地理2-1 気候帯と雨温図 まとめ


気候帯の特徴と雨温図の判別方法

このページのグラフ中に書かれている2つの数字は、年間平均気温と年間降水量です。


1.熱帯

①特徴

高温多湿1年を通して気温が高く、降水量も多い

・最も気温の低い月でも18度以上

 

②熱帯の分布

赤道周辺に分布

アフリカ大陸南アメリカ大陸東南アジアなどの低緯度地域

 

③雨温図の特徴

・気温は1年を通して高温。ほとんど変化ない

 →気温の折れ線グラフはほぼまっすぐ

・年間の降水量が多い


2.乾燥帯

①特徴

1年を通して降水量が少ない

砂漠が広がる

雨季のあるところは草原。草木がまばらに生える

・赤道より少し離れた中緯度地域に分布

 

②乾燥帯の分布

アフリカ大陸北部のサヘル:広大なサハラ砂漠

アラビア半島、中央アジア、中国の内陸部、オーストラリアの中央部など

 

③雨温図

・明らかに降水量が少ない(ほとんど降らない)

気温は年間で大きく変化する

※気温の折れ線グラフは「へ」の字

 


3.温帯

①温帯の特徴

・季節の変化が見られる

・次の3つの気候がある

 

ⅰ.温帯(温暖)湿潤気候

・年間の気温・降水量の変化が特に大きい

・季節の移り変わりが明確。四季がある

日本の大部分の地域

 

・雨温図:気温は「へ」の字、降水量も気温と同様、夏に多く冬に少ない(東京の場合)

 

ⅱ.西岸海洋性気候

ヨーロッパの大西洋沿岸などに分布

高緯度のわりに冬でも比較的温暖

→理由:偏西風と暖流(北大西洋海流)の影響を受けるため

・雨温図:気温は「へ」の字。気温・降水量とも温帯湿潤気候に比べて全体的に少し低め(少なめ)

 

ⅲ.地中海性気候

※グラフは地中海性気候のものです

夏に乾燥(雨が少ない)冬に雨が多い

地中海沿岸に分布:イタリアスペイン、ギリシャなど

 

・雨温図:気温は「へ」の字。降水量はその反対で、夏に少なく、冬に多め


4.冷帯(亜寒帯)

①特徴

冬と夏の気温差がとても大きい

・冬の寒さはきびしい

・夏は気温が高い

タイガ針葉樹の森林

 

②冷帯の分布

冷帯は北半球のみロシアカナダ、アラスカ、北海道

 

③雨温図

・降水量だけでは判別できない

・気温:急な山のような形で、1年の気温差が大きい

 (冬の平均気温はマイナス3℃未満、夏は10℃以上)


5.寒帯

①特徴

・1年を通して気温が低く、樹木が育たない

気温:すべての月で10℃未満

降水量も少ない

 

②分布

高緯度地域北極、グリーンランド、南極

 

③雨温図

・気温は大部分の月で氷点下

・最も気温の高い月でも10℃未満


6.その他、雨温図の判別方法

・気温変化がV字になっている場合

(1月が高く、7月が低く、12月が高い)

南半球にある。北半球と季節が逆だから


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解説講座  ・まとめ  ・一問一答

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