歴史4-12① 三都の発展、徳川綱吉と新井白石の政治 まとめ

ポイント解説

三都の特徴として、江戸は政治、大阪は商業、京都は文化の中心でした。政治では5代将軍徳川綱吉生類憐みの令を出し、6・7代将軍の時期は儒学者の新井白石が政治を進めました。


1.三都の発展

①江戸

・「将軍のおひざもと

・人口100万人の大都市

 

②大阪

・「天下の台所

・各藩が蔵屋敷を建て、年貢米や特産物を販売

 

③京都

・伝統的な文化の中心地

西陣織清水焼などの工芸品を生産


2.都市部の経済活動の活発化

株仲間

・商人が結成した同業者組織

・営業税を納め、営業の独占を許可された

 

両替商

・金・銀・銭を交換する

・江戸の三井家や大阪の鴻池家は大名にも資金を貸し付け

 ※三井高利が越後屋呉服店を経営


3.第5代将軍徳川綱吉の政治

・将軍在職:1680~1709年

 

①儒学の奨励

・特に朱子学を重視

 

生類憐みの令

極端な動物愛護令

・なかでもを大切にした

 

③財政難への対応

・質の悪い貨幣を大量に発行

 →物価が上昇、人々の生活が苦しくなる


4.第6・7代将軍の時期

・期間:1709~1716年

・儒学者の新井白石が政治を担当

 

財政の立て直し政策

・貨幣の質を元にもどす

・長崎での貿易を制限:金・銀の流出をおさえる


漢字の読み方(タップで開きます) ・蔵屋敷:くらやしき
・西陣織:にしじんおり
・清水焼:きよみずやき
・両替商:りょうがえしょう
・三井家:みついけ
・鴻池家:こうのいけけ
・三井高利:みついたかとし
・越後屋呉服店:えちごやごふくてん
・徳川綱吉:とくがわつなよし
・朱子学:しゅしがく
・生類憐みの令:しょうるいあわれみのれい
・新井白石:あらいはくせき

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