歴史3-10 室町文化 まとめ

室町文化の特徴

・優雅な公家文化と、素朴で力強い武家文化が融合してできた文化

 

1.北山文化

・3代将軍足利義満のころに栄えた文化

 

①建築

鹿苑寺金閣足利義満北山の別荘に建てた

 

②芸能

…猿楽や田楽などの芸能をもとに、観阿弥世阿弥親子が大成。武家の保護を受ける


2.東山文化

・8代将軍足利義政のころに栄えた文化

 

①建築

ⅰ.慈照寺銀閣

足利義政東山の別荘に建てた

※同じ敷地にある東求堂同仁斎書院造の建物

 

ⅱ.書院造

・室町時代に成立した建築様式

・特徴:床の間、ちがい棚、ふすま・障子、たたみ、天井をはる など

※現在の和風建築のもととなる

 

②芸術

ⅰ.水墨画

・墨の濃淡で自然をえがく

雪舟が大成

 

ⅱ.枯山水

・石と白い砂利で水や自然を表現する手法

例:龍安寺(京都府)の石庭


3.民衆への文化の広がり

①芸能

狂言…能の合間に上演される演劇。民衆の生活や感情を表現

 

②文芸

ⅰ.連歌

・人々が集まって、上の句と下の句を次々によんでつなげていく文芸

 

ⅱ.御伽草子(お伽草子)

・絵入りの物語

・仏教・儒教の教えや、民間の伝承などをまとめた。

例:「一寸法師」「浦島太郎」「ものぐさ太郎」など

 

③教育

足利学校上杉氏が再興

→僧や武士が集まり儒学を中心に学んだ


漢字の読み方(タップで開きます) ・鹿苑寺金閣:ろくおんじきんかく
・能:のう
・猿楽:さるがく
・田楽:でんがく
・観阿弥:かんあみ
・世阿弥:ぜあみ
・慈照寺銀閣:じしょうじぎんかく
・東求堂同仁斎:とうぐどうどうじんさい
・書院造:しょいんづくり
・水墨画:すいぼくが
・雪舟:せっしゅう
・枯山水:かれさんすい
・龍安寺:りょうあんじ
・狂言:きょうげん
・連歌:れんが
・御伽草子(お伽草子):おとぎぞうし