地理3-2 アジア州② 解説

1.東南アジアについて

東南アジア諸国連合(ASEAN)

東南アジアの国々は、1967年に東南アジア諸国連合(ASEAN)を結成しました。結成当時は5か国でしたが、現在は10か国が加盟しており、政治の安定や経済分野での協力などを進めています。

 

華人

東南アジア各地には、多くの中国系の人々が活躍しています。そのなかでも現地の国籍を取得した中国系の人々のことを、華人といいます。

 

③宗教の分布

東南アジアには、さまざまな宗教が分布しています。同じ国内でも、いくつもの宗教が見られることもめずらしくありません。大まかな分布を確認しておきますと、キリスト教フィリピンに多く、イスラム教マレーシアインドネシア仏教タイミャンマーベトナムなどユーラシア大陸の国に多く分布しています。

 

④産業

タイインドネシアの海岸付近には、日本への輸出用としてえびの養殖場が多く造成されています。海岸に広がるマングローブを切り開いて養殖場を造成するため、環境破壊が問題となっています。

 

東南アジアは熱帯に属すところが多く、気温が高く降水量も多くなっています。そのような気候を利用して、米の二期作もさかんに行われており、タイ米の輸出量が世界でも有数となっています(世界1位の年も多い)。

 

マレーシアインドネシアフィリピンなどでは、プランテーションとよばれる大農園で、輸出用作物の生産が行われています。マレーシアインドネシアでは、天然ゴムアブラやし(油やし)、フィリピンではバナナの生産が多いです。なお、パーム油は、アブラやしから得られます。

 

⑤輸出品目の変化

東南アジアの各国の輸出品目を見てみると、1980年と現在とで、大きく変化していることがわかります。これは工業化が進んだことを意味しています。

 

マレーシアでは、1980年のおもな輸出品目は石油(原油)・天然ゴムなど、資源や原料の輸出が中心でした。現在では、機械類が中心となっています。

 

タイでは、1980年は、、野菜・果実、天然ゴムというように、食料が中心でした。現在ではマレーシアと同様、機械類が中心となっています。なお、輸出に占める米の割合は下がっていますが、現在もタイは世界1~2位の世界有数の米の輸出国です。

 

インドネシアも工業化が進んでいますが、マレーシアやタイとは少し異なります。1980年は石油(原油)が中心で、現在は石炭天然ガス機械類パーム油の順になっています。1980年と現在のどちらも資源の輸出が最も多くなっていますが、機械類が増加しているのが特徴です。つまり、インドネシアは、マレーシアやタイより遅れて工業化が進んでいることがうかがえます。

 

 

2.インド

①基礎データ

インドの人口は約12億人で、世界2位です(1位は中国3位はアメリカ)。ですが、将来的には中国を抜いて1位になる見込みです。多くの言語が使用されていますが、準公用語として英語を共通言語としています。

 

宗教は、人口の約7割ヒンドゥー教です。そのため、牛肉を食べません。

 

その他の特徴として、かつてインドにあったカースト制度の影響が現在も残っており、職業選択や結婚などで差別が続いてきました。 

 

②インドの産業

インドでは情報技術(IT)産業情報通信技術(ICT)関連産業)がさかんです。その理由の1つは、カースト制度が成立した当時にはIT産業が存在しなかったことです(存在するはずがない)。そのため、職業選択においてカースト制度の影響を受けないIT産業に従事する人が多いということです。

 

米、小麦の生産量は世界2位です。その理由は、中国と同じで、多くの人口を養うためには、それだけ多くの食料を生産する必要があるからです。

 

 

3.西アジア・中央アジア

①西アジアのおもな民族・言語・宗教

西アジアにはアラブ系の人々が多く暮らしていて、言語はアラビア語、宗教はイスラム教が多くをしめています。

 

②西アジアの資源

西アジアでは石油(原油)が多く産出するため、主要な輸出品となっています。産油国は石油輸出国機構(OPEC)を結成し、世界の石油産出量や価格の決定に影響を与えています。

 

③中央アジアの資源

中央アジアでは、石炭、石油(原油)、天然ガス、希少金属(レアメタル)など、さまざまな資源が算出します。

 

④産業

西アジア・中央アジアは気候が乾燥しているため、遊牧がさかんです。