1.日本列島の構成
日本列島は、4つの大きな島と、大小さまざまな島から構成されています。4つの大きな島とは、下の地図の北海道、本州、四国、九州のことです。
2.領域の構成
領域とは、その国の主権がおよぶ範囲のことです。領域を構成する陸地の部分を領土、その沿岸から12海里(約22km)までの海の部分を領海、さらに、それら2つの領域の上空部分の大気圏内を領空といいます。
また、領海より外側で、沿岸から200海里(約370km)までの海域を経済水域(排他的経済水域)といいます。この海域では、沿岸国が魚介類などの水産資源や石油・天然ガスなどの鉱産資源を管理・利用する権利を有しています。
日本は離島が多いため、(排他的)経済水域は国土面積の10倍以上にもなります。
なお、(排他的)経済水域のさらに外側の海域は公海とよばれ、どの国の船であっても自由に通行したり魚をとったりすることができます。
3.日本の端
日本の領土はどこまで広がっているのでしょうか。領土の東西南北の端を確認します。
日本で最も北に位置するのは択捉島(えとろふとう)です。北海道に属します。
最南端、最も南に位置するのは沖ノ鳥島(おきのとりしま)で、東京都に属します。
最東端は南鳥島(みなみとりしま)で、こちらも東京都に属しています。
最西端の島は沖縄県の与那国島(よなぐにじま)です。
このなかでも、沖ノ鳥島は、水没の危険があるため、数百億円をかけて護岸工事を行い、水没を防いでいます。そのような工事を行った理由は、沖ノ鳥島が水没してしまうと、日本は広大な(排他的)経済水域を失ってしまうからです。広大な経済水域を維持するために工事を行いました。
4.北方領土
北方領土とは、日本固有の領土でありながら第二次世界大戦後にソ連によって占領され、現在はロシアが占拠している地域です。日本はロシアに返還を求めていますが、実現していません。
北方領土は、3つの島と1つの群島、全部で4つの地名で構成されています。
このうち、北海道の本土に近く、2番目に面積が大きいのが国後島(くなしりとう)です。そして、面積が最大の島が択捉島です。日本の最北端の島としても出てきましたね。残り2つが、歯舞群島(はぼまいぐんとう)と色丹島(しこたんとう)です。
登場する地図は、全て http://www.craftmap.box-i.net/ のものを利用しました。