0.九州地方の地図と県名
1.九州地方の特徴
①気候・自然
ⅰ.暖流
・日本海側:対馬海流
・太平洋側:黒潮(日本海流)
ⅱ.火山
・阿蘇山、桜島、雲仙岳(普賢岳)など
→利用:観光資源、地熱発電
※温泉も多い:観光資源になっている
ⅲ.地熱発電
・再生可能エネルギーの1つ
ⅳ.南西諸島
・亜熱帯の気候
※熱帯に近い温帯
ⅴ.台風が多い
・台風の通り道にあたるため
②農業
ⅰ.筑紫平野
・稲作がさかんな米の産地
※二毛作…同じ土地で1年に2種類の作物を栽培
→米の収穫後、大麦・小麦を栽培している
ⅱ.棚田
・山がちなところに形成されている
ⅲ.宮崎平野
・温暖な気候を利用した促成栽培
※促成栽培…温暖な気候を利用して出荷時期を早める栽培方法
→きゅうり・ピーマンなどをビニールハウスで栽培
ⅳ.シラス台地
・火山灰が積もった台地
・鹿児島県から宮崎県南部にかけて広がる
→畑作・畜産がさかん:水分を保ちにくく、稲作には向いていないため
ⅴ.南西諸島の農業
・さとうきび、パイナップル、花などの栽培がさかん
③工業
ⅰ.官営八幡製鉄所
・明治時代に設立
・鉄鋼の生産:筑豊炭田の石炭と中国から輸入した鉄鉱石を利用
→北九州工業地帯(地域)の形成
ⅱ.エネルギー革命
・1960年代、おもな資源が石炭から石油に変わる
→北九州工業地帯(地域)の地位は低下
ⅲ.現在のおもな工業
・IC(集積回路)
→九州地方はシリコンアイランドとよばれる
・自動車の生産もさかん
④公害
・水俣病:四大公害病の1つ。熊本県を中心に発生
→2008年、水俣市は環境モデル都市に
※四大公害病:水俣病、イタイイタイ病、新潟水俣病、四日市ぜんそく
2.九州地方各県の特徴
①福岡県
・福岡市:県庁所在地。人口100万人をこえる。政令指定都市。九州地方の中心
・筑紫平野で稲作がさかん
②佐賀県
・干潟の広がる有明海に面している
→のりの養殖がさかん
③長崎県
・平地が少ない
・雲仙岳(普賢岳):1991年に噴火し、火砕流などの大きな被害をもたらした
・海岸線の長さは全国2位(1位は北海道)
※理由:離島が多いことと、海岸線が複雑だから
④熊本県
・世界最大級のカルデラをもつ阿蘇山がある
⑤大分県
・別府温泉:全国有数の温泉観光地
⑥宮崎県
・宮崎平野で野菜の促成栽培を行う
・畜産:ブロイラー(食用のにわとり)、肉牛、豚の飼育がさかん
⑦鹿児島県
・屋久島:1993年に世界遺産に登録
・種子島:鉄砲伝来の地。宇宙センターがある
・シラス台地が広がる
・畜産:鹿児島県の農業生産額の50%以上を占める
→ブロイラー、肉牛、豚の飼育がさかん
※ブロイラーの飼育頭数は、宮崎県と鹿児島県が全国1・2位
・さつまいもの生産量は全国1位
・茶の生産量は全国2位 (1位は静岡県)
⑧沖縄県
・観光業がさかん
→第3次産業従事者の割合が高い(約80%)
※全国平均は約70%
・出生率が全国1位