公民4-8② 景気対策 解説

1.景気調整政策

政府と日本銀行は、景気調整のための政策を行います。景気対策の考え方として、好景気のときは、出回っているお金の量が多すぎるので、お金の量を減らすための政策をとります。反対に、不景気のときは、出回っているお金の量が少なすぎるので、お金の量を増やすための政策をとります。

 

①[財政政策

政府が行う景気調整政策を[財政政策]といいます。好景気のときは、世の中に出回っているお金の量が多すぎるので、それを減らします。そのため、税金は[増税]することで、お金を多く取ろうとします。公共投資(公共事業への支出)は[減らす]ことで、世の中にお金をあまり出さないようにします。

不景気のときはその反対で、税金は[減税]して、お金をあまりとらないようにし、公共投資を[増やす]ことで、お金をたくさん送り出します。

 

 

②[金融政策

日本銀行が行う景気調整政策を[金融政策]といいます。現在行われているおもな[金融政策]には、公開市場操作があります。これは、日本銀行が一般の銀行との間で国債を売買することで、世の中のお金の流通量を調節するというものです。日本銀行は、一般の銀行と取り引きをしますが、企業や家計とは取り引きをしません。そのため、一般の銀行が保有するお金の量を増減させることで、景気を調整しようとします。

 

好景気のときは、世の中に出回るお金が多すぎて困っているのですから、銀行の保有するお金を減らそうとします。そうすれば、銀行は企業や家計にお金をあまり貸すことができなくなり、世の中に出回るお金も減ります。したがって、日本銀行は、銀行に国債を[売る]ことになります。銀行から大量のお金が日本銀行に移動しますので、銀行が貸し出せる資金が減ることになり、出回るお金の量が減少することになります。こうして、景気が落ち着くことが期待されるのです。

 

不景気のときは、出回るお金が少なすぎて困っているのですから、銀行の保有するお金を増やそうとします。そうすれば、銀行は企業や家計にお金をたくさん貸すことができるようになり、世の中に出回るお金も増えます。したがって、日本銀行は、銀行から国債を[買う]ことになります。日本銀行から大量のお金が銀行に移動しますので、銀行が貸し出せる資金が増えることになり、出回るお金の量も増加することになります。こうして、景気が回復することが期待されるのです。