生物基礎:生物の多様性と共通性(概略)

1.生物の多様性

・地球上に多くの生物が存在していること

※確認されているもので百数十万種

姿・形だけでなく、生活の仕方や生活環境などもさまざま

 

進化

・生物の形質が世代を重ねていく過程で変化していくこと

⇒生物の特徴や種も多様になった

 

系統樹

・生物の進化の道すじを木のように示した図


2.生物の共通性

・全ての生物は共通の祖先をもつため、共通の特徴を持っている

※共通の祖先から進化してきた

※生物は長い進化の歴史の中で、共通性を保ちながら多様化していった

 

全ての生物に見られる特徴

細胞

細胞膜に包まれている

・細胞のない生物は存在しない

単細胞生物:からだが1個の細胞でできている(ゾウリムシなど)

多細胞生物:からだが多くの細胞でできている(ヒトなど)

 

DNAをもつ

DNA…遺伝情報のこと

DNAは細胞内にある

 

代謝

・エネルギーを利用する

代謝(生体内の化学反応)によりエネルギーが得られる

⇒生命活動を行う

※代謝の例:呼吸光合成など

 

④自己増殖(生殖)

・自分と同じ構造を持つ個体をつくる

・親に似た子が生まれる

 

恒常性(ホメオスタシス)

・体外の環境が変化しても、体内・細胞内の状態を一定に保つ 


3.細胞の構造

真核細胞

核をもつ細胞。動物細胞・植物細胞

真核生物真核細胞からなる生物

 例)ゾウリムシ、タマネギ、酵母菌

・真核生物には単細胞生物・多細胞生物の両方がある

 

ⅰ.

DNAが含まれている

※DNA…遺伝子が集まったもの

 

ⅱ.細胞質

細胞膜

・細胞質基質:各構造の間を満たしている

・細胞小器官

 ミトコンドリア

 葉緑体(植物細胞のみ)

 液胞(植物細胞のみ)

 

ⅲ.細胞壁

・植物細胞にのみ存在

 

 

原核細胞

ⅰ.特徴

・核をもたない細胞

 ※一般に真核生物の細胞より小さい

原核生物原核細胞からなる生物

 例)大腸菌、乳酸菌、イシクラゲ

・原核生物は全て単細胞生物

 

ⅱ.真核細胞との違い

核がない

  ※DNAは核膜に囲まれておらず、細胞質基質中にある

細胞小器官(ミトコンドリアや葉緑体)がない

 ※シアノバクテリア:葉緑体はないが光合成を行う

細胞壁をもつが、その成分は植物細胞と違う

 

 

③真核細胞と原核細胞の共通点

DNA(核酸の一種)をもつ

細胞膜によって外界と隔てられている

・エネルギーの受け渡しにATPを用いる

・構成成分の大部分が。次にタンパク質が多い


ウイルス

・遺伝物質を持った非生物

 ※生物の特徴の一部しか持っていない

DNAなどの遺伝物質と、それをおおう殻からできている

 ※細胞ではない

・動物・植物・最近の細胞内に感染し、その細胞の仕組みを使って増殖


 

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