地理2-1 気候帯と雨温図 解説


世界は気温降水量によって5つの気候帯に分けられます。

 

※教科書や地図帳を使って、気候分布を示した世界地図や、雨温図(各気候帯の1年間の月月降水量と気温のグラフ)を確認しながら読むとより理解しやすいです。

 

このページのグラフ中に書かれている2つの数字は、年間平均気温と年間降水量です。

 

なお、東京の年間平均気温が約15℃、年間降水量が約1500mmということを覚えておくと、世界の気候も感覚的につかみやすいと思います。


 

1.熱帯

1年を通して気温が高く、降水量も多い気候帯です。月別の平均気温を見たとき、最も気温の低い月でも18度以上あります。

赤道周辺アフリカ大陸南アメリカ大陸東南アジアなどに分布しています。

 

年間降水量は2000mmをこえるところも多く、うっそうとした熱帯雨林が広がります。降水量を示す棒グラフも、たくさん伸びています。東京と比べると、降水量が極端に多いという印象を受けます。

乾季と雨季のある地域では、乾季はもちろん降水量が少ないですが、雨季は降水量がやはり極端に多くなっています。

 

雨温図を見ると、気温の変化が1年を通して小さく、気温の折れ線グラフは上下に動かない、ほぼまっすぐな横線に近くなります。


 

2.乾燥帯

赤道より少し離れた中緯度地域は、1年を通して降水量が少なく、森林が育ちません。

アフリカ大陸北部サヘルと呼ばれる地域には、広大なサハラ砂漠が広がっています。また、サウジアラビアなどをふくむアラビア半島、中央アジア、中国の内陸部なども、砂漠が見られます。南半球では、オーストラリアの中央部をふくむ大部分が砂漠となっています。

 

雨温図を見ると、降水量が明らかに少ない(ほとんど降らない)のが特徴です。気温については、1年間である程度の差がありますので、への字になっています。


3.温帯

1年の中でも時期によって気温・降水量の変化が大きく、季節の変化がある気候帯です。

同じ温帯でも、温帯(温暖)湿潤気候西岸海洋性気候地中海性気候の3つの気候があります。

 

①温帯湿潤気候(温暖湿潤気候)

温帯(温暖)湿潤気候は、年間の気温・降水量の変化が大きく、季節の移り変わりが明確な気候です。北海道を除く日本の大部分の地域がこれにふくまれます。

 

②西岸海洋性気候

西岸海洋性気候は、ヨーロッパの大西洋沿岸などに分布しています。偏西風と暖流(北大西洋海流)の影響で、高緯度のわりに冬でも比較的温暖となっています。例えば、イギリスは北海道より高緯度に位置していますが、冬の寒さは北海道の方がはるかに厳しいですね。

とはいえ、温帯湿潤気候に比べると、やはり気温は低めです。温帯湿潤気候の雨温図を、気温・降水量とも少し低くしたものが、西岸海洋性気候の雨温図と考えておけばOKです。

 

 

※グラフ地中海性気候のものです。 

 

③地中海性気候

地中海性気候は、文字通り地中海沿岸に分布します。イタリアスペイン、ギリシャなどがあてはまります。夏に乾燥(雨が少ない)し、冬に雨が多めなのが特徴です。そのため、オリーブなど乾燥に強い植物を栽培しています。

 


 

4.冷帯(亜寒帯)

冬と夏の気温差が大きいのが特徴です。冬の寒さはきびしく、夏は気温が高くなります。タイガとよばれる針葉樹の森林が形成される地域が多く見られます。

 

この気候帯だけに見られる特徴として、北半球にのみ分布していることがあげられます。ロシアカナダ、アメリカ合衆国のアラスカなどです。日本の北海道もふくまれます。

北海道では、冬はもちろん寒いですが、夏には30℃をこえるほど暑いときもありますね。

南半球には冷帯(亜寒帯)はありません

 

雨温図を見た場合、降水量だけでは判別ができません。気温がヒントとなります。冷帯(亜寒帯)は、冬の平均気温はマイナス3℃未満、夏は10℃以上であることが条件です。ですから、寒い月の気温が明らかに氷点下(マイナス)であること、暖かい月は10℃以上(実際に出てくる雨温図は20℃くらいのところが多いですが)になっているなど、気温を見るようにしましょう。


 

5.寒帯

1年を通して気温が低く、樹木の育たない気候です。全ての月で平均気温が10℃未満となっています。また、降水量も少ないのが特徴です。寒過ぎて雨(雪)が降りません。日本でも、北海道より東北地方の日本海側の方が、雪は多いですね。

 

北極、グリーンランド、南極など、高緯度地域に分布しています。また、カナダやロシアにも少しですが北の方に分布します。

 

雨温図を見る場合には、気温は大部分の月で氷点下となっていて、最も気温の高い月でも10℃に満たないことを確認すれば判別できます。 


6.南半球の雨温図

ここまで見てきた雨温図は、すべて北半球のものです。北半球の雨温図は、気温の変化(折れ線グラフ)が山の形になります。つまり、1月と12月の気温が低く、7月ごろが高い「への字」型です。

 

それに対し、南半球は季節が逆になりますので、気温のグラフは谷の形になります。つまり、1月と12月の気温が高く、7月の気温が低い「Vの字」型になります。

 

北半球の気温は「への字」型、南半球の気温は「Vの字」型、と覚えておきましょう。