1.武士の出現と武士団の形成
①武士
・武芸や戦うことを専門とする身分の者
・荘園を自分で守る、貴族の屋敷を警備することなどを通じて、その実力を認められていった
②武士団の形成
・武士が組織化、大規模化して形成
武士団例:源氏、平氏
※源氏・平氏とも、天皇の子孫をかしらとする
③武士の反乱
・平将門…関東地方で反乱
・藤原純友…瀬戸内海周辺で反乱
※いずれも、10世紀半ばに起こる
→朝廷は同じ武士の力を借りて反乱をおさえた
④武士と権力者の結びつき
・武士は領地を中央の貴族や寺社に寄進して荘園とし、保護を受けた
・国司は公領を支配
※公領…荘園以外の土地のこと
⑤特権的な荘園
・不輸の権…荘園にかかる税を免除される権利
・不入の権…国司や使者が荘園に立ち入ることを拒否できる権利
2.武士団の成長
・前九年合戦と後三年合戦
…11世紀後半に東北地方でおこった戦乱
→この戦乱をしずめた源氏の源義家が勢力をのばした
※源氏は東日本、平氏は西日本に勢力を広げた
※漢字の読み方
・屋敷:やしき
・警備:けいび
・源氏:げんじ
・平氏:へいし
・平将門:たいらのまさかど
・藤原純友:ふじわらのすみとも
・寄進:きしん
・公領:こうりょう
・不輸の権:ふゆのけん
・不入の権:ふにゅうのけん
・前九年合戦:ぜんくねんかっせん
・後三年合戦:ごさんねんかっせん
・源義家:みなもとのよしいえ