歴史4-12② 元禄文化 まとめ

ポイント解説

元禄文化5代将軍徳川綱吉の時代を中心に栄えた文化です。場所は上方(京都や大阪)が中心です。江戸が中心となるのはこの後の化政文化ですので、正誤問題などでは注意しましょう。


1.元禄文化の特徴

・京都や大阪など上方の都市の繁栄を背景に栄えた、経済力のある有力な町人を担い手とする町人文化

・5代将軍徳川綱吉の時期を中心とする


2.文学・文芸

浮世草子

・町人の生活をいきいきとえがいた小説

井原西鶴日本永代蔵など

 

俳諧(俳句)

・連歌をもとに成立

松尾芭蕉の俳諧紀行文「奥の細道」など

 

③人形浄瑠璃

・脚本家の近松門左衛門が活躍

「曾根崎心中」など


3.美術

※17世紀前半(元禄文化の前)

俵屋宗達:代表作「風神雷神図屏風」

 

②装飾画

尾形光琳が大成。代表作「燕子花図屏風」

 ※俵屋宗達の影響を受ける

 

浮世絵

・町人の生活や文化をえがいた庶民的な絵画

菱川師宣が祖

 ※代表作:見返り美人図


4.芸能

歌舞伎

・演劇として発達

・庶民に親しまれる

・上方の坂田藤十郎、江戸の市川団十郎など名優も


5.庶民のくらし

年中行事の広まり

・正月の雑煮、ひな祭り、盆踊りなど

 

②食事

1日3食が一般化 


漢字の読み方(タップで開きます) ・上方:かみがた
・浮世草子:うきよぞうし
・井原西鶴:いはらさいかく
・日本永代蔵:にっぽんえいたいぐら
・松尾芭蕉:まつおばしょう
・近松門左衛門:ちかまつもんざえもん
・曾根崎心中:そねざきしんじゅう
・俵屋宗達:たわらやそうたつ
・風神雷神図屏風:ふうじんらいじんずびょうぶ
・尾形光琳:おがたこうりん
・燕子花図屏風:かきつばたずびょうぶ
・浮世絵:うきよえ
・菱川師宣:ひしかわもろのぶ
・坂田藤十郎:さかたとうじゅうろう
・市川団十郎:いちかわだんじゅうろう
・年中行事:ねんちゅうぎょうじ