0.関東地方の地図と都県名
1.自然・気候
①地形
・関東平野:日本最大の平野
・関東山地:関東地方西部
・利根川:流域面積が日本最大
・関東ローム…富士山などの火山灰がたい積した赤土の層
②気候
・太平洋側の気候…冬は乾燥した北西の季節風が吹き、晴天が続く
・小笠原諸島:亜熱帯の気候
・ヒートアイランド現象…都市部の気温が周辺より高くなる現象
→東京・横浜などの都市部でみられる
2.東京:日本の首都
・一極集中…人口、政治・経済、文化などが東京に過度に集中
・東京大都市圏…日本の総人口の約4分の1が集まる
・過密:東京都、神奈川・埼玉・千葉県は人口増加
※昼と夜の人口変化
・東京都は 昼間人口>夜間人口
・埼玉・千葉・神奈川県は 昼間人口<夜間人口
→理由:各県から東京都へ通勤・通学する人が多いため
3.おもな空港
①東京国際空港
・通称:羽田空港
・国内線に加えて国際線の発着も
②成田国際空港
・千葉県成田市にある
・輸出額・輸入額が日本最大の貿易港
・IC(集積回路)の輸送が多い
4.産業
・情報通信技術(IT、ICT)関連産業がさかん
・第3次産業:1都3県は7割以上が従事
※サービス業が多いため
5.工業
①京浜工業地帯
・東京都~神奈川県に広がる
・印刷業:他の工業地帯・地域に比べて割合が大きい
理由:情報が集まり新聞社や出版社が多いため
②京葉工業地域
・東京湾の東岸、千葉県に位置する
・火力発電所、石油化学コンビナートなどが立ち並ぶ
③鹿島臨海工業地域
・茨城県南東部が中心
・石油化学工業:石油化学コンビナートが集まる
④北関東工業地域
・埼玉県・栃木県・群馬県
・北関東自動車道:2011年に開通し、物資の輸送などにかかる時間が短縮
6.農業
①近郊農業
・埼玉県、千葉県、茨城県などでさかん
・茨城県、千葉県の農業生産額は全国でも上位
②抑制栽培
・夏でも涼しい高冷地で高原野菜を栽培
・群馬県嬬恋村ではキャベツ・レタスなどを栽培
→都市部に出荷(輸送園芸農業)
7.関東地方の各都県の特徴
①茨城県
・農業生産額:北海道に次いで全国2位
・霞ケ浦:琵琶湖に次いで2位の広さの湖
②千葉県
・農業、工業、漁業ともさかん
※農業:近郊農業
工業:京葉工業地域
漁業:銚子港
③東京都
・人口が全国1位:約1400万人
・印刷業・印刷関連業の出荷額が特に多い
・昼間人口>夜間人口:近隣県からの通勤・通学が多い