ヨーロッパ各国について確認していきます。
1.イギリス
18世紀、世界に先がけて産業革命がおこり、鉄鋼業・機械工業が発達しました。イギリスは「世界の工場」となり、工業国として発展しました。
20世紀の2度の世界大戦により、イギリスの地位は低下しましたが、近年は北海油田が開発されたことで、石油輸出国となっています。
イギリスとEUの関係について。2016年、イギリスは国民投票でEUからの離脱を決めました(2020年に正式に離脱)。加盟中も共通通貨のユーロは導入しておらず、独自の通貨であるポンドをずっと使用しています。
2.フランス
フランスはヨーロッパのなかで日本より面積の大きい数少ない国の1つです。
フランスはEU最大の農業国で、小麦の輸出は世界2位です(アメリカが1位)。農業だけでなく工業もさかんな国で、航空・宇宙分野において世界でも最先端の技術を有しています。
このほか、原子力発電の割合が約80%と高く、先進国で最大となっています。
3.ドイツ
ドイツはEU最大の工業国で、ルール地方はヨーロッパ最大の工業地域(ルール工業地域(地帯))です。
また、経済大国の1つでもあり、そのGDPはヨーロッパで最大、世界全体でも4位の規模です(1位アメリカ、2位中国、3位日本)。ということで、EUの経済・通貨・政治的統合の中心的存在でもあり、経済や金融政策において、ドイツの果たす役割は大きいものがあります。
4.スイス
スイスは永世中立国として知られています。
日本との貿易では、医薬品、精密機器、電気機器などの輸出が多いです。
言語は、ドイツ語を話す人が人口の約3分の2で、他にフランス語、イタリア語、ロマンシュ語も公用語となっています。
5.ロシア(ロシア連邦)
ロシアは面積が世界1位で、日本の約45倍もあります。人口も約1.4億人で日本より多いです。
気候は寒冷で、多くが冷帯(亜寒帯)、一部に寒帯も見られます。シベリア地方には、タイガとよばれる針葉樹の森林が広がっています。
農業では、南部の黒色土(黒土)地帯で小麦の栽培がさかんです。
ロシアは資源も豊富です。石油や天然ガスをパイプラインでEU諸国に輸出しています。
必修地理 3章各ページリンク(タップで開きます)
●3-1 アジア州①
アジア州全体。中国、韓国
・解説講座 ・まとめ ・一問一答
・アジア州の地図
●3-2 アジア州②
東南アジア、西・中央アジア
・解説講座 ・まとめ ・一問一答
●3-3 ヨーロッパ州①
・解説講座 ・まとめ ・一問一答
・ヨーロッパ州の地図
●3-4 ヨーロッパ州② ヨーロッパ各国
・解説講座 ・まとめ ・一問一答
●3-5 アフリカ州
・解説講座 ・まとめ ・一問一答
・アフリカ州の地図
●3-6 北アメリカ州
・解説講座 ・まとめ ・一問一答
・北アメリカ州の地図
●3-7 南アメリカ州
・解説講座 ・まとめ ・一問一答
・南アメリカ州の地図
●3-8 オセアニア州
・解説講座 ・まとめ ・一問一答
・オセアニア州の地図