仏:おどりねんぶつ

日蓮宗法華宗):にちれんしゅう(ほっけしゅう)

・南無妙法蓮華経:なむみょうほうれんげきょう

禅宗:ぜんしゅう

・座禅:ざぜん

臨済宗:りんざいしゅう

栄西:えいさい

曹洞宗:そうとうしゅう

道元:どうげん

 

歴史3-3 武士と民衆の生活 まとめ

1.地頭の荘園支配

①地頭と荘園領主の争いが発生

 →解決策

 ・下地中分地頭荘園領主で土地を半分に分け、それぞれの支配権を認める

 ・地頭が一定額の年貢を請け負い、領主に納める

 

②地頭を訴える

・紀伊(和歌山県)の阿氐河荘の農民

 →地頭のひどい行いを片仮名で書きつらね、荘園領主に訴えた

 

 

2.武士の生活

・「弓馬の道」、「武士の道」など

 …名誉を大切にし、恥を嫌う態度、武士の心構え

笠懸流鏑馬など、武芸の訓練にはげんだ

惣領…武士の一族の長。一族をまとめ、団結した

・領地は分割相続で、女性女子)にも相続が認められ、女性の地頭もいた

 

 

3.民衆の生活

牛馬)、鉄製の農具を使った農耕

を焼いたを肥料として使う

二毛作…同じ農地で1年に2種類の作物を収穫すること。米の裏作に麦を収穫した

定期市)…寺社の門前や交通の要所などで定期的に開かれた

・売買には中国から輸入された銅銭宋銭)を使用

 

 

※漢字の読み方

下地中分:したじちゅうぶん

・阿氐河荘:あてがわのしょう

・弓馬の道:きゅうばのみち

・武士の道:もののふのみち

笠懸:かさがけ

流鏑馬:やぶさめ

惣領:そうりょう

二毛作:にもうさく

 


地理6-2 地図記号 用語確認

次の1~23の地図記号がそれぞれ何を表しているかを答えなさい。 


続きを読む

地理6-2 地図記号 まとめ


続きを読む

地理6-1 地形図の読み取り 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.地形図で方位記号がない場合は、上を(  )とする。

 

2.2万5千分の1の地形図について、各問いに答えなさい。

①地形図中の1cmは、実際の距離では何mになるか。

②地形図中の5cmは、実際の距離では何mになるか。

 

 

 

3.地形図で標高の等しい地点を結んだ線を何というか。

 

4.問3の線の間隔がせまい場合は、傾斜が(  )であることを示している。 

 

 

 

5.下の図のア~クはそれぞれどの方位を示しているか。8方位で答えなさい。

続きを読む

地理6-1 地形図の読み取り まとめ

1.地形図のきまり

①方位

・地形図の上が 

 

②縮尺

2万5千分の15万分の1の地形図がある

 

③地図上の距離と実際の距離

a.2万5千分の1の地形図の場合

(1:25000)

・地形図の1cm=実際の25000cm(250m)

 →1cmは250m、2cmは500m、3cmは750m、4cmは1000m(1km)

 

b.5万分の1の地形図の場合

(1:50000)

・地形図の1cm=実際の50000cm(500m)

 →1cmは500m、2cmは1000m(1km)、3cmじゃ1500m(1.5km)、4cmは2000m(2km)

 

等高線

・標高の等しい地点を結んだ線

 

a.2万5千分の1の地形図の場合

→10mごとに引かれ、さらに50mごとに太い線がひかれる

 

b.5万分の1の地形図の場合

→20mごとに引かれ、、さらに100mごとに太い線がひかれる

 

※等高線の間隔が広い場合、傾斜はゆるやかである。

※等高線の間隔がせまいほど、傾斜は急になる

 

 

2.8方位

続きを読む

地理4-5 日本周辺の海と海流 用語確認

次の各問いに答えなさい。

 

1.日本周辺の海について、下の地図中のA~Dの海の名前をそれぞれ答えなさい。

続きを読む

地理4-4 日本の気候と雨温図 用語確認

下のア~カは、日本の各地域で計測された気温と降水量のグラフである。6つのグラフは日本の6種類の気候にそれぞれ対応している。また、グラフ中の数字は、年間平均気温と年間降水量を示している。グラフを参考にしながら、以下の各問いに答えなさい。


続きを読む

地理4-3 日本の地形 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.日本列島は何という造山帯に属しているか。

 

2.日本の陸地の約(  )が山地と丘陵地で、約3分の2が森林で占められている。

 

3.世界と比べた日本の川の特徴は、山から海までの距離が( ① )こと、流れが( ② )であること、流域面積が( ③ )ことなどがある。

 

4.海に面した平らな地形のことを何というか。

 

5.内陸にあり、山地に囲まれた平らな地形のことを何というか。

 

6.山間部から川が平野や盆地に流れ出たところに大きめの土砂がたまってできた地形を何というか。

 

7.問6の地形がみられるところは、水はけがよいため、(  )として利用されることが多い。

 

8.平野を流れる川の河口(海に流れ込むところ)に細かい土砂が積もってできた地形を何というか。

 

9.問8の地形がみられるところは、(  )や住宅地として利用されることが多い。

 

10.東北地方の三陸海岸、三重県の志摩半島、福井県の若狭湾などには、海岸線が複雑で、のこぎりの歯のように入り組んだ地形がみられるが、これを何というか。

 

11.下の各地方の地図中の①~⑪の山地・山脈、A~Lの平野や台地、a~gの川、ア~キの山・海・湖・海岸などの名前を、それぞれ答えなさい。

続きを読む

地理4-2 地方区分と都道府県 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.下の地図は、日本を7つの地方に区分したものである。A~Gにあてはまる地方の名前をそれぞれ答えなさい。

続きを読む

地理4-1 日本の位置と領域 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.日本列島は、4つの大きな島のほか、大小さまざまな島から構成されている。4つの大きな島とは何か、それぞれ答えなさい。

 

2.下の図は、領域とその周辺の模式図である。領域を構成するA~Cと、Aの周辺の海域D、a・bにあてはまる数字をそれぞれ答えなさい。 

続きを読む

地理5-7 北海道地方 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.北海道は( ① )によって東北地方と隔てられているが、その海底には( ② )が建設され、北海道と青森県をつないでいる。

 

2.北海道と千島列島、樺太などにかこまれた海を何というか。

 

3.問2の海に面した( ① )半島では、冬に( ② )がおしよせる。世界遺産(自然遺産)にも登録されていて、観光客も多い。

 

4.北海道に属す日本固有の領土で、現在ロシアに占拠されている島々をまとめて何というか。

 

5.問4を構成するのは、日本の最北端でもある( ① )のほか、( ② )・( ③ )・( ④ )である。

 

6.北海道の気候は、世界の気候区分では何に属するか。

 

7.北海道の道庁所在地を答えなさい。 

 

8.北海道のおもな漁港の町を2つ答えなさい。

 

9.問7の市にあり、東京(羽田空港) との間の便で利用客が多い空港を何というか。

 

10.日本の先住民で、現在の北海道などに多く暮らしていた人々を何というか。

 

11.北海道には明治時代に( ① )という役所が設置され、士族などが( ② )となって開拓を進めた。

 

12.北海道の道庁所在地もふくまれる、稲作がさかんな平野を何というか。

 

13.問12の平野はもともと泥炭地が広がっていたが、 他の地域から性質の異なる土を運んできたことで、稲作が可能となった。このような土地改良のことを何というか。 

 

14.北海道では( ① )で畑作がさかんで、( ② )で酪農がさかんである。

 

15.北海道が全国で生産量1位となっている農産物を3つ答えなさい。

 

16.北海道の漁業は、ほたて貝やこんぶ などの( ① )、さけ などを育てる( ② )がさかんである。

 

17.問2の海などで行われる遠洋漁業を( ① )というが、世界各国が( ② ) を設定した影響により、その後漁獲量は減少した。

 

 

解答

1.①津軽海峡  ②青函トンネル

2.オホーツク

3.①知床  ②流氷

4.北方領土

5.①択捉島 ②・③・④:国後島歯舞群島色丹島

6.冷帯亜寒帯

7.札幌市

8.函館釧路小樽などから2つ

9.新千歳空港

10.アイヌ

11.①開拓使  ②屯田兵

12.石狩平野

13.客土

14.①十勝平野  ②根釧台地

15.てんさいじゃがいも小麦たまねぎかぼちゃとうもろこしなどから3つ

16.①養殖  ②栽培漁業

17.①北洋漁業  ②経済水域排他的経済水域

 

地理5-7 北海道地方 解説

1.自然・気候

①地形・自然

 北海道は津軽海峡によって東北地方と隔てられています。

 オホーツク海に面した知床半島では、冬に流氷がおしよせ、観光資源ともなっています。

 

 北海道には北方領土も属しています。国後島択捉島歯舞群島色丹島で構成されます。択捉島日本の最北端でもあります。

 

②気候

 本州などとは異なる北海道の気候で、世界の気候でいうと冷帯亜寒帯)に属します。梅雨がないのも北海道の特徴です。

 

 

2.都市・交通

札幌市

 北海道の道庁所在地で、・人口は100万人をこえ、政令指定都市でもあります。明治時代以降に計画的に形成された都市であるため、碁盤の目のような街路になっています。

 

②漁港の町

 函館釧路、小樽などが有名です。

 

青函トンネル

・北海道と本州を結ぶ海底トンネルです。津軽海峡の海底を通ります。

 

新千歳空港

・札幌市にあります。札幌と東京(羽田)をつなぐ便の利用客が多いです。

 

 

3.歴史

 北海道には、先住民族であるアイヌの人々が古くから暮らしてきました。アイヌ語が由来となっている地名も多くみられます。

 明治時代になると、江戸時代までの蝦夷地という呼び方も改められ、開拓使という役所がおかれて屯田兵が開拓を進めました。

 

 

4.農業

 広大な土地をいかした大規模な農業が特徴です。農業生産額は全国1位となっています。日本全体の食料自給率は低いですが、北海道だけの食料自給率は200%にも達しています。

 

 稲作は石狩平野でさかんです。もともと石狩平野には泥炭地が広がり、稲作には向いていませんでした。それが、他の地域から性質の異なる土を運んできて土地を改良する客土を行ったことと、品種改良の成果もあって、米の生産が可能となりあっした。 

 

 畑作は十勝平野で、酪農は根釧台地とその周辺でさかんです。

 

 北海道が1位のおもな農産物はいくつもあります。北海道が占める割合と合わせて確認していきますと、てんさい(100%)、じゃがいも(77%)、小麦(68%)、たまねぎ(60%)、かぼちゃ(50%)、とうもろこし(47%)、生乳(51%)などとなっています。

 なお、1戸あたり乳牛飼育頭数は、北海道が全国1位です。

 

 

5.漁業

 北海道は漁業もさかんです。水産物の漁獲量は全国1位となっています。

 

 養殖では、ほたて貝、こんぶ など、栽培漁業では さけ などを育てています。

 

 

 オホーツク海などで行われる遠洋漁業を特に北洋漁業といい、根室釧路を基地として行われています。ただし、各国が(排他的)経済水域を設定した影響を受け、その後衰退しました。

 

 

6.観光

 北海道には観光客も多く訪れます。例えばオーストラリアや東南アジアなどからはスキー客が増加しています。

 流氷が見られる知床は世界遺産(自然遺産)に登録されていますし、毎年2月にはさっぽろ雪まつりが開催され、国内外から観光客が集まります。

 

地理5-6 東北地方 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.東北地方の中央部を南北に走る山脈を何というか。

 

2.北上川下流部に広がる宮城県の平野を何というか。

 

3.最上川下流部に広がり、稲作がさかんに行われている山形県の平野を何というか。

 

4.岩手県などの海岸を( ① )といい、その南部は海岸線の入り組んだ地形の( ② )となっている。

 

5.東北地方の太平洋側には、梅雨から夏にかけての時期に、北東から冷たい風が吹くことがある。この風を何というか。

 

6.問5の風が冷たい理由は、沖合を流れる寒流の影響によるものである。この寒流を何というか。

 

7.問5の風が吹くことで農業などに被害を及ぼすことがある。この自然災害を何というか。

 

8.秋田県や山形県は、日本の気候でいうと( ① )の気候に属し、冬は北西から吹く( ② )の影響で降雪が非常に多い。

 

9.日本人の食生活の変化により米が余るようになったため、1970年代から米の生産調整が行われた。これを漢字4字で何というか。

 

10.東北地方は果実の生産もさかんである。( ① )県は( ② )の生産が全国1位で全体の約70%、( ③ )県は( ④ )の生産が全国1位で全体の約50%となっている。また、山梨県が生産量1位・長野県が3位の( ⑤ )は、( ⑥ )県が2位となっている。

 

11.問4①の海岸の沖合は、暖流と寒流がぶつかり合うところがあるが、これを何というか。

 

12.宮城県の県庁所在地で、人口が100万をこえる東北地方最大の都市であるほか、政令指定都市、地方中枢都市でもある市を答えなさい。

 

 

13.東北地方の高速道路沿いや空港付近には、何を生産する工場が多く進出しているか。2つ答えなさい。

 

14.伝統的工芸品として、青森県の( ① )、岩手県の( ② )などが有名である。

 

 

解答

1.奥羽山脈

2.仙台平野

3.庄内平野

4.①三陸海岸  ②リアス海岸

5.やませ

6.親潮千島海流

7.冷害

8.①日本海側  ②季節風

9.減反政策

 

10.

山形 ②さくらんぼ

青森 ④りんご

もも ⑥福島

 

11.潮目

12.仙台市

 

13.IC集積回路)、自動車

14.(例)①津軽塗 ②南部鉄器

 

地理5-6 東北地方 解説

1.自然・気候

①地形

 東北地方の中央部には、奥羽山脈が南北に走っています。東北地方の6県全部にまたがっていて、岩手県と秋田県、宮城県と山形県の県境にもなっています。

 平野としては、北上川下流部に広がる仙台平野最上川下流部に広がり米の生産が多い庄内平野などがあります。

 岩手県を中心とする海岸を三陸海岸といい、その南部は海岸線の入り組んだリアス海岸となっています。

 

②気候

 中央部を南北に走る奥羽山脈により、太平洋側の気候と日本海側の気候に分かれています。

 

 太平洋側では、梅雨から夏にかけてやませという北東からの冷たい風が吹きます。風が冷たい理由は、寒流の親潮千島海流)の影響で、冷やされた空気が流れてくるためです。雲や霧(きり)を発生させることで日照時間が少なくなり、気温も低下します。これにより冷害が発生し、農業に被害を及ぼすこともあります。

 

 日本海側は、冬は北西の季節風の影響で雪が多くなる、日本海側の気候の特徴が明確に表れています。

 

 

2.農業

①稲作

 東北地方は日本の穀倉地帯となっていて、秋田平野、庄内平野、仙台平野などで米の生産がさかんです。都道府県別の米の生産量を見ても、新潟県・北海道とともに東北地方の各県が上位にその名を連ねています。

 

 ただし、戦後の日本人の食生活が変化したことなどにより、米が余るようになったため、1970年代から米の生産調整を実施してきました。これを減反政策といいます。現在は廃止が決定しています。

 

 

②果実の生産

 東北地方は果実の生産も多くなっています。りんごといえば青森県が有名ですね。全国1位の生産で、全体の約50%を占めています。さくらんぼ山形県が全国1位で、全体の約70%にもなります。もも福島県の生産量が多く、山梨県に次いで2位になっています。

 

 

3.漁業

 三陸海岸の沖には暖流と寒流がぶつかる潮目があります。ここではプランクトンが多く、それをえさとする魚も多く集まることから、好漁場となっています。

 青森県の八戸港、宮城県の気仙沼港は、水あげ量も多く日本有数の漁港です。

 

 養殖もさかんです。三陸海岸ではこんぶ・わかめ・かき、青森県ではほたて貝の養殖が多くなっています。

 

 

4.都市と過疎化

 宮城県仙台市は人口100万をこえる東北地方最大の都市です。政令指定都市であり、地方中枢都市でもあります。一方、新幹線や高速道路が通らない地域では人口が減少を続け、過疎深刻となっています。

 

 

5.工業

 IC集積回路)を生産する工場が高速道路東北自動車道)や空港沿いに多く、自動車の工場が岩手県から宮城県の高速道路沿い多く進出しています。

 

 

6.伝統産業と伝統的工芸品

 青森県の津軽塗、岩手県の南部鉄器、山形県の天童将棋駒、福島県の会津塗などが有名です。

 

 

7.伝統的な祭り

 青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、仙台七夕まつり、山形花笠まつりが夏の時期に行われ、観光客もふくめて多くの人が集まります。

 

地理5-5 関東地方 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.関東地方に広がる日本最大の平野を何というか。

 

2.関東地方の西部の山地を何というか。

 

3.関東地方を流れる流域面積が日本最大の川を何というか。

 

4.関東地方には、富士山などの火山灰が積もって形成された赤土の層がみられるが、これを何というか。

 

 

5.小笠原諸島は(  )の気候となっている。

 

6.東京・横浜などの都市部は、周辺より気温が高くなっている。この現象を何というか。

 

7.東京都と周辺の県もふくめた日本最大の都市圏を何というか。

 

8.問7の都市圏では、人口が増加する(  )が進んでいる。

 

9.日本最大の貿易港である成田国際空港では、軽量で高価な(  )の輸送が多い。

 

10.東京都から神奈川県に広がっている工業地帯を何というか。

 

11.一極集中の進む東京には情報も多く集まるため新聞社や出版社も多いことから、問10の工業地帯は他の工業地帯・地域と比べて(  )業・(  )関連業がさかんである。

 

12.東京湾の東岸、千葉県の千葉港を中心に形成され、火力発電所や石油化学コンビナートなどが立ち並ぶ工業地域を何というか。

 

13.茨城県の南東部を中心とし、石油化学コンビナートが集まるなど石油化学工業が発達している工業地域を何というか。 

 

14.埼玉県・栃木県・群馬県にまたがって形成されている内陸の工業地域を何というか。

 

15.埼玉県、千葉県、茨城県などでさかんな、大都市周辺で行われる農業を何というか。

 

16.群馬県嬬恋村などの高冷地では、キャベツ・レタスなどの( ① )野菜を栽培し、夏でも涼しい気候を利用して、野菜の出荷時期を遅らせる( ② )が行われている。

 

17.問16の農業のように、都市部などの大消費地から離れたところで野菜を栽培し、トラックなどで消費地に出荷する農業を何というか。

 

 

解答

1.関東平野

2.関東山地

3.利根川

4.関東ローム

 

5.亜熱帯

6.ヒートアイランド現象

7.東京大都市圏

8.過密

9.IC集積回路

10.京浜業地帯

11.印刷

12.京葉工業地域

13.鹿島臨海工業地域

14.北関東工業地域

15.近郊農業

16.①高原  ②抑制栽培

17.輸送園芸農業

 

 

地理5-5 関東地方 解説

1.自然・気候

①地形

 まず関東地方の地形についてです。関東地方には、日本最大の平野である関東平野が広がっています。西部には、関東山地があります。さらに、流域面積が日本で最も大きい利根川も流れています。

 このほか、関東地方に特徴的なものとしては、関東ロームがあります。これは、富士山などの火山灰が積もって形成された、赤土の層のことです。

 

②気候

 関東地方は太平洋側の気候に属します。そのため、冬は乾燥した北西の季節風が吹き、晴天の日が多くなります。この冬の北西の季節風は、からっ風ともよばれます。自転車で北に向かう場合は向かい風に苦しめられます。

 

 東京都に属する小笠原諸島は、沖縄などと同じ亜熱帯の気候になっています。

 

 

 東京や横浜などの都市部では、ヒートアイランド現象が見られます。これは、自動車や建物からの排熱や、緑地の減少などを原因として、都市部の気温が周辺より高くなる現象のことです。同じ東京都でも、都心部と西部などでは、気温が数℃違うこともよくあります。

 

 

2.東京:日本の首都

①一極集中

 日本の首都である東京には、人口だけでなく、政治や経済、文化なども過度に集中しています。これを一極集中といいます。

 周辺の県もふくめた東京大都市圏には、日本の総人口の約4分の1、3000万人以上が暮らしています。過密が進んでおり、1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)は人口が増加傾向にあります。

 

②昼と夜の人口変化

 1都3県における昼と夜の人口を比較してみると、東京都は、昼間人口>夜間人口となっています(昼間人口は「ちゅうかんじんこう」と読みます)。一方、埼玉県・千葉県・神奈川県は 昼間人口<夜間人口です。これは、3県から東京都へ通勤・通学する人が多いためです。

 

 つまり、埼玉・千葉・神奈川で暮らし(3県の夜間人口が多い)、日中は東京都内の学校や会社に行く(東京都の昼間人口が多い)、という人が多いということです。「埼玉都民」「千葉都民」などという言い方もあるほどです。

 

 

3.おもな空港

①東京国際空港

 一般には羽田空港とよばれている空港です。国内線に加えて、現在は国際線の発着もあります。

 

②成田国際空港

 一般には成田空港とよばれていて、千葉県成田市にあります。輸出額・輸入額が日本最大の貿易港となっています。空港も「港」なので注意しましょう。

 取り扱い品目としては、IC集積回路)の輸送が多くなっています。航空機による輸送は費用がかかりますが、航空機が利用される理由は、IC(集積回路)は軽量で高価なため、大量に運べるので航空機を利用しても採算が取れるからです。

 

 

4.産業

 関東地方では、特に情報通信技術(IT、ICT)関連産業がさかんになっています。そのようなこともあり、第3次産業(サービス業など)の従事者の割合は、1都3県では7割以上となっています。

 

 

5.工業

 関東地方には、いくつかの工業地帯・工業地域が形成されています。

 

京浜工業地帯

 東京都から神奈川県に広がっています。この工業地帯の特徴としては、印刷業がさかんなことです。工業生産額に占める印刷業も割合も、他の工業地帯・地域に比べて大きくなっています。その理由は、(東京には)多くの情報が集まるため新聞社や出版社が多いからです。

 

 

京葉工業地域

 東京湾の東岸、千葉県の千葉港を中心に形成されています。火力発電所や、石油化学コンビナートなどが立ち並んでいます。

 

 

鹿島臨海工業地域

 茨城県の南東部、鹿島港を中心とする工業地域です。石油化学工業が発達しており、石油化学コンビナートが集まっています。

 

 

北関東工業地域

 内陸の工業地域として、埼玉県・栃木県・群馬県に広がっています。

 

 北関東自動車道が2011年に開通し、物資の輸送などにかかる時間が短縮されました。

 

 

6.農

近郊農業

 埼玉県、千葉県、茨城県などでさかんです。

 特に茨城県、千葉県の農業生産額は、全国でも上位にあります。茨城県は2位千葉県も3~4位にランクインすることが多いです(1位は北海道)。

 

抑制栽培

 中部地方の長野県などと同様、夏でも涼しい高冷地では抑制栽培が行われており、高原野菜を栽培しています。群馬県嬬恋村ではキャベツ・レタスなどを栽培し、都市部に出荷する輸送園芸農業がさかんです。

 

 

7.茨城県

 農業生産額が北海道に次いで全国2位であることや、琵琶湖に次いで2位の広さの湖である霞ケ浦があります。

 

 

8.千葉県

 農業、工業ともさかんな県で、農業は近郊農業として、工業は京葉工業地域でさかんです。

 

 

9.東京都

 人口が全国1位で、約1300万人となっています。日本の総人口の約1割が東京都に集中していることになります。

 京浜工業地帯でもふれましたが、印刷業印刷関連業の出荷額が特に多くなっています。隣接する3県(埼玉・神奈川千葉)からの通勤・通学者が多いため、昼間人口>夜間人口となっています。

 

地理5-4 中部地方 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.中部地方にそびえる( ① )、( ② )、( ③ )の3つの山脈をまとめて( ④ )という。

 

2.静岡県・山梨県にまたがる日本一高い山を何というか。

 

3.愛知県北西部から岐阜県南部に広がっている平野を何というか。

 

4.愛知県名古屋市を中心に広がる。工業生産額1位の工業地帯を何というか。

 

5.愛知県豊田市では、輸送用機械の中でも(  )の生産が多い。

 

6.三重県四日市市には大規模な(  )が構成されている。

 

7.静岡県浜松市・富士市などに広がっている工業地域を何というか。

 

8.北陸地方の伝統的工芸品を1つ書きなさい。 

 

9.ガラス温室やビニールハウスを利用した園芸農業を何というか。

 

10.長野県の高冷地などで行われている、夏でも冷涼な気候を利用して出荷時期を遅らせる農業を何というか。 

 

11.新潟県の中部から北部にかけて広がり、水田単作地帯にもなっている平野を何というか。

 

12.山梨県が全国1位の生産量となっている果樹を2つ答えなさい。

 

13.愛知県名古屋市を中心とする都市圏を何というか。

 

14.低地の集落や耕地を洪水から守るために、周囲に堤防をめぐらせた集落を何というか。

 

15.新潟県新潟市などを流れる日本一長い川を何というか。

 

16.長野県の諏訪盆地では、時計などを生産する(  )工業がさかんである。

 

17.青森県に次いで長野県が2位の生産量の果実は何か。

 

18.静岡県は( ① )・( ② )の生産が特に多く、 ( ① )の生産量は全国1位である。

 

 

解答

1.

①・②・③:木曽山脈飛驒山脈赤石山脈

日本アルプス

2.富士山 

3.濃尾平野

4.中京工業地帯

5.自動車

6.石油化学コンビナート 

7.東海工業地域

8.輪島塗加賀友禅などから1つ 

9.施設園芸農業

10.抑制栽培

11.越後平野

12.ぶどうもも

13.名古屋大都市圏

14.輪中 

15.信濃川

16.精密機械

17.りんご

18.①  ②みかん

 

地理5-4 中部地方 解説

1.自然・気候

 まずは中部地方の自然や地形についてからです。中部地方の中央部には3000m級の山がつらなっています。なかでも飛驒山脈木曽山脈赤石山脈の3つの山脈をまとめて日本アルプスといい、「日本の屋根」ともよばれています。

 ほかにも、静岡県・山梨県にまたがるところには、日本一高い3776mの火山、富士山があります。

 

 海に近いところは平野もあります。愛知県北西部~岐阜県南部に濃尾平野広がっています。

 

 

2.3つの地域区分と気候

 中部地方はさらに3つの地方に区分され、それぞれ異なる気候になっています。

①東海

 太平洋側を東海といい、太平洋側の気候に属しています。夏の降水量が多く、冬でも比較的温暖な気候です。

 

②中央高地

 内陸部を中央高地といいます。気候は、中央高地の気候(内陸の気候)です。

 

③北陸

 日本海側を北陸といいます。日本海側の気候に属しているので、冬は北西から季節風が吹いてかなりの量の雪が降ります。

 

 

3.工業

 中部地方にはいくつかの工業地帯・地域があります。

 

中京工業地帯

 愛知県名古屋市を中心に、岐阜県や三重県の一部にも広がっている工業地帯です。全国の工業地帯・地域のなかで工業生産額が1位となっています。

 工業生産額のうちわけを見ると、機械類が6割以上を占めています。そのなかでも輸送用機械、具体的には自動車が多く生産されています。 愛知県豊田市は大手の自動車会社があり、自動車の生産が多く、日本国内だけでなく海外に対しても名古屋港などから輸出されています。 

 このほか、三重県四日市市には石油化学コンビナートが構成されています。

 

 

東海工業地域

 静岡県浜松市・富士市などに広がっている工業地域です。二輪車、つまりオートバイのほか、パルプ、紙製品、輸送用機械(自動車など)の生産が多くなっています。

 

 

③北陸工業地域

 新潟県、富山県、石川県、福井県の、北陸地方の沿岸部に広がる工業地域です。

 この工業地域の特徴として、伝統的な工業が石川県や福井県にみられます。輪島塗加賀友禅などがあり、もともと冬の農家の副業から発展したものが多いです。

 

 

4.世界遺産

岐阜県の白川郷、富山県の五箇山の合掌造り集落が世界遺産に登録されています。傾きの急な茅葺きの屋根の家屋が特徴です。

 

 

5.農業

園芸農業

 東名高速道路など交通の便がよいのを利用して、都市向けに野菜・花を栽培しています。

 ガラス温室やビニールハウスを利用した園芸農業も行われており、これを特に施設園芸農業といいます。

 

抑制栽培

 長野県の高冷地などでは、夏でも冷涼な気候を利用して、野菜などの出荷時期を遅らせる抑制栽培行われています。レタス・キャベツなどの高原野菜が栽培の中心です。

 

 

③稲作

 越後平野などの北陸では、の生産がさかんで、水田単作地帯になっています。

 

 

④果樹栽培

 山がちな地域では扇状地という地形が多く形成されています。扇状地は水はけがよいため、果樹栽培に適しています。そのため、中央高地の甲府盆地・長野盆地の扇状地などで、ぶどうももりんごなどの果樹が栽培されています。

 

 なお、全国の生産量順位を家訓しておくと、ぶどうは1位・山梨県、2位・長野県、3位・山形県となっています。ももは1位・山梨県、2位・福島県、3位・長野県です。いずれも、中部地方の県が上位にきています。

 

 

6.都市・集落

名古屋大都市圏

 愛知県名古屋市を中心とする都市圏で、岐阜県、三重県まで広がっています。

 

輪中

 洪水から集落や耕地を守るため、周囲に堤防をめぐらせた集落のことを輪中といいます。木曽川(きそがわ)・長良川(ながらがわ)・揖斐川(いびがわ)の下流域の低地に見られる輪中が有名で、川の水面より低い位置に集落が形成されています。

 

 

7.新潟県

 新潟県の越後平野は米の単作地帯になっていて、米の生産量は全国でも上位にあります。

 県庁所在地の新潟市は、日本一長い信濃川の下流に位置しています。

 

8.山梨県

 ぶどうももの生産量が日本一と、果樹の生産が多くなっています。観光農園も多く、観光客が訪れています。

 

 

9.長野県

①工業

 工業では、情報通信機械や電子部品が多くなっています。諏訪盆地では時計などを生産する精密機械工業がさかんです。

 

②農業

 農業では抑制栽培が行われ、レタスなどの高原野菜を夏の朝に収穫し、高速道路を通って東京などの大都市へ出荷されています。 

 りんごの生産量は全国2位です。1位はもちろん青森県です。

 

 

10.静岡県

①農業

 農業では、みかんの生産が多く、特に茶の生産量は全国1位となっています。

 

②漁業

 焼津港(やいづこう)は遠洋漁業の基地の1つで、水あげ量・金額とも日本有数の港です。

 

③工業

 東海工業地域が広がっています。製造品出荷額等は全国3~4位と上位にあります。

 浜松市輸送用機械オートバイ)や楽器の生産がさかんです。

 

 

11.愛知県

①農業

 渥美半島には豊川用水が引かれています。電照ぎく(菊の電照栽培)など花の施設園芸農業がさかんです。

 

②工業

 中京工業地帯の中心であることもあり、工業生産額は全国1位です。豊田市を中心に自動車の生産がさかんです。

 

地理5-3 近畿地方 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.三重県の志摩半島は海岸が入り組んだ地形になっている。このような海岸を何というか。

 

2.近畿地方の南部にあるけわしい山地を何というか。

 

3.日本最大の湖がある県と、その湖の名前を答えなさい。

 

4.問3の湖では、プランクトンが大量発生して水質が悪化する現象がたびたび生じる。これを何というか。

 

5.瀬戸内海に面する地域は降水量が少ないため、多くの(  )がある。

 

6.大阪・神戸・京都を中心に広がっている都市圏を何というか。

 

7.近畿地方で大阪府・兵庫県を中心に、和歌山県などまで広がっている工業地帯を何というか。

 

8.問7の工業地帯では、戦前は(  )工業が中心であった。

 

9.都市の周辺で野菜などを生産する農業を何というか。

 

10.京都の伝統的工芸品の1つでもある織物を何というか。

 

 

解答

1.リアス海岸

2.紀伊山地

3.滋賀県琵琶湖

4.赤潮

5.ため池 

6.大阪大都市圏京阪神大都市圏 

7.阪神工業地帯

8.せんい

9.近郊農業

 

10.西陣織

 

地理5-3 近畿地方 解説

1.近畿地方の自然・気候

 三重県の志摩半島は入り組んだリアス海岸になっています。

 近畿地方の南部には、けいわしい紀伊山地がそびえています。林業では吉野すぎが有名です。

 

 滋賀県には日本最大の湖である琵琶湖があります。琵琶湖は近畿地方の水がめとして、飲料水、農業・工業用水、水力発電の用水などに利用されています。プランクトンが大量発生して水質が悪くなる赤潮の発生といった問題もあり、水質改善の対策が進められています。

 

 瀬戸内海に面する地域は降水量が少ないため、ため池が多くあります。

 

 1995年には阪神大震災兵庫県南部地震)が発生し、大きな被害をもたらしました。

 

 

2.都市圏

 大阪・神戸・京都を中心に、大阪大都市圏京阪神大都市圏)が広がっています。

 

3.工業

 近畿地方で大阪府・兵庫県を中心に、和歌山県などまで広がる工業地帯を阪神工業地帯を阪神工業地帯といいます。戦前はせんい工業が中心でしたが、現在は、化学鉄鋼の割合が高めとなっています。

 東大阪市などの内陸部には、多くの中小企業があります。

 

 

4.農業

 都市周辺で野菜を生産する近郊農業が行われています。京野菜(きょうやさい)の九条ねぎ、賀茂なすなどが有名です。

 

 

5.文化財

 古都である京都奈良には、文化財が多くあります。伝統的工芸品としては、京都の京焼(清水焼)、西陣織などがあります。

 このほか、多くの世界遺産(文化遺産)があり、多くの観光客が国内外から訪れています。

 

 

6.大阪府について

①人口

 大阪府の人口は東京都神奈川県に次いで3位の多さです。

 

②面積

 人口が多い一方で、面積は全国で2番目に小さいです。そのため、人口密度は全国2位となっています。

 

③商業

 江戸時代の大阪は「天下の台所」として栄えました。現在も大阪には問屋街が形成されており、卸売の中心として栄えています。そのため、大阪府は商品の販売額に占める卸売業の割合が高くなっています。

 

④農業

 大阪府の農業生産額は少ないです。

 

地理5-2 中国・四国地方 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.中国・四国地方の気候は、四国山地より南は( ① )の気候、四国山地と中国山地の間の地域は( ② )の気候、中国山地より北は( ③ )の気候となっている。

 

2.瀬戸内海周辺は水不足になりがちなので、(  )や用水路がかんがい用に整備されている。

 

3.南四国の沖を流れている暖流を何というか。

 

4.中国・四国地方に形成されている工業地域を何というか。

 

5.問4の工業地域では、( ① )工業や製鉄業、自動車工業などの重化学工業が発達している。( ② )県( ③ )市などには( ① )コンビナートが構成されています。

 

6.市町村などの人口が減少していくことを何というか。

 

7.人口減少を防ぐために市町村などが取り組んでいる地域おこしを何というか。

 

8.本州四国連絡橋は、( ① )、( ② )、( ③ )の3つがあり、( ① )は岡山県と香川県を結ぶ児島・坂出ルートである。

 

 

9.高知県では、温暖な気候を利用して( ① )平野で( ② )が行われており、冬から春にかけて( ③ )などの施設できゅうり・なす・ピーマンなどを栽培・出荷している。 

 

10.愛媛県でさかんに栽培されている果実は何か。

 

11.広島市を流れる太田川の河口に形成されている地形を何というか。

 

12.広島県では、(  )の養殖がさかんである。

 

13.鳥取県では( ① )の栽培がさかんであるほか、( ② )でらっきょうやメロンの栽培がさかんである。

 

 

解答

1.①太平洋側  ②瀬戸内  ③日本海側

2.ため池

3.黒潮日本海流

4.瀬戸内工業地域

5.①石油化学  ②岡山  ③倉敷

6.過疎化

7.町おこし村おこし

8.①瀬戸大橋  ②・③:明石海峡大橋瀬戸内しまなみ海道

9.①高知  ②促成栽培  ③ビニールハウス

10.みかん

11.三角州

12.かき 

 

13.①なし  ②鳥取砂丘

 

地理5-2 中国・四国地方 解説

1.中国・四国地方の3つの地域区分

 中国・四国地方はさらに3つの地域に区分することができます。中国山地より北の地域を山陰中国山地と四国山地にはさまれた地域を瀬戸内四国山地より南の地域を南四国といいます。

 それぞれの地域は気候が大きく異なっています。参院は日本海側の気候で、冬は北西から吹く季節風の影響で雪や雨が多くなります。瀬戸内は瀬戸内の気候に属し、年間を通じて温暖で、降水量が少ないです。そのため、水不足になりやすいので、ため池や用水路がかんがい用に整備され、農業に利用されています。南四国は黒潮日本海流)の影響で1年を通して温暖で、太平洋側の気候に属し、南東の季節風や台風の影響で降水量が多いです。

 

 

2.中国・四国地方の工業

 中国・四国地方には、瀬戸内工業地域が形成されています。工業生産額の内訳を見ると、化学工業、機械が多くなっています。

 石油化学工業、製鉄業、自動車工業などの重化学工業が発達していて、岡山県倉敷市などには石油化学コンビナートが構成されています。

 

 また、臨海部に工場が多く立地していますが、これは、原料の輸入と製品の輸出に便利なためです。 加工貿易に適しているということですね。

 

 

3.都市と問題

 市町村などの人口が減少していくことを過疎化といいます。過疎化の進んだ地域では、人口減少を防ぐために町おこし村おこしといった地域おこしに取り組んでいるところも多いです。

 

 

4.交通網の整備

①本州四国連絡橋

 本州と四国をつなぐ3本のルートを本州四国連絡橋といい、瀬戸大橋明石海峡大橋瀬戸内しまなみ海道があります。そのなかでも、児島・坂出ルートの瀬戸大橋は、岡山県と香川県の間に通っているのですが、その開通後、岡山県と香川県の間では移動時間が短縮されたため、自動車や道による通勤・通学者が増加しました。

 

高速道路

 中国・四国地方の高速道路には、中国自動車道、山陽自動車道などがあります。

 

 

5.高知県

 太平洋に面した高知県は、沖を暖流の黒潮日本海流)が流れているため、温暖な気候となっています。その気候を利用して、高知平野促成栽培が行われていて、冬から春にかけてビニールハウスきゅうり・なす・ピーマンなどをさかんに栽培・出荷しています。

 

 

6.愛媛県

 愛媛県はみかんの栽培がさかんなことで有名ですね。農業生産額に占める果実の割合も大きいです。ただし、農業生産の金額そのものは全国的に見て大きいわけではありません。 

 

7.香川県

 香川県は面積が全国で最小の県です。 

 

8.広島県

 広島市は太田川の河口に三角州が広がっていて、都市を形成しています。人口は100万人をこえ、政令指定都市であり、地方中枢都市でもあります。また、世界で初めて原子爆弾が投下された広島市は、平和記念都市にも指定されています。

 

 広島県の漁業では、かきの養殖がさかんです。

 

 

9.岡山県

 岡山県では、ぶどうももの栽培がさかんです。

 

10.鳥取県

 鳥取県では、なしの栽培がさかんであるほか、鳥取砂丘らっきょうメロンの栽培がさかんに行われています。

 

11.島根県

 島根間には世界遺産の石見銀山があります。

 

地理5-1 九州地方 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.九州地方の日本海側を流れる暖流を何というか。

 

2.九州地方の太平洋側を流れる暖流を何というか。

 

3.南西諸島は熱帯に近い温帯となっている。このような気候を何というか。漢字3字。

 

4.九州地方には火山が多いが、そのうち2つを書きなさい。

 

5.九州地方は夏から秋にかけて(  )が全国平均よりも多く接近・上陸し、暴風雨にみまわれることが多い。

 

6.福岡県や佐賀県に広がる九州地方最大の平野を( ① )といい、農業では( ② )がさかんにおこなわれている。

 

7.同じ農地で1年に2種類の作物を栽培することを何というか。

 

8.九州地方の山がちなところでは、(  )が形成され、稲作が行われている。

 

9.九州地方の( ① )平野では、温暖な気候を利用して出荷時期を早める( ② )がさかんに行われている。

 

10.鹿児島県を中心に、火山灰の積もった台地が広がっている。この台地のことを何というか。

 

11.八幡製鉄所が建設されたことにともない、九州地方では工業が発展した。こうして形成された工業地帯(地域)を何というか。

 

12.1960年代、おもな資源が( ① )から( ② )にかわる( ③ )がおこり、問11の工業地帯(地域)の地位は低下した。

 

13.近年の九州地方には、( ① )や( ② )の工場が多く進出している。( ② )の工場が多いことから、九州地方のことを( ③ )ということもある。

 

14.高度経済成長期の九州地方では、熊本県を中心に四大公害病の1つである(  )が発生した。

 

15.佐賀県は干潟の広がる( ① )に面し、( ② )の養殖がさかんに行われている。

 

16.長崎県では、1991年に(  )が噴火し、大きな被害をもたらした。

 

17.熊本県には、世界最大級の( ① )をもつ火山の( ② )がある。

 

18.鹿児島県には、1993年に世界遺産に登録された( ① )や、宇宙センターのある( ② )などの島がある。

 

19.鹿児島県が全国1位の生産をあげているいも類は何か。

 

20.鹿児島県が静岡県に次いで全国2位の生産をあげている作物は何か。

 

 

 

 

解答

1.対馬海流 

2.黒潮日本海流

3.亜熱帯

4.阿蘇山桜島雲仙岳普賢岳)などから2つ

5.台風

6.①筑紫平野  稲作

7.二毛作

8.棚田

9.①宮崎  ②促成栽培

10.シラス台地

11.北九州工業地帯地域

12.①石炭  ②石油  ③エネルギー革命

13.①自動車  IC集積回路) ③シリコンアイランド

14.水俣病

15.①有明海  ②のり

16.雲仙岳普賢岳

17.①カルデラ  ②阿蘇山

18.①屋久島  ②種子島

19.さつまいも

 

20.

 

地理5-1 九州地方 解説

1.九州地方

①気候・自然

 九州地方は日本海側を対馬海流、太平洋側を黒潮日本海流)という2つの暖流が流れ、比較的温暖な地域となっています。沖縄県をふくむ南西諸島亜熱帯(熱帯に近い温帯)の気候となっています。

 

 九州地方には火山も多く、阿蘇山桜島雲仙岳普賢岳)などがあります。そのため、温泉も多く、観光資源のほか、再生可能エネルギーの1つである地熱発電などとして活用されています。

 九州地方は台風の通り道でもあるため、毎年多くの降水量があります。

 

 

 

②農業

 九州地方の平野としては筑紫平野宮崎平野があります。

 筑紫平野は米の産地で、稲作がさかんです。また、二毛作といって、同じ土地で1年に2種類の作物も栽培されています。具体的には米の収穫後に大麦・小麦を栽培しています。

 山がちなところでは、棚田も形成されています。 

 

 宮崎平野では、温暖な気候を利用して出荷時期を早める促成栽培が行われています。ビニールハウスきゅうり・ピーマンなどを栽培しています。

 

 鹿児島県から宮崎県南部にかけては、桜島から噴き出された火山灰が積もった台地が広がっています。この台地をシラス台地といいます。水分を保ちにくいため、稲作には向いておらず、この地域では畑作畜産がさかんになっています。

 

 南西諸島ではさとうきび、パイナップル、花などの栽培がさかんになっています。

 

 

③工業

 明治時代、北九州に官営の八幡製鉄所が建設され、筑豊炭田などでとれる石炭と、中国から輸入される鉄鉱石を利用して、鉄鋼がさかんに生産されるようになりました。こうして工業が発展し、北九州工業地帯地域)が形成されました。

 

 戦後しばらくたった1960年代になると、資源の中心が石炭から石油に変わるエネルギー革命がおこりました。そのような影響もあって、北九州工業地帯(地域)の地位は低下していきました。

 

 その後、九州地方にはIC集積回路)や自動車を生産する工場が多く進出するようになりました。ICの工場が多いことから、アメリカのシリコンバレーにならって、九州地方をシリコンアイランドとよぶこともあります。

 

 

④公害

 高度経済成長期には深刻な公害も発生しました。九州地方では、熊本県を中心に水俣病が発生してしまいました。その後の環境改善などの努力により、水俣市は2008年に環境モデル都市に指定されています。

 なお、四大公害病とは、水俣病イタイイタイ病新潟水俣病四日市ぜんそくです。 

 

2.福岡県

 福岡県の県庁所在地は福岡市です。人口は100万をこえ、政令指定都市でもあり、また九州地方の中心年でもあります。

 筑紫平野で稲作がさかんに行われています。

 

 

3.佐賀県

 佐賀県は、干潟の広がる有明海に面していて、のりの養殖がさかんに行われています。

 

 

4.長崎県

 長崎県は平地が少ないことで有名です。坂道が多いのも特徴です。

 1991年には雲仙岳普賢岳)が噴火し、大きな被害をもたらしました。

 

 長崎県には離島が多いほか、海岸線が複雑なこともあり、海岸線の長さは全国2位となっています。1位は北海道です。

 

 

5.熊本県

 熊本県には、世界最大級のカルデラをもつ阿蘇山があります。

 

 

6.大分県

 大分県には、全国でも有数の温泉観光地である別府温泉があります。

 

 

7.宮崎県

 温暖な気候を利用して、宮崎平野では野菜の促成栽培が行われています。

 畜産もさかんで、ブロイラー(食用のにわとり)や肉牛、豚の飼育がさかんになっています。

 

 

8.鹿児島県

 鹿児島県の島には、1993年に世界遺産に登録された屋久島や、戦国時代に鉄砲が伝わり現在は宇宙センターが建設されている種子島などがあります。

 

 桜島から出た火山灰が積もったシラス台地が広がっており、稲作に向かないため畜産や畑作がさかんです。特に畜産は鹿児島県の農業生産額の50%以上を占めるほどで、宮崎県と同じくブロイラー、肉牛、豚の飼育がさかんです。ブロイラーの飼育頭数は、宮崎県と鹿児島県が全国1・2位となっています。

 このほか、さつまいもの生産量は全国1位、の生産量は全国2位 です。茶の生産1位は静岡県ですね。

 

 

9.沖縄県

 沖縄県では観光業がさかんで、多くの観光客が訪れています。そのため、第3次産業従事者の割合が高く、全国平均が約70%であるのに対し、沖縄県は約80%にもなっています。 

 出生率が全国1位であるのも、沖縄の特徴です。

 

地理3-8 オセアニア州 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.オーストラリアの先住民は何とよばれる人たちか。

 

2.オーストラリアの気候帯を見ると、内陸の大部分には広大な( ① )が広がり、北部は( ② )、東部や南西部は( ③ )となっている。

 

3.ニュージーランドの気候帯は( ① )で、その中でも( ② )気候がほぼ全土に広がっています。

 

4.オーストラリアの最大の貿易相手国は、1960年は( ① )であったが、1980年代から2000年代にかけては( ② )、さらに現在は( ③ )となっている。

 

5.オーストラリアのおもな輸出品目は、1960年代は( ① )が中心であったが、現在は鉱産資源の( ② )や( ③ )が中心となっている。( ② )はオーストラリアの北西部、( ③ )は北東部・南東部で多く産出する。

 

6.オーストラリアの北東部では( ① )、南東部・南西部では( ② )が多く放牧されている。

 

7.オーストラリアでは、かつてはヨーロッパ系以外の移民を制限する政策をとっていた。これを何というか。

 

8.問7の政策は1970年代に廃止され、現在のオーストラリアは(  )主義を採用し、(  )社会となっている。

 

9.日本がオーストラリアから多く輸入している資源を2つ答えなさい。

 

 

解答

1.アボリジニアボリジニー

2.①熱帯  ②熱帯  ③温帯

3.①温帯  ②西岸海洋性

4.①イギリス  ②日本  ③中国

5.①羊毛  ②鉄鉱石  ③石炭

6.①  ②

7.白豪主義

8.多文化

 

9.石炭鉄鉱石

 

 

地理3-8 オセアニア州 解説

1.オセアニア州について

①先住民

 オーストラリアやニュージーランドには、もともと先住民が暮らしていました。オーストラリアの先住民はアボリジニアボリジニー)、ニュージーランドの先住民はマオリです。

 

 

②オセアニア州の気候

 オーストラリアの気候についてですが、内陸の大部分は広大な乾燥帯が広がっています。北部は熱帯東部や南西部は温帯となっています。

 北部が熱帯になっている理由は、オーストラリアは南半球に位置するため、北に行くほど赤道に近づいて暑くなるからです。

 

 ニュージーランドの気候は温帯で、温帯の中でも西岸海洋性気候がほぼ全土に広がっています。

 

 

2.オーストラリアについて

①基礎データ

 オーストラリアの人口は約2200万人、面積は世界6位の広さで、日本の約20倍になります。そのため、人口密度は小さいです。

 

②最大の貿易相手国の変化

 オーストラリアの貿易についてです。最大の貿易相手国の変化を見ていくと、1960年はイギリスでした。ですがその後、イギリスがヨーロッパ共同体(EC)、現在のヨーロッパ連合(EU)に加盟したことで、イギリスはEUの国々との貿易が増加したこともあり、オーストラリアとイギリスとの貿易額は減少していきました。

 

 その後、1980年代から2000年代にかけては、日本が最大の貿易相手国となりました。さらに現在は中国が最大の貿易相手国となり、日本は2位となっています。他にも韓国や東南アジアなど、アジアの国々との貿易が多くなっています。

 

 

③おもな輸出品目の変化

 1960年代は羊毛が輸出の中心でした。現在は鉄鉱石石炭など鉱産資源が中心となっていますが、羊毛の生産量・輸出量は現在も1位です。

 

 

④資源の分布

 オーストラリアでは、石炭と鉄鉱石が多く産出します。石炭はおもに東部(北東部・南東部)で、鉄鉱石は北西部でとれます、

 石炭が多くとれるため、オーストラリアでは火力発電の割合が約90%ととても高くなっています。

 

 

⑤放牧の分布

 オーストラリアでは、が多く放牧されています。その分布を見ると、は南東部・南西部では北東部で多く放牧されています。南半球のオーストラリアでは北が暑くなりますから、毛むくじゃらの羊は暑い北では過ごしにくいですね。ですので、南に羊、暑い北に牛、と覚えておくと便利です。

 

 

⑥社会の変化

 かつては白豪主義といって、ヨーロッパ系以外の移民を制限する政策をとっていました。この白豪主義は1970年代に廃止され、現在は多文化主義を採用しています。こうして、アジア各地からの移民が増加し、オーストラリアは多文化社会になっています。

 

 

⑦日本との関係

 日本への輸出品目では、石炭鉄鉱石、肉類などが中心です。

 

 オーストラリアは日本からほぼ真南に位置するため、時差があまりありません。オーストラリアにはいくつかの時間帯がありますが、そのいずれにおいても、日本との時差は2時間以内となっています。

 また、南半球に位置するので、日本と季節が逆になります。そういうこともあって、夏のオーストラリアから冬の日本への旅行客、特に北海道へのスキー客が多くなっています。

 

地理3-7 南アメリカ州 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.南アフリカ大陸の西部には、山脈が南北に走っている。この山脈を何というか。

 

2.ブラジルなど流れている、世界最大の流域面積の川は何か。

 

3.ブラジルでは( ① )語、それ以外の多くの国では( ② )語が公用語となっている。

 

4.南アメリカ州の宗教は、( ① )教の( ② )が中心である。

 

5.南アフリカ州には多様な民族が暮らしているが、先住民と白人(ヨーロッパ人)の間に生まれた混血の人々を(  )という。 

 

6.アマゾン川流域などでは、森林や原野を焼き払い、残った灰を肥料として利用する農業が行われているが、このような農業を何というか。

 

7.発展途上国のなかには、特定の農産物や鉱産資源の生産・輸出に頼っている経済状況がみられるが、これ何というか。

 

8.南アフリカ州各国のおもな輸出資源を見ると、銅は( ① )、石油(原油)は( ② )や( ③ )、鉄鉱石は( ④ )が多く輸出している。

 

9.日本から海外に移住して現地の国籍を取得した人、またその子孫を(  )という。ブラジルにはこの(  )が多く暮らしている。

 

10. ブラジルでは、かつては(  )の栽培が農業の中心で、現在も(  )の生産量・輸出量は世界でも1位となっている。

 

11.ブラジルでは、さとうきびを原料とした(  )が製造されており、自動車の燃料などに使われている。

 

12.ブラジルから日本へのおもな輸出品目を2つ答えなさい。

 

13.アルゼンチンの首都ブエノスアイレス周辺に広がっている草原を何というか。

 

14.問13の草原では、( ① )の栽培や、牛の( ② )が行われている。

 

 

 

解答

1.アンデス山脈

2.アマゾン川

3.①ポルトガル  ②スペイン

4.①キリスト  ②カトリック

5.メスチソメスチーソ

6.焼畑農業 

7.モノカルチャー経済

8.①チリ  ②・③:エクアドルベネズエラ  ④ブラジル

9.日系人

10.コーヒー

11.バイオエタノールバイオ燃料

12.鉄鉱石とうもろこし

13.パンパ

14.①小麦  ②放牧

 

地理3-7 南アメリカ州 解説

1.南アメリカ州の自然

 南アフリカ大陸の西部には、アンデス山脈が南北に走っています。また、ブラジルなどを中心に、アマゾン川が流れています。アマゾン川流域面積は世界最大で、その長さは世界2位です。アマゾン川の周辺には世界最大の広大な熱帯林が広がっていますが、伐採による環境破壊がもう何十年も問題になっています。

 

 

2.南アメリカ州の言語・宗教・民族

 南アメリカ州の言語ですは、スペイン語ポルトガル語が中心となっています。これは、かつてスペインとポルトガルがこの地域を植民地支配していたことが背景にあります。ブラジルポルトガル語、それ以外の国はスペイン語と覚えておけば十分です。宗教についても、スペイン・ポルトガルの影響で、キリスト教カトリックが中心となっています。

 

 南アフリカ州には多様な民族が暮らしています。そのなかでも、先住民と白人(ヨーロッパ人)の間に生まれた混血の人々をメスチソメスチーソ)といいます。

 

 

3.南アメリカ州の農業

 農業では、いも類・とうもろこしなどを多く栽培しているほか、焼畑農業も行われています。焼畑農業とは、アマゾン川流域などで行われている移動式の農業で、森林や原野を焼いて、残った灰を肥料としていも類などを栽培する農業です。

 

 

4.南アメリカ州の貿易

 南アフリカ州の国々では、特定の農産物や鉱産資源の生産・輸出に頼る経済が現在も見られます。これをモノカルチャー経済といいます。モノカルチャー経済は、アフリカや東南アジアの国々でも見られます。発展途上国特有の経済といえます。

 

 南アフリカ州各国のおもな輸出資源を見ると、チリベネズエラエクアドル石油原油)、ブラジル鉄鉱石が多くなっています。

 

 

5.ブラジルについて

 ブラジルの面積は日本の約22倍、人口は約2億人で、南アフリカ州の半分近くがブラジル人となっています。また、日系人も多くブラジルに居住しています。公用語はポルトガル語です。

 

 

 かつてはコーヒーの栽培が農業の中心というモノカルチャー経済となっていましたが、近年はさとうきび、大豆、とうもろこしなどの生産も増えています。ですが現在でもコーヒーの生産量・輸出量は世界で1位となっています。 

 また、ブラジルではさとうきびを原料としたバイオエタノールバイオ燃料も普及していて、おもに自動車の燃料として使用されています。

 

 日本との関係ですが、日本への輸出は鉄鉱石とうもろこしが多くなっています。

 

 その他の特徴としては、ブラジルは水力発電の割合が高く、約80%を占めていることがあげられます。

 

 

6.アルゼンチンについて

 国土の西側にアンデス山脈が南北に走っていて、チリとの国境になっています。気候は乾燥帯温帯が広がっています。

首都ブエノスアイレス周辺に広がる草原をパンパといい、小麦の栽培や、牛の放牧などが行われています。

 

地理3-6 北アメリカ州 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.アメリカ(アメリカ合衆国)の人口は、(  )億人をこえている。

 

2.アメリカの最大の都市で、国際連合の本部もあるのはどこか。

 

3.メキシコなどからアメリカにやってきた移民で、スペイン語を話す人々を何というか。

 

4.アメリカの西経100度より東、中央部に広がる広大な平原を何というか。

 

5.アメリカの北部には、カナダとの国境の一部にもなっている湖が連なっている。この湖をまとめて何というか。

 

6. アメリカを含む大陸西部を南北に走っている山脈を何というか。

 

7.アメリカの東部には、なだらかな山脈がある。この山脈を何というか。

 

8.アメリカの中央部を流れる大きな川を何というか。

 

9.世界各国に子会社を置いて、世界規模で活動する企業を何というか。

 

10.アメリカ・カナダ・メキシコの3か国で結成している貿易協定を何というか。漢字とアルファベットの両方で答えなさい。

 

11.アメリカは世界最大の農業国で、(  )は生産量の約半分を輸出している。

 

12.アメリカの農業の特徴の1つで、地域ごとに異なる気候に適した作物を生産することを何というか。

 

13.アメリカの東海岸や問5の地域周辺でさかんに行われている農業は何か。

 

14.アメリカの西部は、降水量がすくないため、肉牛の(  )がさかんである。

 

15.アメリカで先端技術産業が発達している、北緯37度以南の地域を何というか。

 

16.IT産業は、( ① )郊外の( ② )で発達している。

 

17.カナダの気候帯は、( ① )と( ② )が広がっている。

 

18.カナダでは、( ① )語と( ② )語が公用語となっている。

 

19.メキシコの公用語は何か。

 

 

解答

1.

2.ニューヨーク

3.ヒスパニック

4.プレーリー

5.五大湖

6.ロッキー山脈

7.アパラチア山脈

8.ミシシッピ川

9.多国籍企業

10.北米自由貿易協定NAFTA

11.小麦

12.適地適作

13.酪農

14.放牧

15.サンベルト

16.①サンフランシスコ  ②シリコンバレー

17.①・②:冷帯亜寒帯)・寒帯

18.①・②:フランス

19.スペイン語

 

地理3-6 北アメリカ州 解説

北アメリカ州の各国について確認をしていきます。

 

1.アメリカアメリカ合衆国

まず、アメリカについて。面積は世界3位、日本の約25倍です。移民の国であり、人口は着実に増加していて、3億人をこえています。言語は英語、宗教はキリスト教徒が多いですね。

最大の都市はニューヨークです。国際連合の本部も置かれています。

 アメリカの人口のうち、近年はヒスパニックとよばれる人々の割合が高まっています。スペイン語を話す人々のことで、メキシコなどからの移民が増加していることが背景にあります。

 

②アメリカ合衆国の気候・自然

 地図で確認してほしいのですが、西経100度の経線が1つの区切りとなります。西経100度より東は温暖で湿潤(雨が多い)、西経100度より西は降水量が少なく乾燥しています。

 西経100度より東の、中央部に広がる広大な平原をプレーリーといい、ここではおもに小麦が栽培されています。

 カナダとの国境の一部にもなっている、北部の5つの大きな湖をまとめて五大湖といいます。その沿岸は重工業地域となっています。もちろん、湖の水運も利用されています。

 

 アメリカを含む大陸西部には、ロッキー山脈がそびえています。環太平洋造山帯にふくまれますので、けわしい山脈となっています。一方、東部にはアパラチア山脈があります。こちらは造山帯にはふくまれませんので、なだらかです。このほか、アメリカの中央部には、ミシシッピ川が流れています。

 

 

③アメリカの商業・貿易

 世界各国に子会社を置き、世界規模で活動する企業を多国籍企業といいます。アメリカには多国籍企業となっている会社が多くあります。マクドナルドやスターバックスなどは、日本人にもなじみがありますね。

 

 アメリカカナダメキシコと3か国で北米自由貿易協定NAFTA)を結成していて、関税の撤廃によりさかんに貿易を行っています。

 

 

④アメリカの農業

 アメリカは世界最大の農業国です。小麦、大豆、とうもろこし、綿花などは、アメリカが世界最大の輸出国となっています。特に小麦は、生産量の約半分を輸出しているほどです。

 

 アメリカの農業の特徴は、適地適作企業的な農業です。適地適作とは、アメリカの地域ごとに異なる気候に適した農産物を中心に生産するということです。

 一方、企業的な農業とは、少ない労働力で広大な農地を経営するというものです。見渡す限り地平線の向こうまで1つの農家の農地ということもめずらしくありません。

 

 適地適作に関連して、大まかな地域と作物の組み合わせを把握しておく必要があります。南部では綿花、東海岸や五大湖周辺では酪農、降水量の少ない西部(西経100度より西側)では牧草地が広がっていて肉牛の放牧がさかん。といった具合です。 

 

 

 

⑤アメリカの工業・科学技術

 アメリカは世界最大の工業国でもあります。特にサンベルトとよばれる北緯37度以南の温暖な地域では、バイオテクノロジー航空宇宙産業情報技術IT産業などの先端技術産業が発達しています。特にIT産業については、サンフランシスコ郊外のシリコンバレーで発達しています。

 アメリカは資源も豊富です。石油(原油)の産出量は世界でも上位にあります。ですが、国内での消費量が多いため、石油の輸入量も世界最大規模の多さとなっています。

 

 

2.カナダ

 カナダの面積はロシアに次いで世界2位です。気候は冷帯亜寒帯)と寒帯が広がっています。言語は英語のほかにフランス語が公用語となっています。宗教はキリスト教徒が多いです。

 

 NAFTAを結成していることもあり、カナダの最大の貿易相手国はアメリカとなっています。

 

 そのほかの特徴としては、カナダは1人あたりのエネルギー消費量が多いということがあげられます。これは、気候が寒冷なため、暖房の利用が多いからです。

 1人あたりのエネルギー消費量が多い国は、産業が発展していること、つまり先進国である場合と、気候が寒冷であるという場合があるので、統計の読み取りの際に気をつけておくといいでしょう。

 

 

3.メキシコ

 最後にメキシコです。人口は1億をこえており、現在も増加中。日本よりも多いです。

 言語はスペイン語、宗教はキリスト教徒が多く暮らしています。

 カナダと同じく、アメリカが最大の貿易相手国です。

 

地理3-5 アフリカ州 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.エジプトなどを流れている、世界最長の川を何というか。

 

2.アフリカ北部の( ① )とよばれる地域には、世界最大の( ② )砂漠が広がっている。

 

3.アフリカの気候は、赤道付近は ( ① )、中緯度地域には( ② )が広がっており、一部に温帯も見られる。

 

4.アフリカの多くの国は、かつてヨーロッパ諸国の( ① )であった。そのため、公用語として( ② )語や( ③ )語が広まっており、( ④ )教を信仰する人も多い。

 

5.問2②の砂漠より北の地域では、言語は( ① )語、宗教は( ② )教を信仰している人が多い。

 

6.コートジボワールと( ① )は、世界有数の( ② )の生産地で、大農園の( ③ )でさかんに生産されている。

 

 

解答

1.ナイル川 

2.①サヘル  ②サハラ

3.①熱帯  ②乾燥帯

4.①植民地  ②・③:フランス  ④キリスト

5.①アラビア  ②イスラム

6.①ガーナ  ②カカオ  ③プランテーション

 

地理3-5 アフリカ州 解説

1.アフリカ州の気候・自然

 アフリカには、世界で最も長い川のナイル川が、エジプトなどの国を流れています。北部のサヘルとよばれる地域には、サハラ砂漠という世界最大の砂漠が広がっています。

 

 気候についてですが、赤道付近には熱帯、それより少し離れた中緯度地域には乾燥帯が広がっています。アフリカの南端や北端などの一部には、温帯も見られます。

 

 ヨーロッパ諸国の植民地支配を受けていた国が多く、そのため、国境線が直線になっているところが多くあります。 

 

 

2.アフリカ州の言語・宗教

 サハラ砂漠より北は、アラビア語を話しイスラム教を信仰する人が多く暮らしています。また、植民地時代の影響により、英語フランス語を公用語としキリスト教が広まっている国も多くあります。 

 

 

3.アフリカ州の産業

 農業では、大農園のプランテーションで輸出用作物をさかんに栽培しています。コートジボワールガーナは世界有数のカカオの生産地です。

 

地理3-4 ヨーロッパ州② 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.( ① )では、18世紀に( ② )がおこり、「世界の工場」として発展した。

 

2.問1の国の東側には、油田が開発されている。この油田を何というか。

 

3.EU最大の農業国はどこか。

 

4.問3の国で最も割合の大きい発電は何か。

 

5.EU最大の工業国はどこか。

 

6.問5の国では、(  )地方にヨーロッパ最大の(  )工業地域(地帯)が形成されている。

 

7.問5の国のおもな輸出品目を3つ答えなさい。

 

 

8.スイスから日本へのおもな輸出品目を1つ答えなさい。 

 

9. 面積が世界最大の国はどこか。

 

10.問9の国の気候は多くが( ① )に属しているほか、一部に( ② )も見られる。

 

11.問9の国のシベリア地方には、(  )とよばれる針葉樹林帯が広がっている。

 

12.問9の国の農業を見てみると、南部の( ① )地帯で( ② )の栽培がさかんである。

 

13.問9の国は、石油や天然ガスを(  )によってEU諸国に送っている。

 

 

解答

1.①イギリス  ②産業革命

2.北海油田

3.フランス

4.原子力発電

5.ドイツ

6.ルール

7.機械類自動車医薬品

 

8.医薬品精密機器電気機器から1つ 

9.ロシアロシア連邦

10.①冷帯亜寒帯) ②寒帯

11.タイガ

12.①黒土黒色土) ②小麦

13.パイプライン

 

地理3-4 ヨーロッパ州② 解説

ヨーロッパ各国について、簡単に確認をしていきます。

 

1.イギリス

 18世紀、世界に先がけて産業革命がおこり、鉄鋼業・機械工業が発達しました。イギリスは「世界の工場」となり、工業国として発展しました。

20世紀の2度の世界大戦により、イギリスの地位は低下しましたが、近年は北海油田が開発されたことで、石油輸出国となっています。

 

 イギリスとEUの関係について。2016年、イギリスは国民投票でEUからの離脱を決めました。加盟中も共通通貨のユーロは導入しておらず、独自の通貨であるポンドをずっと使用しています。

 

 

2.フランス

 フランスはヨーロッパのなかで日本より面積の大きい数少ない国の1つです。

 

 EU最大の農業国で、小麦の輸出は世界2位です(アメリカが1位)。農業だけでなく工業もさかんな国で、航空・宇宙分野において世界でも最先端の技術を有しています。

 

 このほか、原子力発電の割合が約80%と高く、先進国で最大となっています。 

 

 

 

 

3.ドイツ

 ドイツはEU最大の工業国で、ルール地方はヨーロッパ最大の工業地域(ルール工業地域(地帯))です。

 また、経済大国の1つでもあり、そのGDPはヨーロッパで最大、世界全体でも4位の規模です。ということで、EUの経済・通貨・政治的統合の中心的存在でもあり、経済や金融政策において、ドイツの果たす役割は大きいものがあります。

 

 貿易では、加工貿易で生産した機械類自動車のほか、医薬品の輸出も多くなっています。

 

 

4.スイス

 スイスは永世中立国として知られています。

 日本との貿易を見てみると、医薬品精密機器、電気機器などの輸出が多いです。

 

 言語は、ドイツ語を話す人が人口の約3分の2で、他にフランス語、イタリア語、ロマンシュ語も公用語となっています。

 

 

5.ロシアロシア連邦

 ロシアは面積が世界1位で、日本の約45倍もあります。人口は約1.4億人、こちらも日本より多いです。

 気候は寒冷で、多くが冷帯亜寒帯)、一部に寒帯も見られます。シベリア地方には、タイガとよばれる針葉樹の森林が広がっています。

 

 農業では、南部の黒色土黒土地帯小麦の栽培がさかんです。

 

 資源も豊富な国で、石油や天然ガスをパイプラインでEU諸国に送っています。

 

地理3-3 ヨーロッパ州① 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.ヨーロッパ州の多くの国々は、日本より高緯度に位置しているが、冬は比較的温暖である。その理由は、大西洋を流れる( ① )と、( ② )という風の影響を受けているからである。

 

2.ヨーロッパの北部のスカンディナビア半島の沿岸部などでは、氷河によってけずられた谷に、海水が深く入り込んでできた特徴的な地形がみられる。これを何というか。

 

3.ヨーロッパには、複数の国を流れる国際河川がある。そのうち、ドイツやフランスを流れる川を何というか。

 

4.ヨーロッパの国々のうち、日本より面積の多い国を2つ答えなさい。

 

 

5.ヨーロッパで、いくつかの宗派に分かれながらも広く信仰されている宗教は何か。

 

 

 

6.ヨーロッパで広く見られる農業形態の1つで、 穀物栽培と家畜の飼育を組み合わせた農業を何というか。

 

 

7.スペインやイタリアなどで見られる農業形態の1つで、夏は乾燥に強いオレンジやオリーブを栽培し、降水量の多い冬に小麦を栽培する農業を何というか。 

 

 

8.デンマークやオランダなどで見られる農業形態の1つで、乳牛を飼育し、バターやチーズなどの乳製品を生産する農業を何というか。 

 

 

 

9.ヨーロッパの国々が1967年に結成した統合組織を何というか。

 

 

10.問9の組織は、1993年には何とよばれる組織として新たに発足したか。

 

11.問10に加盟する国々を中心に導入されている共通通貨を何というか。

 

 

 

解答

1.暖流北大西洋海流) 偏西風 

2.フィヨルド

3.ライン川 

4.フランススペインスウェーデンなどから2つ 

5.キリスト教

6.混合農業

 

7.地中海式農業

8.酪農

9.ヨーロッパ共同体EC

10.ヨーロッパ連合EU

11.ユーロ

 

 

地理3-3 ヨーロッパ州① 解説

1.ヨーロッパ州の気候・自然

①気候

 ヨーロッパ州の多くの国々は、日本より高緯度に位置しています。ですが、日本の気候に比べると冬の寒さはそれほどきびしくなく、比較的温暖です。その理由は、大西洋を南から北に流れる暖流の北大西洋海流と、その上を吹く偏西風影響を受けるからです。

 

②地形・自然

 ヨーロッパの北部にはスカンディナビア半島があります。その沿岸部(ノルウェー)には、フィヨルドという特徴的な地形がみられます。これは、氷河によってけずられた谷に、海水が深く入り込んでできた、奥行きのある湾のことです。リアス海岸は水によってけずられた地形ですが、フィヨルドは氷河(氷)によってけずられたという違いがあります。

 

 複数の国を流れる国際河川としてはライン川があります。ドイツやフランスなどを流れており、物資の運送にもライン川の水運が利用されています。

 

 ヨーロッパの多くの国は、日本よりも面積が小さいです(日本の面積は約38万平方キロメートル)。EU加盟国で日本より広い国は、面積の大きい順にフランススペイン、スウェーデンの3か国だけです。統計資料の読み取る問題で参考になります。

 

 

2.ヨーロッパ州の宗教・言語

 ヨーロッパでは、キリスト教が多く信仰されています(もちろん、それ以外の宗教を信仰する人も少なくありません)。歴史的な流れを経て、同じキリスト教でもいつかに分かれていて、現在はおもにプロテスタントカトリック正教会などに分かれています。

 

 公立高校入試ではこまかい内容になりますが、言語もいくつかの種類に分かれています。ゲルマン系言語の英語・ドイツ語、ラテン系言語のフランス語・イタリア語、スラブ系言語のロシア語・ポーランド語といった具合です。

 

 

3.ヨーロッパの農業

ヨーロッパの農業の形態には、大きく分けて3つがあります。

 

地中海式農業

 地中海沿岸の地域で見られる農業形態です。具体的な国名としては、イタリア・スペインなどです。これは地中海性気候に適応した農業です。夏は雨が少なくて乾燥するわけですから、乾燥に強いオレンジオリーブなどの果実を栽培しています。冬は雨が降って降水量が増えますので、小麦を栽培することができます。

 

混合農業

 ヨーロッパ北西部や東部など、広い範囲で見られる農業形態です。穀物栽培と家畜の飼育を組み合わせた農業です。穀物としては小麦やライ麦、家畜は豚や牛などです。

 

酪農

 ヨーロッパ北部、デンマークやオランダなどで見られる農業形態です。乳牛を飼育し、バターチーズを生産しています。

 

 

 ヨーロッパの農業の分布については、地中海沿岸付近は地中海式農業、ヨーロッパ北部など気候が冷涼な地域は酪農、それ以外は混合農業と大まかに覚えておくとよいです。

 

 

4.ヨーロッパの統合

 ヨーロッパは20世紀におこった2度の世界大戦で大きな被害を受け、その政治的・経済的な地位を大きく低下させてしまいました。そこで、ヨーロッパの国々は、もうヨーロッパで戦争が起こらないようにすることや、アメリカや日本に経済面で対抗することを目的として、統合を進めました。

 こうして、1967年にヨーロッパ共同体EC)が結成され、さらに1993年にはヨーロッパ連合EU)が12か国で発足しました。その後も加盟国は増え続け、現在の加盟国は28か国となっています。

 EU加盟国の人口の合計は約5億人となり、日本やアメリカを大きく上回っています。また、GDPにおいても、アメリカを上回る数字となっています。

 

 ただし、2016年にイギリスで行われた国民投票の結果、イギリスはEUを脱退することとなりました。28か国というのは、イギリスをふくめた数です。

 

 

②EUの政策

EUの加盟国間では、国境を自由に通過することができます。国境をこえて通勤や買い物をすることもめずらしくありません。また、加盟国間の関税をなくし、貿易がさかんになるようにしています。

 ユーロという共通通貨も導入されました。ですが、このユーロは、すべてのEU加盟国が参加しているわけではありません。EU脱退を決めたイギリスの通貨は、ずっとポンドのままです。

 

③EUの問題点

 EUには問題点も少なくありません。例えば、加盟国間の経済格差が大きいことがあげられます。西ヨーロッパ諸国に比べると、東ヨーロッパ諸国は経済的に発展が遅れている傾向にあります。

 

地理3-2 アジア州② 用語確認

次の各問いに答えなさい。(  )には適語を入れなさい。

 

1.東南アジアの国々が1967年に結成した地域の協力機構を何というか。

 

2.東南アジア各地で活躍している、現地の国籍を取得した中国系の人々のことを何というか。

 

3.東南アジアの国のうち、キリスト教徒が特に多い国を1つ答えなさい。

 

4.東南アジアの国のうち、イスラム教徒が特に多い国を2つ答えなさい。

 

5.東南アジアの国のうち、仏教徒が特に多い国を2つ答えなさい。

 

6. タイやインドネシアの海岸付近には、( ① )を伐採して日本への輸出用の( ② )の養殖場が多く造成されている。

 

7.東南アジアでは、温暖な気候を利用して米を1年に2回収穫する( ① )が行われており、( ② )は米の輸出量が世界で1~2位の多さとなっている。

 

8.マレーシア、インドネシア、フィリピンなどでは、大規模な農園で輸出用作物の生産が行われている。この大規模な農園のことをカタカナで( ① )という。また、フィリピンでは( ② )が多く生産され、日本にも輸出されている。

 

9.工業化が進んだ結果、現在マレーシアやタイの輸出品目で最も多いものは何か。

 

10.インドの人口は世界(  )位の多さである。

 

11.インドでは、準公用語として(  )を共通言語としている。

 

12.インドの人口の約7割が信仰している宗教は何か。

 

13.インドの社会には、かつて存在した身分制度の影響が現在も残っている。この身分制度を何というか。

 

14.インドでは情報技術産業(情報通信技術関連産業)がさかんであるが、これをアルファベットで何というか。

 

15.西アジアでは、( ① )が多く産出するため、主要な輸出品となっている。( ① )が多くとれる国々は( ② )を結成し、世界の石油産出量や価格の決定に影響を与えている。

 

16.西アジア・中央アジアは、気候が乾燥しているため稲作や畑作には適さず、(  )がさかんである。

 

 

解答

1.東南アジア諸国連合ASEAN

2.華人

3. フィリピン

4.マレーシアインドネシア

5.タイミャンマーベトナムなどから2つ

6.①マングローブ えび

7.①二期作  タイ

8.①プランテーション バナナ

9.機械類

10.

11.英語

12.ヒンドゥー教

13.カースト制度

14.ITICT

15.①石油原油) ②石油輸出国機構OPEC

16.遊牧